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なにかが変わる弟子屈暮らし vol.3

東京都出身神奈川育ちの一度も田舎に住んだことがない私が、阿寒摩周国立公園の町 弟子屈町(てしかがちょう)に住んでみた感想や実体験を綴ります。

北海道への移住を検討中の方々の参考となれば幸いです。

弟子屈町はここ!

弟子屈に来て3ヶ月が経った。

夜の間でさえ季節は変わってゆくとmy little loverが歌っているように季節は刻々と過ぎていき、紅葉の後のカラマツの黄葉を私は初めて見た。カラマツは植林帯でかなりはっきりとした橙色に色付き、これもまた美しかった。

それも月の中頃に差し掛かる頃には大方葉を落とすと、常緑針葉樹以外はほぼ枝が見える状態となり、今度は鳥がかなり見やすくなった。

❏雪はいつ降るのか

11月も末に近づいて。
ちらちらと雪が舞うことはあってもすぐに溶けてしまってまだ根雪と呼ばれる状態には程遠く思える。というのもここ2年くらいは特になんだか雪が降るのが遅いらしい。

ただやっぱり道東。
気温はかなり低くなってきた。
靴下を履かないと眠れないほどの冷え性な私が、道東の冬を乗り越えられるかどうかは今後定住に向けて肝となるところ。でも、もし寒いのが無理で戻ってきたと言ったらかなり笑われそうだ。意地でも冬を越したい。
もう既に手持ちの真冬の装備は出尽くしてしまっているので、やはりアウターはこれを越える本格的なものが必要だろう。値も張るのでホーマックやワークマン等ホームセンター系で行くか、一年のうちのおおよそ半分も着ているのだから奮発してデザインが気に入ったものを探したほうが良いか考える。最近ずっと奮発しているような気がするが。

ファースト冬支度。もっぱらUNIQLO。
イオンにてお店のおねえさんに聞いて本格的ではないけど無難な靴を買う。絶対滑らない的なやつも買いたいけどオーバーな気もする。
釧路のイオンは価格帯広く品揃え豊富で普通のイオンじゃない。

❏なんか太ってきた

根室のみなと湯にはサウナがあったのでしっかりと3回転。スッキリととのったところで体重計が目に入ったのでのってみて驚いた。5キロも増えているじゃないか。

ストレスがない。きちんと食べている。それは確かだが、原因は明らかで車生活になって全く歩かなくなったことに尽きる。
歩いてどこかに行くことがなくなった。
全部ついでついでで車で周る。
体重計の数字が増えるのは良いとして、問題は身体が重いと感じることだ。
今年の年末は関東の山小屋で迎える予定なので楽しく登る為にもどうにかして動ける状態には仕上げていきたい。

❏弟子屈はRPGっぽい

私が友達に弟子屈の写真を見せたり、話をするとRPGっぽいと言われる。自分自身も結構ゲームっぽいなと思ったりする。

来たる極寒の冬のために色々なアイテムを買い込んだり、鮭をもらったお礼にリノベを手伝ったり、ちょっと疲れたらカレーを食べて白鳥を見に行ってHP回復に努めた。
町の人に話しかけると色々教えてもらえる。

おや…?貝がら?


『 かほは しかのつの を もらった!!』

たぶんこれは工具と作業場が必要。イベントを発生させなければならない。

こんな世界観がなんだか気に入っている。

❏夜型が直らないvs日が沈むの早い

この頃明らかに日が短くなってきた。
3時には夕暮れになり4時前には日が沈んでしまう。
これまで通り惰性で11時くらいまで寝てしまっては、家を片付けてさぁ外に出ようと思う頃には日がかなり傾いてしまっている。

2時にはだいぶ西日な雰囲気

詳しく調べてみると12月7日には3時45分と最も日の入が早くなるらしく。
一日の長さが最も短くなる冬至には日長は8時間57分となる。
(冬至が日の入が一番早い訳ではないということを初めて知った)
これは50分程度東京よりも短い。日の出はあまり変わらないのだが日の入が早いのだ。

最近は疲れていたのでしょうがないとしても、これが続くようでは完全な夜行性になってしまうので、兎にも角にもこの夜型を直してもう少し早く起きようと思う。予定を入れてしまうのが一番良さそうだが。

❏暖房をよくわかっていない

多くの家が本格的に暖房を使うようになった。
私の家は、セントラルヒーティングというもので温水をつくって各部屋へと送り込み、室内を暖めるという仕組みだ。基本的に付けたら付けっぱなし。ダイヤルを回して強弱を調整する。灯油を使っている。
お金のない人ほど都会で暮らせとよくいうが、その通りで今のところ水光熱費は2.5倍に膨れ上がっている。
だけど、ここは敢えて快適と思う温度になるまでしっかり使おうと思う。
猛暑のエアコンもそうなのだが我慢が節制に繋がるとは限らないのだ。
今季は実験だと思って諦めて使う。
金額が確定したら明かしたい。

❏地元民しか知らないイベント

最近、摩周エリアで行われる冬のイベントの実行委員会の仲間に入れていただいた。境界を作らず新参者もさらりと巻き込んでしまうところも弟子屈の良いとこだなぁと思う。打ち合わせや準備はみんな仕事が終わってから集まってやる。これだけ聞くとギョッとするが、壮大な遊びの準備・計画を何ヶ月も前からやっている感じだ。変なの(良い意味で)と思いながら、とても面白いので結局会合?には全部参加している。

これをボランティアでやってるなんて驚きだ。地元民しか知らない秘密のイベント。


今月はこんな感じ!
お母さん、元気ですよ!!

私がチャリに乗れば雨が降る

浦山 夏帆
1993年生まれ 東京都出身

横浜市立東高校卒業後、日本宝飾クラフト学院でジュエリー制作のふわっとしたところを学ぶ。ジュエリー業界は8年目でそろそろ個人での作品制作も進めていきたいと思っている。夢は森の中にアトリエを持つこと。鉄道とか山も好き。

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