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祭りが遠ざかった今だからこそ、祭り屋台を振り返り世相感じてみようかと

1年遅れの東京オリンピックがグダグダながらも幕を閉じることができ、コロナ禍二度目のお盆休みシーズンを迎えています。

かつては夏になれば随所でお祭りや花火大会があり、またレジャーや帰省などアクティブに過ごすのは特別なことではありませんでした。
ところが昨夏以上の新型コロナウイルス感染拡大ではそうもいかず、規模の大小に関わらず多数の祭りやイベント中止、2年連続でステイホームが推奨される夏。
季節感や夏の楽しみが遠い日のものになりつつあるような気すらしてきます。

そこで地元の祭りを10年以上レポートしてきた者として、祭り屋台の変遷をメインに振り返り、懐かしんでみることにします。
10年強でも意外と当時の世相が感じられるものですよ。

おらが町市川市行徳の夏祭りをざっと紹介

まずはチーバくんの舌の真ん中あたり、市川市行徳の夏祭りを紹介します。
行徳民にとっての主な夏祭りは、6月最終土曜日の湊水神祭と7月14日の胡録神社祭礼の2つ。
湊水神祭は旧江戸川堤防沿いの数百メートルにわたって並ぶ屋台が壮観、胡録神社祭礼は歩行者天国の道に露天商の屋台と沿道の飲食店屋台が拮抗し、参拝時に笹団子(食べられません)をいただくのが特徴です。

どちらも大きな祭りではないものの、東西線開通により急激なベッドタウン化を遂げた地域柄によりおびただしい数の地元ヤングが集結し、満員電車並みの混雑状況となります。

あっそうそう、かもねぎ商店会主催のかもねぎ祭りも紹介しないと。
コロナ禍前の時点で不定期開催になりつつあったものの、商店街が本気出して用意した大抽選会の賞品がわりと豪華かつ大量当選なのが魅力。

南行徳駅前の南行ホコ天も昼酒三昧できるアットホームな商店街のお祭り。こちらもコロナ禍により中断されていますが、本来なら年3回開催です。

また自治会によっては夏祭りを催すところもあり、なかには盆踊りや音楽フェスタなど個性的なものもあったりするのですが、行徳の自治会は丁目ごとに細分化されている地区もあり、私が住む場所のように参加対象は自治会加入者のみとする祭りも存在しています。

とある自治会主催の音楽フェスタはお酒も食事も美味しく、アットホームな雰囲気の中プロのパフォーマンスを聴けるのが気に入ってました。
コロナ禍で中止になってしまったのが残念。

なお市川市民にとって最大の夏イベントである市川市民納涼花火大会ですが、行徳妙典民が間近で見るためには川を越えなければならず、回避して近場の行徳橋付近やイオン市川妙典店の屋上などから鑑賞するケースも多々みられます。

祭り屋台は意外と流行に敏感

今回のnote投稿のきっかけとなったtwitterのスレッド。
露店中止となった湊水神祭の頃にツイートしたものです。
「女々しくて」が大ヒットしたときは白塗りのお面よく見かけたなあ。
2013年の水神のときだって。懐かしい。

露天商の方々も商売ですから、ターゲットとする子供たちにウケそうなものに屋台や商品をバージョンアップするのは当たり前。
インスタ映えが流行語になった2018年の水神祭では、インスタ映えを狙った屋台が続出していた模様をレポしています。
日本の祭り屋台とは思えないキラキラっぷり。韓国の影響もかなり受けています。

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さらにその2週間後に行われた胡録神社祭礼では、インスタ映えジュースなる露骨なキャッチコピーの屋台も登場。
隣のアンパンマン射的も絵面的著作権的ともにヤバそうなので、ぜひツイートの写真クリックしてみてください。

かたや10年前の2011年胡録神社祭礼では、タピオカジュース屋台がまだ珍しかったりくじの景品がAKBだったりと、10年ひと昔とはよく言ったものだなと改めて思わされるような品揃え。
前田あっちゃんもAKB入る前は水神や胡録に行ってたのだろうか。

2012年胡録神社祭礼当時は塩糀が食のトレンドだったようです。
確かにその頃から自分も料理に塩糀使い始めたかも。

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2014年の水神祭ではふなっしーに妖怪ウォッチ。
飲食物もキャラクターグッズも年ごとのトレンドおさえてますね。

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かと思えば2017年の胡録神社祭礼では突然昭和末期~平成初期に逆戻りした屋台も。
光GENJI諸星に黒夢にT-BOLAN…長い間使用され続けた歴史を感じます。

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胡録神社祭礼に毎年登場していた不変のバナナチョコ屋台テント。
中の人が新しい地図になっても屋台は変わらず、おそらく著作権的にはアウトのまま。

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夏祭りとは趣異なる行徳の秋祭り

ここでとりあげた2つのお祭りは参拝と縁日散策でほぼ完結することから、住み始めたばかりの方のなかには物足りなさを感じるかもしれません。
(補足:昭和末期までは胡録神社祭礼のときに行徳駅前公園で花火が打ち上げられていたそうです)

刺激とカオスさを求める方には、毎年10月末開催の行徳まつり&行徳ハロウィンを強くお薦めしたいです。

また行徳らしさを求める方には、10月の日曜日になれば行徳地区のどこかで神輿渡御が行われているので、ぜひ見学するなり担いでみるなりされてはいかがでしょうか。

一例として今秋催されるはずの五ヶ町例大祭を挙げておきます。
行徳地区独特の担ぎ方「行徳もみ」をぜひ間近で体験してください。

再び祭りの賑わいが戻ってきますように!

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