ニータ

三児の父 洋食のコック

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最近の記事

自粛を拒否する一休さん

店を営業してないとどうにもならん。 休まずずっと営業してる。 蓄えがあるなら別やけど。 そんなこんなで、自粛まみれの中、店を開けてる。 すると、ある日 『いつまで店を営業されてるんですか?自粛しろ!空気読め!』って張り紙された。 ヘイ! 空気は読むんじゃなくて! 吸うんだよ!

    • 木漏れ日透かす緑の黒髪

      『名前は何がいいだろう?』 僕には子供が三人いるが、いつもギリギリまで子供の名前は悩んだ。 毎回、出産直前に、オカンから電話があって、調子はどうや?とか、お金は大丈夫か?とか尋ねられて、いつもありがとうと思ったりしてた。 ほんで、電話切ったあと、思い出したように 『名前は何がいいだろう?』 と考えた。 今年(2020年)の1月にオカンから電話があった。4月に行われる親父の十三回忌の予定についてだった。 その時も、調子はどうや?とか、お金は大丈夫か?とか尋

      • 酒は涙か溜息か、記憶は作り上げるもの。

        昨日の晩、友達と酒を飲んだ。 しこたま飲んだ。 みんなと別れて、自宅まで辿り着いて、コンタクトも外さないまま寝た。 目が覚めて、仕事へ向かった。 忙しく働いた。 仕事も無事に終わった。 なんの違和感も無く今日一日が終わろうとしていた。 しかし、帰り道。 大通りの横断歩道を渡っていたら、中央分離帯に服が捨てられている事に気付いた。 何故だろう。とても心がざわついた。 気になって拾い上げたら それは、紛れもなく俺の革ジャンだった。

        • チャリ通はつらいよ

          仕事が終わり、バイト達は帰らせ、一人で閉め作業。 全て完璧に終わらせた。 さて、帰る前にトイレを済まそうか。 トイレへ入ると、雷の音。 ちくしょー。これは、早くしねぇーと雨が降る! いつもなら、念入りにケツを拭くのに、俺はふた擦りぐらいでトイレから出た。 人は、これを『勇気』と呼ぶだろうか? 俺はそんな事を思ったり、思わなかったりした(じゃあ、思わなかったんだね。) 店の鍵を閉め、自転車にまたがり、激走した。 家まで、あと10分。

        自粛を拒否する一休さん

          僕はドリルをもっている

          職質された。 仕事が忙しく、ヘトヘトで深夜の帰り道だった。 お巡りさんに 『カバンの中見せてもらえますか?』 って言われて、少し怯んだ。 タイミング悪く、カバンの中にはレジ金と、店でロスした生肉。 そして、朝、3歳の娘がカバンに放り込んだであろう全裸のリカちゃん人形と大量の松ぼっくりと落ち葉。 3人のお巡りさんに囲まれて、カバンから色んなもん出す度に、お巡りさんの『単なる違和感』がどんどん『確信』へと変わっていくあの表情。 一生忘

          僕はドリルをもっている

          ねじれた家の鏡は横にひび割れて

          夫がサイコパスで怖い。 という内容のブログをたまたま見てしまった。 こんなイカれた男がいるんだなぁ。怖いなぁ。 と思いながら読んでいた。 過去記事を読むにつれて、だんだん見えてくる、その嫁自身のサイコパス感。 非常に冷めた目線での観察日記のような。 アガサクリスティ「春にして君を離れ」にも似た読後感。妙に興奮してしまい、読みながら冷たい水をゴクゴク飲んだのでお腹が痛い。

          ねじれた家の鏡は横にひび割れて

          クエスチョン

          僕は酒呑みだ。 飲むのは、もっぱら焼酎ハイボールだ。 しかし、僕は洋食料理人なので、ワインを勉強する必要がある。 そのため、こないだワインの勉強会に参加した。 約3カ月間、ワインについて勉強した。 新しい事を知るというのは非常に楽しい。 その勉強会の最後に講師の方から 「ワインの事を理解して、好きになりましたか?」と尋ねられた。 そういう事ちゃうねん! 理解は愛ではない! 理解と愛。 自由と裁量。 仏教と神道。 おすぎとピーター。

          クエスチョン

          カツ丼でも喰うか?〜忘れられない話!アンフォゲタボー!〜

          長女が、朝5時に目が覚めたらしく、寝てる俺にその事を告げにきた。 退屈なのだろう。 しばらく俺に「マイクラ」「京都弁」「私がディズニーシーに行ったら」などのテーマで語り、気が済んだら、テレビのある部屋に行った。 女性って、こちらが寝起きで意識朦朧としてる時にでも、平気で話しかけてくる時あるね。 こないだ、ウトウトしてる時に、嫁は「トイレにトイレットペーパーの芯がずっと放置されておりイラついてる件」や「子供のお弁当用に冷蔵庫に入れておいたオカズが、朝起きたら無くなってい

          カツ丼でも喰うか?〜忘れられない話!アンフォゲタボー!〜

          私は貝になりたい〜チャンスをピンチに変える男の物語〜

          さよなら。 お父さんは、もう死んで行きます。お前達と別れ遠い遠い所へ行ってしまいます。 もう一度会いたい。もう一度みんなと一緒に暮らしたい。 許して貰えるなら手が一本、足が一本もげても、お前達と一緒に暮らしたい。 でも、もうそれはできません せめて、せめて生まれ変わる事が出来るのなら、いいえ、お父さんは、生まれ変わっても、もう人間にはなりたくありません。 人間なんて嫌だ。 牛か馬の方がいい。 いや、牛や馬なら、また人間に酷い目に合わされる。 いっその事

          私は貝になりたい〜チャンスをピンチに変える男の物語〜

          鳥の囀りが如何に喧しいかについて

          親父は映画が好きだった。 よく映画館に連れて行ってもらった。 毎週、レンタルビデオ屋にも行って映画を借りてくれた。 親父の兄(叔父)も映画が好きだった。 叔父は独身で子供が居なかったので、僕を息子のように可愛がってくれた。 そんな叔父にも、よく映画館へ連れて行ってもらったし、大昔、録画した土曜ロードショーとかのビデオとかを、沢山観せてもらってた。 一番印象に残っているのは 、小林桂樹主演の「裸の大将」 だ 。 1958年に公開された当時、山下清本人がまだ生存して

          鳥の囀りが如何に喧しいかについて

          今日は、皆さんにちょっと算数の問題を解いてもらいます。

          電気工事士として働いてた頃。 同僚にタケヤンという同い年の男が居た。 気の弱い、大人しい子だった。 いつもボォーッとしてて、温厚。 鈍臭い男で、よく親方に怒鳴られ、ど突かれていた。それでも、常にマイペースで図太い奴だった。 眼鏡をかけてて、のび太、キテレツみたいな感じの子だった。 そういえば、なぜか、眼鏡のフレームの上に、陰毛が乗っかっている事がよくあった。 そんな、タケヤンはアホだった。 どれくらいアホかというと、昼休憩の時に親方が「甘いもん食べた

          今日は、皆さんにちょっと算数の問題を解いてもらいます。

          男と女は裏表。雨か天気か下駄に聞け。

          昔、嫁さんと喧嘩してて 「そもそも、この喧嘩、本題からズレてしまってるし、代案とかで納得するわけではないし、出口ないよな?」と嫁に言ったら、ものすごい不思議そうな顔してて。 そもそも、言語が伝わってないのか?って感じの表情しながら言われたのが 「私は最初から、出口のない話をしてるねんけど?今さら?」 と。 あっ!申し遅れました! ゾッとした話と申します!

          男と女は裏表。雨か天気か下駄に聞け。

          羽は生えぬが、歯は生える

          小2の息子が、パソコンを使わせてくれ! というので、使い方を教えた。 ネット検索して、何か静かに眺めていた。 気になって覗いたら、可愛かった。

          羽は生えぬが、歯は生える

          最終指令!読唇術を放棄せよ!

          僕は気付いているんだ。 小6の長女は春休みで、生活習慣が乱れはじめた。 嫁さんが、その事を注意すると、長女は、うつ向いて、口を一文字に閉じ、半ベソかきながら自分の部屋へ向かうのだ。 しかし、僕が説教した時は違う。 なにかモゴモゴと口を動かしてから、自分の部屋へ向かっている。 最初は、「ごめんなさい」とでも言ってるのだろう。と思って気にしていなかったのだが。 数回、その口パクを見てて、不思議に思って、寝る前に、ずっと考えてた。 そして 気づいた

          最終指令!読唇術を放棄せよ!

          ギャグマスター

          僕には子供が三人います。 娘、息子、娘。です。 この子たちを、笑かす事に全力を尽くしているような日々です。 息子は下ネタが好きで、 娘は変化球が好きだ。 子供たちは、幼稚園や小学校へ上がると、内輪ネタを好むようになる。 子供たちと、ギャグを通して、繋がり、わかったことがある。 男、女、年代関係なく、受けるギャグ。 それは 「まゆげボーン」

          ギャグマスター

          聞くんじゃなかったの巻

          長女が3歳の頃 「お父さんが一番好き!」と言ってくれたので、「じゃあ二番目は?」と聞くと 「二番目はお父さんの後ろのオバケ!」 と言われた。 まだいるのかなぁ? 死んだ親父だといいんだが。 #子育て #振り返れば奴がいる

          聞くんじゃなかったの巻