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関西若手バンドインタビュー!【OSCA/Vo.田中捺久さん】中編

若手インディーズバンド【OSCA】のボーカル、田中捺久さんのインタビューの中編です。
自分たちの好きなことをやっているからこそ生まれる予想のできない音楽がOSCAの面白さだと語ります。そんな捺久さんにバンドの結成秘話や音楽性を中心に聞き、OSCAというバンドを深く掘り下げてみました。

前編はこちら!

✅OSCAの詳細、楽曲はこちら!
Twitter【https://twitter.com/OSCA_band_2019
MV「愛したのは」【https://www.youtube.com/watch?v=EqitYlHf_H4
MV「雨」【https://www.youtube.com/watch?v=hzgt9PGLaU4

■OSCAはどうやって結成された?〜学校がきっかけ?〜

山本:OSCAはどうやって結成されたのですか?
田中:最初、学校で僕とドラムの西村が出会って、軽音部入る?という話をして、一緒に見に行きました。けど、そこがみんな初心者の人たちでやってて。ちょっとこれは入るか迷うねっていう話をしてて。
そのあと、2人でカラオケに行って歌ってたら西村が「ちょっとお前ボーカルやって、バンドやろうよ!」って言ってくれて、やり始めましたね。それが最初のきっかけで、メンバーが変わったりしながら、今のOSCAになったという感じですね。
山本:それは大阪に来た後の専門学校での話ですか?
田中:そうですね。最近、ベースが辞めちゃったんだけど、そのあとに、専門学校の時からずっとお世話になっていた先輩が加入する予定で、結局メンバー全員、同じ学校の卒業生になりますね。
山本:ギターの孝介くんも学校で出会ったんですか?
田中:そうですね、一学年下で。学祭で、俺らのバンドがトリで、孝介たちが一個前だったんだけど、そっちの方が盛り上がってて。こいつ、チクショーって思って笑。で、かっこよかったから一緒にやらね?って誘いました。

山本:メンバーを集めるときは、OSCAっていうこんなバンドをやりたい!と決めた上で誘ったのか、メンバーが集まった結果OSCAになったのか、どっちですか?
田中:完全に後者ですね。音楽性は組んだ時点で違うし。ただ、みんなが理解し合う仲だから成り立ってるというか。それぞれやりたいことがあって、それを共有できるからやってるって感じかな。

■バンド名の由来は"大阪"?

山本:OSCAの名前の由来は大阪でしたっけ?
田中:そう。半年ぐらい名前決めずに活動してたんだけど・・・。4人でBBQしてて、バンド名決めようってなって、結局、終電まで決まらず、電車に乗る直前に、改札の横にある看板の大阪っていうローマ字のAが消えてて、あ、じゃあもうこれにしようって、後付けで、それぞれ違う県出身のメンバーが大阪に集まったから、みたいな理由にしました。
山本:実はそういうことだったんですね。
田中:そうなんですよね。夢のない話ですけど笑。
山本:いやいや、いい感じじゃないですか?OSCAってけっこうオリジナリティあるし。
田中:覚えやすいかなと思って。
山本:うん、そうですね。

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■OSCAの音楽って?

山本:OSCAって全員が曲を書いていて、バラバラな音楽とも言えると思うんですけど、捺久くん自身は、OSCAの音楽をどんな音楽だと思いますか?
田中:言ってくれた通り、みんなそれぞれルーツが違うから、何ができるかわからないというか、全然予想がつかないバンドだと思ってて。あんな激しい曲やってたのに、こんな渋いのやるの?みたいなことが起こり得る。いろんな色が混じり合って、ほんとに予想できない音楽を作れるんじゃないかな、それがOSCAかなと思いますね。ジャンルがないとも言えるけど、それが逆にOSCAになってくれたらなと思いますね。
山本:以前西村くん(Dr.)も同じようなことを言ってて、どこかのバンドみたいになるんじゃなくて、OSCAというバンドが新しいジャンルになりたいと言ってました。
田中:わかってるねー、彼は笑。

山本:そうは言っても、わかりやすい音楽の方が聞かれやすいという面もあると思うんですけど、OSCAはバラバラな色をそのまま強みにしていくというところで、なぜそういう方向性にしようと思ったのかを聞きたいです。
田中:僕の歌自体が、歌い方とかが一昔前っぽいと言われることが多くて。なので、どんな曲を作っても、捺久が歌ったら統一感はあるんじゃない?ってみんな思ってくれてるからかな。あとは単純に、ウケを気にしてやりたくないことをするのは嫌みたいな。みんな自分たちの好きなことをやりたいなと思ってるから、このスタンスなのかな。バラバラでもいいんじゃない、っていう。楽しいならそれやろうよってだけだと思います。
山本:大衆ウケを気にするよりは、自分たちがやりたい音楽を作っていくことに重きを置くとていう感じなんですかね。
田中:そういうことですね。
山本:そんなOSCAの音楽って、どういう人におすすめとかってありますか?
田中:全くわかんないですね笑。ほんとに(リスナーの)層が違うし、おばあちゃんとかがなんかこれ好きよって言ってくれたりする時もあって。そういう風に、自分たちが予想もしてない人に届く音楽がいい音楽なんだろうなって思うから。とりあえずみんな聞いてほしいな!笑。

■普段の曲作り〜思い入れのある曲は?〜

木村:普段どうやって曲を作ってるんですか?
田中:普段、鼻歌歌ってて、とかももちろん多いし、あとは映画見て、何かこれいいな、みたいな。なんだろう、本とか映画からイメージすることが多いですね。
木村:作詞、作曲どっちもやってるんですか?
田中:OSCAはね、みんなそれぞれやってますね。僕ももちろんやらせてもらってるし。
木村:全員が曲を作れるんですね。
田中:そう、けっこう珍しいと思うんですよね。
木村:お気に入りの曲はあるんですか?捺久くんの中で。
田中:えー、難しいですね。まだ音源化できてないんだけど、Cricismって曲があって、OSCAとしてというか、自分のバンドやり始めて、一番最初にやったオリジナル曲。だから、すごく思い入れはあるかな。未だにいつもライブの一番最後にこの曲をやるし、自分の中で思い入れの強い曲ですね。頑張って音源化します。
山本:Cricismは孝介くんが作ったんですかね?
田中:Cricismは、僕と西村が最初にいるときに作りました。
山本:あー、全然孝介くん関係なかった。
田中:あ、でも、
山本:でも、曲調的に近いですよね?
田中:そういうところなんですよ。OSCAの面白さかなと思いますね。その“誰っぽさ“っていうのが出てくると思うんだけど、この曲ちょっと西村っぽいとか孝介っぽいとか。でも、それを裏切るのはまた面白いかなと思ってて。そう、すごい嬉しかったです、今。
山本:何気なく聞いた一言が笑。確かに面白いですよね。もうまんまと引っ掛かりましたよ笑
田中:笑。

【後編につづく】


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