同人誌『嫉妬BL短編集』装丁や制作秘話
同人誌作りの紙を選ぶ楽しさや装丁を考える楽しさににまんまとハマってしまい、電書だけでは満足できなくなった同人女・海棠楓です。
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さてお次は『嫉妬BL短編集』について語らせて下さいね。
もともとこれはkindleのみで出していたものです。
ペーペパーバックで試し刷りしたところ、大変気に入ってしまい、紙にしたくなって、出すことに決めました。
原稿着手
てづはだ
手塚は普段から全世界にむけて独占欲の牙を剥いていますが、羽田はそのへん全くつかみどころがありません。
非モテ(自称)の手塚は、羽田が嫉妬する必要なんてこれっぽっちもないと思っていますが……?
ハルさと
交際どころか恋愛自体ほぼ経験のない智。
相手に対して所有欲や独占欲などを抱いたことも当然ない。
わけのわからないどす黒い感情に、こんなことを思ってしまう自分は心が醜いのだろうかと思い悩んでしまう。
あやりょ
全くお門違いの嫉妬に狂ってメチャメチャにいじめたら、倍返しされちゃったというおはなし(雑)
こちら、ボイスドラマ『そんなこんなもかわいいやきもち』の原作です。
文字数としてはおよそ
あやりょ 13801
てづはだ 16170
ハルさと 16485
の計46000字ほどにおさまりました。
組版・表紙絵・装丁
なんせkindleで作ったものがステキすぎたから紙の本も出したかったわけで、イメージはきっちりと決まっていました。
とはいえ同じ紙があるわけでなく。
「これはデータ作りチョロいやろ」
と思っていたのに、いつものようにかなり手こずりました。
いや、元の本通りにすれば何も面倒ではなかったんですけどね、また疑似箔しようと思い立ってしまい……
本当は箔押し+マットPPにしたかったんですが、印刷会社さんが対応していませんで。
金の部分と文字を抜いたんですけど、あんまりわかりませんね……?(;´Д`)
手触りは革みたいな感じでいい感じです(語彙)
今回本文用紙はモンテルキア。ほんとうはお気に入りのモンテシオンにしたかったんですが……
表紙を作り終えてから、本文のサイズが印刷会社さんのテンプレと微妙に違うことに気づき、原稿の修正をしていたらページ数が変わり、背幅が変わってしまい、モンテルキアの厚みなら背幅変更せずに済んだからです……という情けない理由。
表紙はなるべくマット寄りで疑似箔使えて……と考えて、表2・3も色が付くのが初めてなのでスターゴールドペーパーを使ってみることにしました。
箔にするにはあまりにも細かすぎるデザインだったため、デザインをイチから考え直そうかとかなり試行錯誤を重ねましたが、どうしてもこれがいいの!!とそのままに。
印刷会社さんから何度か
「ほんまにこれでええんか?こうしたほうがよくないか?(意訳)」
とご連絡いただき、一緒に妥協案を考えて下さいました……。
となると遊び紙はあんまりどぎつくない色で……と考え、複雑に絡み合う愛憎の糸みたいなイメージで、また和風な感じも大正ロマン(似非)っぽいかなあと思って、てまりにしてみました。
中扉もお気に入り。
作ったけどほとんど使いどころのないロゴ。可愛いのに……。
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