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世界という現象

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我々が普段「世界」と呼んでいるものは、確固たる物質存在ではなく、我々の「多数決」的な認識で、その姿は変化する、という流動的な側面を持っているという視点で捉えた世界像を描いたエッセ…
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2016年4月の記事一覧

色と欲の話

ベランダで育てているチューリップも、ようやく、花開き、街に出ると桜は満開だ.

春は、なんと、色鮮やかな季節だろう。

色という概念は、きっと、この時期に生まれたのだろう。

空の青に、雲の白、木々の緑と、目に映る光の全てに、名前を付けていくのは、骨の折れる作業だった事だろう。我々は、物を色と形で、識別するが、

色を識別出来る生物は、決して多く無い,我々一部の類人猿と,一部の昆虫だけだ、 目の発

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ひずみ~世界の歪みから・シルバーブロガー かく語りき~

以前、脳の疾患(脳卒中)」を患った事がある

脳に損傷を負うという事は、

実に不思議な体験で、

MRIで撮影された脳の断面画像には、はっきりと白い影(損傷部位)が写っている。

その後、再発も経験し、健常者に比べると、正常に機能している脳の部位は明らかに少ない。

脳が個人の「自我」とか、「個性」や「人格」の源であるなら、発症前の自分と発症後の自分がまったく同一である保証は、どこにも無いし、む

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宇宙の消失

先日、JAXAとNASAが協同で打ち上げた、天文衛星「ひとみ」が通信不能になったという報道を見た、そもそも、そんな衛星が有る事さえ、知らなかったから、僕にとってその報道は、特に、大きな情報では無かったが、

この一連の出来事は「見る角度」によっては、だいぶ見え方が変わってしまう、面白い事例であるかもしれない。

例えば、この出来事を、自分自身に置き換えてみるとしよう。

衛星を人体に例えると、衛星

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