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AOE2DE 3月新DLC「勝者と敗者」キャンペーンを語る(1.5) シチリア関連

下の2つの記事で新DLCのヴァイキングと西欧関連のキャンペーンシナリオについて概説したわけですが、(3)の中近東に移る前にどうしても触れておきたかったのでノルマン人の建国したシチリア王国を扱った、「オートヴィル家」について概説します。

オートヴィル家は2021年リリースのDLC「西の大公たち」に含まれるシチリアのキャンペーンで、1047~1140年にまたがる5つのシナリオを含んでいます。概要は下記の通り:

オートヴィル家 – ロベール ド オートヴィルは、1047 年、わずかなゴロツキたちを引き連れてノルマンディーを旅立ちました。それから百年もしないうちに、彼の一族はイタリアの公爵や聖地の貴族、果てはシチリアの王になりおおせます。この勇猛なノルマン人冒険家たちの一員となり、彼らがヨーロッパで最も寛容で洗練された王国において 3 つの文化をいかにして融合させていったのか、その目で見届けてください。このキャンペーンでは、プレイヤーはシチリアをプレイすることになります。

Age of Empires II: Definitive Edition - 西の大公たち

ここでは以下の数点を押さえておくと、新シナリオが一層楽しめることと思います。
・新DLCの「859年 剛勇のビョルン」の主な舞台となる西地中海へ、ヴァイキングの後裔でもあるノルマン人が200年後に再度到来。今度こそ帝国の樹立に成功した。
ボエモンと皇帝でシチリア軍と死闘を繰り広げるビザンティン将軍のひとりアレクシオス・コムネノスは、後に皇帝となり第1回十字軍を招集した当人もあり、新DLCに含まれるシナリオ、コムネノス(1081)の主人公であること。
・AOK時代からあるキャンペーンシナリオ、フリードリヒ・バルバロッサ(1152-1191)や「歴史上の戦い」のキプロス(1191)に登場するリチャード獅子心王などと一緒に十字軍に参加した(東のボエモン)。

シナリオ概要は下記の通りですが、攻略内容は割愛します。
グイスカルド、来たる―南伊に定着(1047-)
シチリアのルッジェロ―シチリアの諸勢力を打倒、支配を確立(1061-91)
ボエモンと皇帝―ギリシアでビザンティンと抗争(1079-84)
東のボエモンー第1回十字軍のアンティオキア防衛戦(1097-99)
世に知られしもの―シチリアを中心とした共生帝国の成立(-1140)

なお蛇足ですが、シチリアのルッジェロ(シチリア伯ルッジェーロ1世)の孫娘コスタンツァが神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世と結婚したことで、高名なフリードリヒ2世(上記のバルバロッサの嫡孫)が生まれ、新たな時代の先がけとなっていきます。

AOE2に関連するシチリアの歴史についてはfleuretさんのこちらの記事、シチリアの章も併せてご参照ください。

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