AOE2DE 3月新DLC「#勝者と敗者」キャンペーン概要(1) ヴァイキング
今月発売の新DLCに含まれる19のキャンペーンシナリオについて解説していきます。第1回はヴァイキング関連の4つのシナリオについて概説します。Steamの公式ページはこちら。
この記事は全4回の予定です。正式リリース後に随時加筆していきます。
DLC概要
まずはこのクリップを見てほしい。こいつをどう思う?
すごく……パチモン広告動画です……(フル動画のリンクはこちら)
赤いヴァイキング船がガイアのヒーローユニットを発見しそのまま征服行に移る様子が、「一部で流れるAge of Empires風の広告(実際のゲームは別物)のいちシーンを完全に再現している」と話題に。それはともかく、各シナリオを概説していきます。
ラグナル(850年)
カスタムキャンペーンでRagnar's Sagaというのがあって一部で人気でしたが、それを公式が取り入れたものと思われます(リンク先はOrnlu the Wolfによる攻略動画。以下同)。作者のFilthydelphiaはこの後も出てきますが、公式のシナリオクリエイターの一人。なので、もともと実質的には半公式キャンペーンみたいなものでした。
Wikipediaによれば、ラグナル・ロズブロークはスウェーデン王の息子とされ、フランスやイギリスを侵略したものの最後は非業の死を遂げた人物です。上記のプレイ動画は全5回。ブリテン島やアイスランド、更には現在のドイツ、フランスに広く上陸、諸王国と戦います。50あるミッションのうち30以上を達成して最終ミッションに挑みます。クリア後もフリープレイで残ったミッションをコンプリートしに行くことが可能。
記事冒頭のパチモンっぽい場面は、アイルランド本島に近寄ると見ることができます。
なお、彼は↓の剛勇のビョルンや、「歴史上の戦い」の865年 ヨークの主人公たちの父親でもあり、イベントを進めると息子たちや仲間たちが続々加入するのが見どころ。
アイアンサイド(859年)
こちらも同じ作者FilthydelphiaによるBjorn Ironsideの公式化でしょう。
剛勇のビョルンは↑のラグナル・ロズブロークの息子の一人で、西フランク王国と死闘を繰り広げた後、地中海へ遠征したことで知られています。後のノルマン・シチリア王国成立に200年先駆けての征服行といえます。主な舞台は西地中海。シナリオ選択画面でヴァイキング船(ロングボート)のアイコンが地中海にあるのはそういうことですね。各地に散らばったヴァイキングの英雄を回収しつつ、西フランクの他イタリア、東ローマ、更にはシチリアやアフリカ、スペインのムスリム勢力を打倒して民族の象徴を破壊するシナリオです。
AOE2でのノルマン・シチリア王国については下記の記事もご参照ください。
美髪のハーラル(870年)
やはりカスタムシナリオで、Finehair - The Conquest of Norwayというのがあります。作者名はPhillySouljahと出てきますがFilthydelphiaのXBOXでの名義なのでこれも同じ人。
ノルウェー王ハーラル1世(美髪王)をモチーフにしたシナリオです。Wikipediaによれば、彼はノルウェー最初の統一王と言われています。
前2つのシナリオがヨーロッパ大陸を舞台にしていたのに対し、ここではスカンディナヴィア半島が大きくクローズアップされます。最初は限られた軍勢しかもたないハーラルですが、北方民と戦いながら次第に戦力を蓄えます。デンマークやスコットランドなどにも遠征し、北海の王者になれるか。
ここまでの3つのシナリオは難易度中~低なので、比較的爽快にクリアできることでしょう。
カルルセヴニ(1000年)
上記3人からは少し時代が下ります。
これもやはりFilthydelphia作で、Valhalla's Edgeというカスタムキャンペーンシナリオがあります。グリーンランド人のサガと呼ばれる一連の探検行の中でも、後半の方に位置するカルルセフニの探検をモチーフにしたものです。漫画のタイトルにもなってますし、日本では「ヴィンランド・サガ」と言ったほうが馴染みがあるかもしれません。カルルセヴニ/カルルセフニは何度も先人によって失敗し続けた北米のヴィンランド(「ブドウ(vín)の地」または「草原(vin)の地」)への探検行をついに完遂したことで知られる英雄です。子孫はアイスランドに定着したもよう。カルルセヴニというのは綽名で、本名はソルフィン・ソルザルソン。
とのこと。「歴史上の戦い」の「ヴィンランド・サガ(1000年)」との差別化として、グリーンランド探検行や北米大陸(もしくはニューファンドランド島)に上陸してからの原住民との戦い、さらにはアイスランドへの帰還によりフォーカスしたシナリオです。
以上、ヴァイキング系4つのシナリオはいずれも同じ作者によるもので、クオリティも期待できます。新DLCを購入したら、まずはこの4つを通しで攻略するのがオススメかも?
次の記事:
ヴァイキングの歴史をもっと詳しく知りたいという方は、fleuretさんのこちらの記事も大変おすすめです。
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