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飲みこもうとするそいつに、わたしは全力で抵抗する

それはいつでもわたしの周りに漂っていて、気を緩めていると突然ふわりとわたしを包みこむ。

ぞわっとした寒気のような感覚のあと、襲ってくるのは強い吸引力。洞穴から風が吸いこむようにして、わたしのことを引き寄せようとする。

わたしはいつでもその風から逃げ出そうともがいて、必死に抗いつづけている。



……たとえるならば、こんなイメージ。

わたしのメンタルががくりと不安定に傾くときの印象です。

これはもう、理由とかきっかけなんかなくて。常に不安定は体の周りをまとわりつくように浮遊しては、取りつける瞬間を狙っているのだなとしか思えない。

心象風景として、わたしを連れていこうとするのは、真っ暗闇の洞穴のほか、大海原であったり、深く暗い夜空であったりする。どれもが磁石や風のようにわたしを吸い寄せ引きこもうとしてくる。


今晩が、実はまたそんな状況だった。やっぱりきっかけなんて何もなくて、ただ、ひたすら「やばいなあ」という予感しかなかった。

ぞわぞわしたその“悪い感じ”から逃れたくて、わたしは床に倒れていた。……結果寝てしまい、また変な時間に起きてきたというわけです。

どうやら目覚めたところ、“悪い感じ”はだいぶ払拭されたような気がするから、判断は間違ってはいなかったようだけれど。


知っている人や知らない人やさまざまですが、実は昨年夏からいろいろあってメンタルの不安定さが増していました。

年を越す、というわかりやすいタイミングをきっかけにして、今は当時より落ち着いてきたのではないかと勝手に思っています。

でも、まあ、もともとの気質も繊細人間なもので、ゼロにはなりませんね。

昔のように、無理して自分を変えて図太くなろうとはしません。余計に歪んでつらくなることをわかっているから。

けれど、なんとか上手に自分と折り合いをつけて進んでいきたいな、と思う次第です。



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