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ものを書くこと(ライター&創作)

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ライターであり、創作活動(アマ)をしているわたしの「ものを書くこと」関連のnote。
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2020年5月の記事一覧

垂直に書く

垂直に書く

ホルモンのせいで体調が芳しくない週末だった。

寝転がってスマホでパズルゲームをしたり、本を読んだり、漫画を読んだり。掛け布団にくるまったり蹴飛ばしたりしながら、不調をやり過ごしていた。(まだ痛い。困る)



最近、母校の文芸部のホームページを久々に検索してみた。HTMLタグを手打ちで作ったのであろうイニシエのホームページは今も変わらず存在していて、パスワード式の掲示板も未だに健在だった。(パ

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「若草物語」というタイムカプセル

「若草物語」というタイムカプセル

小学生の頃、新古書店が現れはじめた。新本を潤沢に買い与えられる金銭的余裕があるわけではなかったのだろう親は、わたしや妹をその新古書店に連れていき、娘たちが気に入った本を買ってくれた。(スペース的な問題もあるため、基本は図書館通いだったけれど)

そのうちのひとつが、青い鳥文庫だ。特に気に入ったのが「若草物語」で、続編が3冊あると知ったわたしは、「続きを読みたい」と親に熱望し、新古書店で見つけられな

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その一言、百人力です

その一言、百人力です

書いたものを誰かに読んでもらえていたと知るのは、いつだって嬉しい。「好き」とか「応援しています」と言ってもらえるのは、もっと嬉しい。

その言葉があるから書いているわけではないけれど、その言葉は確かにわたしの肥料になる。子どもの頃に「豚もおだてれば木に登る」との評価を親からされていたくらいには、まあおめでたいし単純だし、乗せられやすい人間なんだろう。

ただ、もちろんのこと世辞はいらない。乗せよう

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たとえ本当の姿を正しく残せないとしても

たとえ本当の姿を正しく残せないとしても

好きであればあるほど、うまく言葉に表すことができない。懸命に言葉にしようとすればするほど、本当から遠ざかっていってしまう。どんどん余計なものを貼り付けて、飾り立てて、そうして受け取ったときに抱いた感情とは別のものにしてしまう。

身体も心もすべてが飲み込まれるような「好き」は、取扱注意な壊れものだ。少し力を加えただけで、もう違うものに形を変えてしまう。形が変わってしまうだけならまだしも、壊して取り

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