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帰ってきた夕刊UNI

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夕刊UNI~有料note~に続く第二弾! 追記型有料エッセイマガジンです。表紙は、めめんともりさん作。
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2015年7月の記事一覧

汗と涙と挨拶。

夏といえば高校野球。 昨日は、地元の高校が初の甲子園を目指して決勝戦に挑んだ熱い一日だった。 ドカ弁の中学のお向かいさんにある、公立高校は、非常に野球が強い学校である。 毎年ベスト8入りは果たすものの、私立の強豪勢に阻まれていたので、このたびの決勝進出は私たち地元の人間に大きな喜びをもたらしてくれた。 朝早くから地元の球場には人々が並び、整理券が配られたそうである。 私はテレビ観戦することにし、ちょうど合宿中で観戦できないドカ弁に頼まれていたビデオ録画の準備も済ませ、

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男脳。

『私ってやっぱりオンナなんやなぁって思って。』 我が妹の激白タイムかと一瞬身構えた。 話を聞いてみると、妹の息子、私にとっては可愛い甥っ子の言動を日々見ていて、つくづく自分はオンナの思考回路だと感じるのだという。 『例えばどんなことしたとき?』 『あのさ、友達と何時に遊ぼうなって公園で約束してるとするやん?で、友達が来なかったらどう思う?』 『え、なんか用事出来たんかなぁって感じ?』 『えっ‼︎お姉ちゃんもそっち⁈』 『なんで?』 『約束すっぽかされて悔しくな

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伝説を作る気か、ドカ弁。

昨日はちゃっかり、ドカ弁の懇談を2ラウンドこなし、グッタリである。 ちゃっかりは、もう少し積極的になって貰いたいという、熱血先生の有難い激励を頂戴し、ドカ弁は苦手な英語がかなりの崖っぷちだという警告を受ける事態になった。 他科目はまずまずでも、英語をなんとかせよとのことで、本人もかなり焦っていた。 夏休みに集中して取り組むしかないが、苦手意識とどこまで向き合えるかが課題のようである。 学習面はえらいこっちゃな有り様であるが、学校での活躍は素晴らしいとやたらと褒めていた

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ドカ弁、悩む。

春からJKになり、水泳部のマネージャーになったドカ弁。 最近ごきげんナナメなのである。 原因は、裏方の仕事をまったくせず、お気に入りの男子のセンパイとお喋りするためにやって来ているとしか思えない一人のマネージャーの女子。 選手が来る前からやる事は山ほどあるマネージャー業は、かなりのハードワークらしい。 夏場のプールは激しい日光により、水温が37℃くらいになり、半身浴にはいい塩梅かもしれないが、何キロも泳ぐ選手の疲労は計り知れないそうだ。 そんな選手に後片付けなんかさ

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それぞれの適正価格。

安くないお金を支払って依頼してくださる方々がいる。作り手にとってはものすごく有難い存在である。 作り手への敬意を込め、お金をポンと支払ってくださり、「仕上がりを楽しみにしていますよ。」と期待までしてくださる。 こういった方々には、なんとしても最高の作品に仕上げてお渡ししたいと思う。 私たち作り手が作品にかける手間や、上手くいかない時の葛藤なんかは、表からはまったく見えないもの。 この見えないものに対して、「価値がある」と信頼してくださる方こそが、作り手には必要な存在な

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器の役割り。

料理を美味しく見せてくれる器が好きだ。 器なんかなんでもいいという考えの人もいるかもしれないが、私にとって美しい器は必需品である。 料理をする段階で、あの器には酢の物、このお皿にはお刺身を盛りつけようなどと頭の中で想像しながら作っている。 テーブルに出来上がった料理を並べる時、ひとつの作品が出来上がったように感じる。その清々しさが好きなのだ。 赤、青、緑、黄、白。 様々な彩りの器が並んだ食卓は、食べる人の食欲だけでなく、心も満たすと信じている。 これと対照的なのが

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親子とは。

昨日ようやくドカ弁の中学校の卒業アルバムが届いた。 寒くて凍えていた卒業式からかれこれ4ヶ月近くが過ぎた。 新しい生活にも慣れてきた昨今、改めてほんの少し前の過去に戻る気分でアルバムを開いてみた。 「わー‼︎この写真写りの悪さよ!消えたい‼︎」 ブサイクや!あかん感じや!などと、自分の個人写真の出来栄えを見て叫ぶドカ弁。 部活の集合写真を見てみると、バスケ刈りと言われていたベリーショートで、きりりとした厳しい顔のドカ弁が写っており、わずか一年前のことが遠い昔のことの

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ほどよい田舎。

先日、ちゃっかりとスナフキンがJA系のお店が募集していた、「スイートコーン収穫体験」に参加してきた。 前日にはコーン農家の方から電話があった。 「明日ね〜雨降ったら虫がいっぱい出るからね〜長袖に長ズボン着て長靴履いて来てちょうだいね〜!」 ちゃっかりとスナフキンを呼び、電話の内容を伝えた。 案の定というか、当然の反応なのか。 「えーっ‼︎ダサいー‼︎」 ちゃっかりからのブーイングの声が。 ちゃっかりよ。あんた何しに畑に行くのだね?収穫体験やで。 そんなこんなを

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