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第13回 トイレットペーパー1回あたりの長さを測ったことありますか?

みなさん、おはようございます。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。

6月15日は、震災対策技術展・大阪で講演させていただきました。聴いてくださったみなさま、ありがとうございました。

今回は、トイレットペーパーをどのくらい備えたらよいか、について書いてみたいと思います。

テーマは「第13回 トイレットペーパー1回あたりの長さを測ったことありますか?」です。

個人や組織、地域のトイレの備えにつながることをできるだけ分かりやすくお届けできるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。

トイレットペーパーの不安

トイレットペーパーはトイレに欠かせないアイテムのひとつです。停電・断水時は、温水洗浄便座を使用することも難しいのでなおさらです。
ところで、自分が1ヶ月にどのくらいのトイレットペーパーを使用するか知っていますか?

もし災害が起きた場合、今、自宅にあるトイレットペーパーの量で足りるのか、どのくらいの期間もつのかが分からないと不安になります。
そういえば、新型コロナウイルス感染症が流行し始めたころ、あれは誤情報が原因だったと思いますが、トイレットペーパーが品切れ状態となった、なんてことがありましよね。

不安にならないようにするには、自分に必要な量を把握することが必要です。男性と女性によっても異なるし、個人差もありますますので、自分が安心できる量が必要です。

1ヶ月間で必要なトイレットペーパーは?

測り方は簡単。トイレットペーパーをいつも通り手に取り、それを伸ばして測ればよいです。1回あたりの使用量が分かれば、あとは掛け算です。できれば1ヶ月分を備えておくことをおすすめします。
ちなみに、私は1回あたり120センチメートルでした。

以下の計算式で算出した数値を、1ロールあたりの長さで割ってください。そうすれば1ヶ月間で必要なロール数が分かります。

1回あたりの使用量×1日あたりのトイレ回数(大便・小便)×30日間

日本家庭紙工業会によると、一般的なトイレットペーパーの平均的な利用量は1週間程度で1ロールというデータがあるようです。
これをもとにすると1か月で4ロールとなります。
ですが、シングルロールやダブルロール、さらにはロングロールなど、様々な製品がありますので、やはり実際に測ることが良いと思います。

オフィスでの使用量は、家庭とは異なる

最後に、注意事項があります。
自宅での使用量は実際に測ってみればよいのですが、パブリックの場だと、そうはいきません。

そこで、約1000人が働くオフィスで1年間にわたり調査した結果から割り出すと、なんと1回あたりに使用する長さは「3.08メートル」だったのです!
かなり驚きです。。

多少乱暴に使用されることも考えられますが、よくよく考えてみると、パブリックなトイレでは、使用する前に便座を拭くこともありますし、便座に敷くなんてこともあるのではないでしょうか。
その場合に使ったトイレットペーパーも含まれるので、多めに見積もることが必要です。

つまり、避難所や商業施設、オフィス、病院などで、災害時に備えてトイレットペーパーを備蓄する際は、約3.1m/回を参考に算出する必要があるということです。

まずは、自分自身の使用量をぜひ測ってみてください!


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