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第27回 トイレに関わるのは21部署!

みなさん、こんにちは。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。

先週は、外科医で自律神経に詳しいお医者さんに排便に関することをお聞きする機会がありました。
「腸活」といえば、便通改善のようなイメージが強いと思うのですが、実は免疫やメンタルとも深く関係しているのです。
日本トイレ研究所のトイレマガジンでレポートしますので、お楽しみに!

国のトイレ対策の役割分担

さて、今回のテーマは「災害時のトイレ対策は、21部署にまたがる」です。

災害時のトイレ対策を進める上での課題の一つとして、関連する部署が多岐にわたるということがあげられます。

とにかくたくさんの部署が関わるので連携がものすごく大変ということです。

まずは、国の関連府省におけるトイレ対策の役割分担を紹介します。

国としては、防災全体は内閣府、下水道は国土交通省、集落排水は農林水産省、衛生面は厚生労働省、浄化槽・し尿は環境省、指定避難所となる学校施設は文部科学省、地方自治体が保有している災害用トイレを調達するのは総務省、民間の災害用トイレを調達するのは経済産業省となります。

これを聞いただけでも大変さがわかりますよね。。。

トイレのガイドラインに示されていること

避難所のトイレ対策に関しては、内閣府(防災担当)が作成した「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」という貴重な資料があります。

これまでのトイレ問題を踏まえて、どのように備えるべきか、基本的な考え方が示されています。

このガイドラインの附属資料には、避難所運営業務のための連携協働体制(例)が示されています。これは市町村災害対策本部と各避難所の運営本部における役割分担を一覧表にしたものです。
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/

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トイレの確保・管理のために21部署の連携が必要

この役割分担表には、防災担当、福祉総括担当、男女共同参画担当など全部で30部署あるのですが、
運営業務項目のうち「トイレの確保・管理」の欄をみると、なんと21部署が積極的に関わるようになっています。

21部署というのは、2番目に多い位置づけになっています。

ちなみに一番多いのは「避難所運営体制の確立」です。
そりゃそうですよね。

トイレはすべての人に関わることなので、関連部署も多くなってしまうのです。災害時は多部署と連携しながらトイレを確保・管理していくことが求められます。
まずはそのことを理解して、日頃から関係部署に声掛けをすることが必要だと思います。

ご案内「防災トイレキャンペーン2022」

日本トイレ研究所では、災害時のトイレの備えの大切さを伝えることを目的に2022年11月5日(津波の日)~11月19日(世界トイレの日)の期間で防災トイレキャンペーンを実施したします。

以下のポスターをみんなで貼って、災害時のトイレの備えを大切さを広める活動です。ご協力のほどよろしくお願いいたします!

以下のサイトからダウンロードできます。
https://www.toilet.or.jp/activities/bousai_toilet_campaign2022

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