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尿意には、正常と異常がある?

私たちが1分間に文字を読む速さは平均して400~600文字だそうです。
そこで、気軽にうんちやトイレのことを知ってもらいたいと思い、1分間で読める分量にして、うんちやトイレの大切さをお届けします。よろしくお願いいたします。

今回は「尿意には、正常と異常がある?」についてです。

最近は泌尿器科医の松下千枝さんと話をすることが多いです。
そんな会話の中から今回紹介するのは「尿意の正常と異常」です。

そもそも尿意にバリエーションがあるの?と驚きました。

膀胱の仕組みについては、以前の記事「膀胱のベストパフォーマンスとは?」を参考にしてください。

ものすごく簡単にいうと、膀胱というのはゴム風船のような臓器で、排尿は膀胱に適量を溜めて、しっかり出し切ることが大事です。

話を戻して、膀胱に適量の尿が溜まると尿意が起きるのですが、この尿意を単なる「オシッコがしたい」だけで軽く済ませてはいけないのです。どういうことかと言いますと、普段感じている尿意が正常なのか、それとも異常なのかを判断することが大切なのです。

正常な尿意というのは、前述のとおり膀胱に尿がしっかり溜まったときに感じる尿意です。一方で、異常な尿意は、突如やってくる我慢できないような尿意です。ドラマの最終回のめちゃくちゃいいシーンなのに、全然我慢できない!ぐらいの感じです。
このようなときは、過活動膀胱など何らかの病気が隠れている可能性があります。

松下さんは「膀胱を感じよう!」とよく言います。
私たちは、尿意を軽んじていることが多いような気がします。自分の尿意が正常なのか、そうでないのかを、たまにはチェックすることが大切です。次に尿意を感じたとき、ぜひ膀胱に思いをはせてみてください!

---ご案内---

3月5日21:00【Friday Toilet Night】

Club Houseで「【Friday Toilet Night】なかなか聞けないトイレの話」というトークをします。テーマは「災害時のトイレと衛生(仮)」です。最近は、地震が多いですよね。災害時のトイレの備えについて話し合いましょう。

3月9日18:30【トイレラボ勉強会】

原田 奈穂子(宮崎大学医学部看護学科 教授)さんをお招きして、オンラインで勉強会を開催します。テーマは「スフィア基準の読み方 ~災害時のトイレ環境編~」です。よろしければぜひご参加ください。
※スフィア基準というのは、災害や紛争などの被災者に対する⽀援活動を⾏う各機関や個⼈が、被災者を傷つけない⽀援を⾏うために必要な最低基準のことです。

本の紹介:「もしもトイレがなかったら」(著者:加藤篤)
《全国学校図書館協議会選定図書》
災害時に最も困ることーーそれは、水でも食べ物でもなく、トイレです。
おなかがすいても1日ぐらいならがまんできますが、トイレを1日中がまんすることはできません。そんな大切なトイレについて、歴史やマナー、設備、災害時の備えまでも網羅した一冊です。

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