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2024年7月11日 験担ぎなのかもしれない


「人より不思議なものは好きな方だとはいえ、それほど、験担ぎやジンクスは信じていない…」
「迷信などから自分は比較的自由である」
と思っていましたが、
今朝、はた、とそんなことはないということに気づきました。

ちなみに、験担ぎとは、
実用日本語表現辞典では、「「験を担ぐ」を名詞として扱う際の表現これから行うことが良い結果となるように祈願する意味を込めて行われる行為などを意味する語。」、
デジタル大辞泉では、「ちょっとした物事に対して、よい前兆だとか悪い前兆であるとかを気にすること。験を担ぐこと。」
という意味とされています。

朝、仕事へ行く時の服装を決める時、
謎のこだわりがあるということに気づいたのです。

仕事へ行く時の服装は、
今の時期であれば、パンツ(ボトム、ズボンと言っても良い)と半袖シャツ(ブラウスと言っても良い)が定番です。
その組み合わせであることは絶対で、変えることはほぼ、ありません。
プライベートでは、ワンピースやスカートをよく選びますが、仕事の際にはそういう選択はないからです。
パンツにも半袖シャツにも、それぞれ素材や色が異なるものが数枚ずつストックしてあります。
パンツの色は、ベージュか黒、素材は速乾素材、風通しの良い素材、肌触りの良い素材などです。
半袖シャツは、素材はほぼ同じですが、紺色、水色、薄緑色、茶色、白色など色にバリエーションがあります。
バリエーションがあると言っても
結局は、パンツと半袖シャツの組み合わせというだけです。
どれも比較的無難な色ですし、
どれをどれと組み合わせても、
さほど奇妙ではない無難なデザイン、無難な色です。

しかし、毎朝、適当に服を引っ掴んで、
着用して姿見をみると
「これは今日の組み合わせではない」というものがあります。
ちなみに、その組み合わせそのものが悪いというわけではありません。
「一昨日や先週よくても、今日は絶対にこれではない」
「今日これで行ったら、よくない気がする」という謎の思いに突き動かされるのです。
時間があれば服を変えてみることもあります。
どうしてかわからないけれどもしっくりこず、
何度か変えてみることも…。
謎のこだわりはなかなか強固で、いまいちのまま、仕事へ向かうと、しばらくは
不安に苛まれます。

とはいえ、結局、仕事が終わる1日の終わり頃には、何色のシャツとパンツだったかは忘れ、
汗みずくになって帰宅することになります。
洗濯機に洋服を入れる時に、
「そうだった。今日はこの組み合わせだった」と気づく程度です。
そのせいでひどい目にあうという体験はこれまでありません。
ですから、仕事がうまく行くかどうかと、シャツとパンツの組み合わせは因果関係には、ないのです。
しかし、朝の時点ではそれがとても気になるわけです。
「しっくりくる組み合わせを着ていくと仕事がうまく行く」という験担ぎをしているのかもしれません。
そういえば、晴れの日よりも、雨の日の方がしっくりこないことが多い気がします。
天候が悪く、暗いと暗い色を着ることに、
やや躊躇があるのかもしれません。
晴れた日は暑いのですが、
「全身、黒っぽくてもまあいいか…」となります。
また身体を動かすことが多そう、
暑いところで作業しないといけない場合は、
パンツは出来るだけ、通気性が良く、さらっとした素材のものが良い、ともなります。
振り返ってみると、パンツを気温や環境で選び、その後に、天候に合わせた色のシャツを選ぶという流れがあるような気がします。

しかし、そうはっきりと結論づけてしまえるわけでもないところもあります。
色の薄いシャツの中でも
「これは駄目」「これは良い」があり、それは毎日少しずつ変わっていくからです。
何なんだろうなぁ、あの感じは…。
羽織るとわかるのです。
「これではない」とか「これとは違う」というのが、はっきりと、間違えようがなくわかります。
仕事がうまくいくために、最も適した服装を脳が選んでいるのでしょうが、
毎日良いと思う組み合わせが変わるのは何でだろうと思います。

占星術的にいうと、日々変わる月星座に合わせて最も適した服装も変化しているのでしょうか、
それともその日の業務や気温室温に最も適した素材や色を脳が勝手に弾き出しているのでしょうか。
どちらにせよ、やはり、「妙な勘に従って、服装の取り合わせで験担ぎしている」と言うことでしょう。

人の迷信や験担ぎをみだりに笑うものではない、と思いました。
自分が何気なくやっている行動の一部も、験担ぎなのかもしれませんから。
いつか、こういう感覚などのようにして生起されるのか、
脳科学などで明らかになると面白い、と思っています。
勘って一体どこから生じてくるのでしょう。

そんなことを考えながら、
今日は天気がイマイチなので、
比較的明るい色の服の組み合わせを選びました。
なぜだか今日は水色の気分ではありませんでした。
不思議なことに、絶対に、水色では駄目だったのです。

験担ぎも迷信というより、
1日が無事で終わることへの祈りと言えば、
素敵に思える気もします。
毎日、無事に終わるための自分への祈り。
今日も何とかやれました。
祈りはとどいたようです。

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