「学歴では測れない。」新たな信用指標を創るベンチャーがコンセプトを作成しようと思った理由 -株式会社Parame
▲今回、unnameが担当したコンセプトとコンセプトストーリー
個性が認められ、マイノリティグループに光が当たりやすくなった今でも少ない時間で人を判断しなければならない採用などの場面では、「学歴」「職歴」「資格」といった目に見える信用が重要視されます。
そんな中で、にわかに注目を集めるのが、「個人の信用のアップデート」をミッションに掲げる2020年創業のベンチャー企業の株式会社Parame(https://parame.jp/ )です。
知名度と需要の高まりに応じて組織の改変が進む彼らの次の課題は、組織全体で共通認識を持つための強固な行動指針でした。
Parameがどういう存在なのか明確にすることは、この先必要なものだと感じた
−何に困っていたからunnameに相談をしようと思ったのでしょうか?
ざっくり言うと、提案そのものが面白そうだったからです(笑)。というのも、unnameが提案する「コンセプト」はこれからのParameに必要なものだと感じていました。
組織構造が階層化して、例えば組織が例えば15人ぐらいの社員数になったときに、全員を自分では見ることは不可能じゃないですか。自分の目が届くうちはいいんですけどそれが難しくなった時に、全員にとって行動規則になるような、明文化された共通認識を会社として持ちたいと思ってました。
今すぐは必要じゃないんですけど、次のフェーズを考えると必要になるだろうと。そして作るなら早い方が良いだろうと。そんな時に縁があったのがunnameです。
−なぜ共通認識が必要だと思ったのでしょうか?
会社のカルチャーとか共通の価値観を作ることで、どういう行動がイケていて、どういう行動がイケていないのかを共通認識として持つと、コミュニケーションコストが下がるんですよね。
あと、経営層が何を思っているのかを明文化することで、これから入る人間のフィルタリングができるんですよね。例えばメルカリって「Go Bold」っていうバリューがありますけど、石橋を叩きまくる人間って最初からそこに入ろうとは思わないはずです。
採用の精度が低いと、優秀そうな人材を採用しても辞めてしまって、また採用して、という繰り返しになります。採用時にParameがどういう存在なのかをはっきりと理解してもらうことで、より長い期間、よりいい仕事をしてもらえる人材を採用できます。
そういう意味で「コンセプト」という共通認識作ることにはすごく重要で大きな必要性を感じていて、そんな経営層の想いをunnameは言語化してくれました。
コンセプトを具体的に表したコンセプトストーリーがすごく良くて、初めて見たとき「それや……!」と。今までの想いが全て言語化されていた
−導入後、どんなところが一番良かったですか?
メンバーが増えた時に「我々はこういう世界を目指していて、メンバーたちにはこういう価値観を持って動いてもらいたいと思っている」っていうのがすっとわかると思うんです。これは僕が毎日のように言ってるので既存のメンバーは知ってるんですけど。
そうした場面で共通した世界観、価値観があるのとないのとでは全く違うなと思いました。
あとは個人的にはコンセプトストーリーがすごく良くて、初めてみたときは「それや……!!」と思いました。実際に他のメンバーに見せたら「普段から言ってることが膨らんでわかりやすくなってます」とのことで、間違いないなと確信しています。
−狙い通りになっていて何よりです! 感情的な変化はありましたか?
会社をやっていると「将来的にどういう企業を目指してるの?」って聞かれることがよくあるじゃないですか。そうした時に伝えたいことはあるけど、自力で伝えようと思ったらすごく長くなってしまうんですよね。そうすると先方にも迷惑がかかってしまう。これは前から少し悩んでいて、その部分がよりシンプルで短く、わかりやすい言葉にまとめてもらえました。
資金調達の場面など、シリアスな場面で話さなければならない場面ってたくさんあるんですけど、unnameに作ってもらった言葉があるとすごく楽ですね。営業もやりやすくなったと感じてます。
あとは単純にunnameが自分たちのことを理解してくれているのが嬉しかったです。作ってもらったものをお客さんに見せて、「良い世界観だね」って共感してくれたらそれだけでも良いなっていうくらい。
−1番気に入ってもらえた部分はどこですか?
コンセプトストーリーのタイトルの”等身大のあなたを「知りたい」だけ”っていう部分が好きです。資生堂のキャッチコピーみたい! あと電車の広告とかにありそう(笑)。この見た目の感じとかすごくいいです!これを見たときに「そう、これなんだよ!」と思いました(笑)
単純にその字面のかっこよさも素敵だなと思ってます!
学歴や職歴からはわからない新しい個人の信用指標を作る
−今後Parameはどういう世界を目指しますか?
我々って誤解されやすいんです。今は人材領域のリファレンスチェックをやっていますが、本当のところは「個人信用のアップデート」を掲げ、徐々に中国のアリババがやっているような信用スコアのような領域に取り組みたいと思っています。リファレンスチェック事業はそのためのイチ事業という位置づけです
僕が大学在学中、成績がすごく悪くて評価は下から二番目とかだったんですよ。でもプログラミングの仕事をフリーで受けてやっていると、高く評価してもらえることがあって。そのギャップがすごく不思議だったんですよね。中学生や高校生にプログラミング関係のことを教えることもしていたんですけど、この子たちも本当の実力が計られていないせいで不当な扱いを受けることがあるのかなって思うと疑問だらけでした。
本来大学って学ぶためのものですけど、現状信用を得るため、学歴を得るためのものになってしまっているところもあるなと思います。それも良いんですけど、それだけでは測れないことが世の中にはたくさんあって。
だから、学歴とか社歴とか資格とか、そういったものと並ぶ新しくて正しい個人の信用指標が作りたいっていうのが本当にやりたいことですね。例えばそれは就職活動とか転職活動以外にも、ローンの審査、婚活なんかの場面でも使えると思います。それに限らず人間って自分が審査される場面ってたくさんあると思うんですけど、そうした時にParameが活用される世界を作りたいです。
ただ、向こう数年はリファレンスチェックが重宝されると思うので、まずはこれを国内のトッププレイヤーの人たちには間違いのないものとして使っていただきたいですね。
あと、「リファレンスチェック」とか「審査」とかっていう言葉自体ちょっとネガティブに響くじゃないですか。そこも変えていきたいですね。等身大のあなたを知りたいだけなんです。言いながら思いますけど本当にこの言葉は使いやすいし想いがそのまま詰まってますね! さすがです!
−そうですよね、リファレンスチェックってちょっとネガティブですもんね。そこはかなり意識して作ってます
僕たちが目指す個人の信用のアップデートって盛るとか過大評価するとかそういうのじゃなく、やっぱりそのまんまなんですよ……等身大のあなたを知りたいだけっていう!(笑)
−それだけ使ってもらえていたら僕たちも嬉しいです! ちなみにParameってどういう意味なんですか?
いくつかの意味があって、1つ目はパラメーター(Parameter)の頭文字の「Parame」、2つ目はスペイン語のパラミー(para mi)、3つ目はパラミーっていう睡蓮花です。
スペイン語で「para mi」って、「私のために」っていう意味です。睡蓮花の花言葉って信頼なんです。つまり、私の信頼を表すパラメーター。それがParameです!
−本日はありがとうございました!
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