アンラーニングのメリットとは〜Googleの検索上位から検証する
前回までは、Googleで「アンラーニング」と検索して出てきた上位10サイト(2022年10月7日時点)と、「アンラーニングの意味」についてみてきました。
今回は「アンラーニングのメリット」「アンラーニングの実践ポイント」について検証します。
アンラーニングのメリット
検索上位10サイトのうち、アンラーニングのメリットが書いてあったサイトは8つありました。
それらのサイトを比較した結果が下表となります。
「効率の向上」は全てのサイトがメリットとして挙げていました。その他、「変化への対応」「成長」が半数以上を占めていました。
他にも意識改革、マネジメント強化などがありましたが、アンラーニングに求められていることは、以上の3点が公約数といえます。
アンラーニングの実践ポイント
アンラーニングの実践ポイントについて、取り上げていたサイトは5つです。
これらサイトに書かれていた内容を比較すると、アンラーニングの実践において「内省(リフレクション)」が不可欠なことがわかります。
内省とは、一言でいうと自身の言動や考えを深く振り返ることです。
オランダの教育者コルトハーヘンは「ひとが文脈に合った新しい振る舞いを形にしていくことができるように、状況それぞれの根底にある原則を理解しようとする試み」のことをリフレクションだと説明しています。
「内省(リフレクション)」については、ここでは深く触れませんが、note内でやさしく説明されている方がいるので、詳しくはそちらをご覧ください。
会社都合のアンラーニングはできない
アンラーニングのメリットでは「効率の向上」が最も多かったことが確認できました。そして、アンラーニングの実践では「内省」が欠かせないことがわかりました。
ということは、会社の業務を効率化し、生産性を上げるために、従業員にアンラーニングをして欲しいというのが、アンラーニングを求める理由なのかなと…。
つまり、会社により多くの利益をもたらすために、従業員が自分の働き方が効率的かどうかということを自省しなさいということ。
う~ん。ちょっと会社にとって都合のいい考え方ですね。
まあ、人材関連の会社が書いている記事ですから、そうなるのも仕方ないのかな。
と、思いつつも、なにかモヤッとします。
おそらく「効率化」だけでは、個人が「より良く働く」という視点が欠けているからかな。
だって、効率化して時間に余裕ができたら、その分、会社は容赦なく余計な仕事を入れてくるでしょ。
いくら効率化したところで、給料はそのまま、いまより忙しくなるだけ。そしたら、勤め人ですから、無意識的に拒みますって。
これ「効率化の罠」といいます。
会社のマネジメント層こそ、効率化についてアンラーニングが必要ですね。
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