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生きづらいなって人たちがいたら気持ちが楽になるような、私にとってのお寺のような、自分の居場所みたいになってほしいライフスタイルショップ志庵経営者の人

私、お香、わりと好きで好きで、白村江、はくすきのえ。あーあ、やっちゃった。
やっっちゃっっったねええ。やったったわね。こりゃあもう取り返しがつかんわあ。
そうですね、私、実験が好きで好きで好きで、もうね、すぐ実験しちゃうんです。(今回は白村江がまんしました)。もしも、彼女にカニバサミをしたらどうなるのか? もしももなにも、倒れるに決まってるじゃないですか。でも、彼氏が急に彼女に前触れもなくカニバサミしたらどうなるかって、そういう絵面が頭に浮かんだらもう最後、やりたくなってしまうんですよねえ。
と、カニバサミが何かわからない人に取って、なんの意味もない文章を書いて、ここまでで5分、と。仕方がない男。
と、いうわけでお香の香りをかぐと、落ち着きますね。ノーベル文学賞? 何かの文学賞を取った香水という小説、パフュームという映画、あの映画を思いだします。
そしてご存知ですかね、香りというのは、記憶をつかさどってる脳の海馬に近いところで処理しているので、記憶と結びつきやすいんですって。そうそう、あれだ、マーマレードの描写から始まるあの小説、なんだ、なんでしょう? 記憶。あ、失われた時を求めてですね。マルセル・プルースト。めちゃ長いやつでしたっけ? あーあーあーあ、違うちがう、マーマレードではなくてマドレーヌだ。マドレーヌ好きですか? 私はヨックモック好きですね。ヨックモックはもう、名前がちなんですよ名前がち。よいブランディングです。
知ってましたか? ブランディングのブランドは烙印て意味なんですよ。ブランド、燃える、焼き印です。じゅじゅじゅじゅじゅー、って押し当てて消えないように傷痕を残していくスタイル。そうですね、じゅじゅじゅじゅーって、ステーキを売るな焼いた時の音を売れって、シズルですねー。広告業界の人がよく使うんです。海外の人、使うのかな? 分からない。
ということで、香りと記憶はよく結びつきやすいのです。
お寺の香り、覚えてますか? お線香は主に白檀の香りです。ビャクダンと発します。
はは、私は元布団屋だったので、お寺の座布団の受注を取ろうとハッシュハッシュしたことがねえ、ありますよ。いやない。記憶違いでした。なるほど。なるほどビャクダン。
白檀ね。私、家でお線香炊くの、好きですわよ、って。
いやもうありがとう。これからも無名人インタビューをよろしくね! 本日も、これからお楽しみくださいませね!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 三島佳奈 さんです!

現在:自分の中では静と動が両方すごくあるなっていう感じはしてて。

qbc:今何をしている人でしょうか?

志庵:今は島根県松江市で、「志庵(しあん)」というライフスタイルショップを経営しています。

qbc:どういったお店になりますかね。

志庵:衣・食・住を愉しみながら、よりよい暮らし、丁寧な暮らしをご提案するお店です。生活用品全般を販売しているんですけど、私が2年前まで屋久島に移住していたので、屋久島のものだとか。あとは全国から、食べ物とか衣料品とか雑貨を仕入れて売ってます。

qbc:一番こだわっているところは?

志庵:心と体にいいものっていうコンセプトでやってるので、その心にも体にもリラックスできるようなものを揃えています。
そしてやっぱり屋久島のものって島根県のメインマーケットで売ってなかったりするので、そういうちょっと島根県にはないものを全国から集めていて。なので、逆に島根のものが一つもないっていうのは大きいですかね。

qbc:具体的にはどんな商品があります?

志庵:たとえば、屋久島のものは屋久杉で作った作家さんの作品ですとか、全国からもそういう作家さんの手作りのものっていうのを置かせていただいていて。どちらかというと量産品じゃないものっていうんですかね、丁寧につくられた一点ものとか。

qbc:作家さんの作品は、観賞用ではなくて使うものですか?

志庵:アクセサリーやバッグとかですね。フラワーアレンジメント、焼き物もあります。

qbc:商品の調達はどうされてるんですか?

志庵:個人的に作家さんにアポイントを取って、会いに行く場合もあるし。メッセージでやり取りして、お取り扱いさせてくださいってお願いをしていくという感じ。

qbc:作家さんとかはどうやって探されてます?

志庵:自分が元々使っていたものっていうのもあるし、あとはインスタグラムとかが今は一番多いですかね、気になった方をチェックしていくっていう形。

qbc:お店自体は何年ぐらい続けていらっしゃいます?

志庵:お店は今度の7月で丸2年なので、まだ始まったばっかり。

qbc:ライフスタイルショップをやられていて、ざっくり言うといかがですか?

志庵:私、アパレルの販売を長くやっていたので、洋服を売るっていうことに関してはキャリアがあったんですけど。皆さんの生活に関わるっていうことで、全然勝手が違うんだなっていうのを思っています。
小さなものから大きなものまで揃ってるので。その辺りの兼ね合いが最初は難しかったりしましたけど。

qbc:洋服と生活用品って、どんなところが違うんでしょうか?

志庵:洋服っていうのは割と、洋服を買いに行こうと思ってこられる方が多くて。しかも、メンズの洋服屋さんだったので、特にメンズの方っていうのは目的があって。
「志庵」のお店に関しては、何を買おうっていう目的もない方も勿論多くて。
でもその中でやっぱり皆さん、癒しを求めているんだなっていうのは思ったりしますね。

qbc:どんなところで癒しを求めていると思いますか?

志庵:お香とか、香りものも結構売ってるんですけど、そういうものがすごく人気があったりとか。あとはその、屋久島っていうキーワードでこられる方もすごい多いので、そんなふうに思いますね。

qbc:お客さんの範囲は、近くの方が多いですか? 遠いところからも?

志庵:近くの方がやっぱり多いですかね。でもあの遠方というか、県外だと広島とか岡山からも来てくださいます。

qbc:県外からのお客さんは、何をきっかけにして来店するんでしょうか?

志庵:インスタグラムを見て、っていうのが今は一番多いですかね。

qbc:2年近くお店をしている、今のお気持ちっていうのは?

志庵:難しいですけど、なんていうんですかね。現実は、大変なことも結構たくさんあって。最初に思い描いてたことと違うこともあったりするんですけど、自分の好きなものに囲まれて囲まれて、それを皆さんに共有できること、選んでいただけることは凄く凄く幸せだなと思います。ただその、需要と供給のバランスは難しいですね。

qbc:何がお好きだったんですかね?

志庵:私ですか?

qbc:はい。お店で揃えたい好きなもの、って何だったんでしょう。

志庵:人とかぶらないもの。それにお寺が好きだったりするので、香りのものも好きですし。あとはあのコーヒーがすごい好きなんで、コーヒーにまつわるものとかも結構揃えてありまして。コーヒーの麻袋で作ってあるバックとか、そういうのもちょっとこの辺りだと珍しいかなっていうものを入れてとか、ですね。

qbc:ご趣味はなんですか?

志庵:読書とライブに行くことと、スポーツ観戦ですかね。

qbc:お好きな本は?

志庵:本当にたくさん読むので、特にジャンルをこだわってないというか絞っていなくて。本屋さんに行って気になるやつを買うっていう形なんですけど。

一番好きというか、京極夏彦さんの『書楼弔堂』っていう本があって、京極さんのシリーズは全部読んでてお気に入りです。あとは本を好きになったきっかけが、芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』っていう、あれを小学生の時に読んで、本にどっぷりはまっていたっていう感じなんで。好きな作家さんというよりは、気になった本をどんどん読むっていう感じ。

qbc:小学生ですか?

志庵:小学校4年生ぐらいだったと思います。

qbc:ライブは、どんなライブがお好きですかね?

志庵:ライブは、主にロックバンドです。

qbc:バンド名をお聞きしてもいいですか?

志庵:それも、小学校6年生の時に初めて行ったのがB'zのライブで。B'zにはまって、毎年行くようになって。今はWANIMAとか、SUPER BEAVERっていうバンドとか。こないだは椎名林檎さんも行きました。今は、年に多分6、7本ぐらいかなっていう感じです。

qbc:スポーツはどんなものを?

志庵:スポーツは見る専門ですけど、ずっとバスケットを主に見てます。

qbc:今お住まいのところに、バスケットのチームがある?

志庵:ありますね。

qbc:バスケットボールのプロリーグがありますよね、日本で。

志庵:Bリーグですね。

qbc:バスケは、いつ頃から好きになられたんですか?

志庵:バスケはずっと小学校のときから高校までやってたので、観るようになったのはこのリーグができてからっていう感じですけど。

qbc:性格は、周りの人からなんて言われますか?

志庵:性格はなんていうのか、穏やかとか。自分で言うのもおかしいけど、癒し系だとは言われるけど、自分の中では静と動が両方すごくあるなっていう感じはしてて。
基本的にはすごい内向的ですけど(笑)、ゆったりしてると言われます、だいたい。

qbc:他にご自分の性格として、どんなものがあります?

志庵:本当にインドアなので、ずっと家にいて本読んでていいって言われれば全然それで大丈夫なんですけど。突然屋久島に移住するって言ってみたりとか、高校卒業してすぐ東京に出たりとかもしたんですけど、そういう突拍子もない行動することもあったりとかして。自分の中では本当に、静と動が共存しすぎている気がしていいます。

qbc:家族や友人、恋人やパートナーからは何て言われますか?

志庵:頑固だって。

qbc:なるほど!

志庵:こうと決めたら、曲げないというか。

qbc:頑固エピソード、聞かせてもらってもいいですか?

志庵:頑固エピソード(笑)。それこそ、その屋久島に移住するっていうのも、もう決めて、「決めました」っていうのを報告したので。誰にも相談しなくて。
そういうことが結構あるみたいですね。決めてから全部言うみたいな感じ。お店を始める時も時もそうだったような気がします。そして曲げない。

qbc:好きな食べ物を教えてください。

志庵:好きな食べ物は、カニ、エビ、イカです。

qbc:海鮮全般っていうわけでもないんですか?

志庵:海鮮好きなんですけど、貝のアレルギーがあるので、食べれなくて。

qbc:エビは、どんな料理が好きですか。

志庵:エビはは何でもいいです、エビだったら(笑)。

qbc:エビって、お寿司とか炒めたりとかもありますけど。

志庵:どっちでも、なんでもいいです。海老であれば。

qbc:カニはどうでしょう?

志庵:カニはやっぱ茹でたやつが好きですかね。一杯、自分1人で取って全部。お皿に山盛りにして食べるのが好きです。

qbc:イカは?

志庵:焼きたいかな(笑)。

qbc:浜焼きみたいなのがいいんですかね?

志庵:あ、そうです。

qbc:ちなみに、どういったご縁で島根にお店を出したんでしょう?

志庵:両親の実家が島根です。生まれは広島で、小学校の時代は千葉ですね。中高が島根で、東京に出て。社会人にになってからこっちでしばらく働いて、屋久島に移住したっていう感じです。で、戻ってきました。

qbc:広島、千葉、島根と東京で働き始めた?

志庵:東京は3年ぐらい暮らして、専門学校も行ってたので。で、こっちに戻ってきて。

qbc:Uターン就職なんですかね?

志庵:そうですね、一応そういう形になる。

過去:屋久島に降り立ったとき「私はここに住みたい」と思って。

qbc:子どもの頃はどんなお子さんでしたか?

志庵:結構転勤族だったので、割と本当に記憶があんまりなくて。
その前も自分のnoteに書いたりはしたんですけど、広島の幼稚園がお寺の幼稚園で、そこの記憶ってすごい鮮明に本当にあって。とにかくお寺がもう大好きになって、芳香とか今も好きだったりするんですけど。
千葉に引っ越してからの記憶が本当にほとんどなくて、バスケットやっていたっていうことだけ覚えてるんですけど。あと習い事も結構、覚えてるんだけど、学校生活のことはほとんど覚えてなくて。なんでかわからないです。

qbc:習い事は何をされてたんですか?

志庵:習い事はピアノとドラムと、習字、英語と公文ですね。

qbc:たくさん習い事してたのは、ご自身の意思で?

志庵:母ではないでしょうか?

qbc:なるほど。ご自分では習い事に対してどうでした?

志庵:わりと好きでしたね、全般的に。

qbc:お寺のことをお伺いしたいんですが、特別な理由があったんですかね?

志庵:本当に近くの幼稚園がお寺の幼稚園だったっていう感じなんで。

qbc:どんなお寺でしたか?

志庵:お寺でお抹茶を飲んだりする時間とか、座禅もあったりとか、幼稚園ですけど。そういう本当にお寺の行事に触れるというか、お祈りして、お参りしてみたいな。毎日。

qbc:高校の後は、どういった専門学校に行かれました?

志庵:洋服の専門学校です。

qbc:何科でしょう?

志庵:スタイリスト科に行きました。

qbc:どうしてそこへ行かれたんですかね?

志庵:洋服が好きで、作るよりは選ぶ方になりたくて行きましたきました。自分があまりにも内向的なんで、外に出ていかないといけない気がしてというのもあります。
で、スタイリスト科を選んだんだけど、結局そのスタイリストさんになるってすごい狭き門で。その夢は叶わなかったんですけど、島根に戻って、服の販売員になって。人の服を選ぶっていうのは、ちょっと遠回りだったけど叶ったかなっていう感じ。

qbc:人の服をスタイリングするのはいうのはどうでした?

志庵:すごく楽しかったし、向いてるなって思いました。そもそも人と接するのがとても苦手だったので。それが苦手だから、あえて接客業を選んだっていうところもあって。もしその接客業をしなかったら、きっと人として駄目になると思って(笑)。克服するためにって言ったら、大げさかもしれないけど。

そういうので最初は選んで、やっぱりなかなか最初は話しかけたりできなかったりとかあったんですけど、徐々に慣れてきて、最終的には店長を10年ぐらいやったんですけど。自分に任せてもらえるっていうのがすごい嬉しかったりとか、本当に形は違うけど、スタイリストさんみたいなことをやってるなっていう気にはなりましたね。

qbc:メンズのお店で店長10年っていうと、お客さんは常連が多い?

志庵:そうですね、ほぼ常連さんでしたね。

qbc:スーツとかあるところですか。

志庵:そうですね。

qbc:どういうエピソードがありますかね?

志庵:コーディネートを組んで、お客さんに電話して、そのままトータルでお買い上げいただいたりとか。スーツも生地をこっちで全部選んで、おまかせでオーダーを作らしてもらったりとか、そういうことも多かったです。

qbc:客単価ってどれくらいでした?

志庵:スーツとかになると10万円を超えるくらいでしたね。
カジュアルもあったので、でも大体5万円以上ぐらいはしますかね、トータルになると。

qbc:その後はどうして屋久島へ行ったんでしょうか?

志庵:店長をやっている時代に1人旅に出て、その行き先が屋久島だったんですけど。
屋久島に降り立ったとき「私はここに住みたい」と思って。なんでかと聞かれると、、感覚的なもので難しいのですけど。島の神秘的な雰囲気とか、山にかかる雲の雲の感じとか、島の風景とか。

結構そのとき、10年ぐらい店長やってて、そこに勤めてるのはもう14年目とかだったと思うんですけど。すごく充実してるけど、その先がないなっていう感じがしていいたときで。
一番上なので、誰かに教えてもらうことも少なくなったりとか、できることがもう決まってしまっているっていう。ちょっと悩んでた時期に、そうやって旅に出て。誰も知らないところで、何の肩書きもない自分で生活してみたいなって思って

それで屋久島には、それから3回ぐらい通ったんですけど。2年ぐらいかけて3回通って仕事も引き継いで、初めて屋久島に行ってから2年後に移住したっていう感じです。

qbc:何年ぐらい屋久島にいたんですか?

志庵:丸2年ですね。

qbc:屋久島に住んでみて、どうでした?

志庵:本当にすごくいいところで、観光地なんですけど、世界遺産なんで島が。でも、華やかだけじゃないみたいな。自然の厳しさもすごくあるところだし、そういうところがすごく好きでした。

qbc:移住をして、何をされてたんですか?

志庵:ホテルで働いてて、ツアー会社も一緒になっているホテルだったので。そこで事務の仕事をしたりとか、時々、部屋の清掃をしたりとか、泊まりに来る方を迎えに行く送迎をしたりとかも全般してました。

qbc:ここが一番良かった、ってところはあります?

志庵:常に海が見えるっていうのが、一番自分にはすごく良かったかな。もうどこに行っても、スーパーに行くだけでも海が見えるとか、そうですね、あと山もやっぱり魅力的的ですけど。

qbc:屋久島の人口ってどれぐらいですか?

志庵:人口は1万2000人ぐらい。

qbc:移住をやめた理由をお聞きしてもいいですか?

志庵:屋久島に移住して1年経ったぐらいに、コロナが始まって、どこにも動けなくなったっていうこともあって。また、このままでいいのかっていうのが始まって。結構思うようにいかないことが多かったじゃないですかコロナの時って。やりたいことをやりたいっていうのを、いつも常に思ってたので。

昔から洋服屋さんをやりたいっていう夢は、うっすらと思ってて。なんですけど、屋久島に住んだことで、屋久島のものと触れ合って出会ったりして、今しかないみたいな感じに思って。地元に戻って、お店を出す決意をしたっていう感じです。

qbc:ライフスタイルショップに方向性を変えたのはなぜでしょう?

志庵:世の中には素晴らしいものがたくさんあって、いいものを伝えたいなっていう思いがあって。せっかくだったら1人の方の生活全般を、ちょっとだけでも豊かにできたらと思って。
洋服だけじゃなくてトータルコーディネート、ライフスタイルのトータルコーディネートをできるようなお店にしたいなって思ったっていうのがあります。

qbc:お店をライフスタイルにしたタイミングって、何が影響してましたか?

志庵:屋久島で美味しいものとか、そういう作家さんが作ったものに出会って、こういうのを伝えたいって思ったことが、洋服だけじゃなくなったっていう大きな理由ですね。

qbc:屋久島が好きな気持ちと、お店を出したい気持ちがあったわけですよね。どうしてお店の方が勝ったんですかね?

志庵:今私は42歳なんですけど、そのときは30代最後の年で。自分がお店をやりたいって思ってきた気持ちを叶えるとしたら、もう今がラストチャンスかもしれないみたいな。年齢で縛られることはないとは思うんですけど本来は。年齢のことが結構あったかもしれません、自分の中では。

qbc:人生を三章でわけるとしたら、一章の終わりってどこですかね?

志庵:二章の終わりは、服飾専門学校が終わったところかな。二章がそのアパレル時代、三章はその屋久島から、今まだ続いてるっていう感じです。

qbc:今は、屋久島の延長なんですか?

志庵:そうですね。お店を始めてからではなく、屋久島から、人生が変わったところがあるので。

qbc:なるほど。今、屋久島は行かれてないんですか。

志庵:今年はまだ行ってないですね。去年は2回ぐらい行きました。

qbc:あ、去年も行ってる。

志庵:屋久島は故郷みたいな感じなんで。本当いろんなとこに住んでるんで、いろんなとこが故郷ですけど、ふるさと感はあります。

qbc:生まれた場所は、どんなところでした?

志庵:生まれたのは広島の安佐北区っていうところで。大きな川と土手とかがあったりとか。でもそれも幼稚園の年中さんとかまでだったので、そこから千葉なので。

qbc:広島も千葉も、結構大きな都市ですか?

志庵:都市に入る前ぐらいのとこなので、ちょっと田舎感がある。

qbc:近現代の住宅地みたいなとこなんすかね。

志庵:はい。

qbc:ご家族とはどんな関係でした?

志庵:家族とは比較的良好。父も母も自由に生きてる私のことを特に咎めたりもしませんし。自分の人生だから責任持って好きなことをするんであれば、そういうふうに生きなさいっていう。

qbc:一人っ子です?

志庵:3人です。兄と弟がいます、真ん中です。

qbc:過去のことで、言い残したこととかってあります?

志庵:自分のベースみたいなのが、そのお寺の幼稚園でできたっていう感じがしてて、今もお寺をめぐっては御朱印もらったりとかもすごい好きなんですけど。

qbc:お寺のどんなところに魅力を感じますか?

志庵:お寺の雰囲気ですね。畳の匂いとかお香のにおい。お香で記憶がよみがえるというか、そういうのは要所要所である気がします。

qbc:え、お香で幼稚園時代を思い出す。今も?

志庵:思いだしますね。気持ちが落ち着くんで。今も緊張してたのでお香炊いてるんですけど。

qbc:なるほど。屋久島にいるときの気分ってどんな感じですか?

志庵:屋久島にいるときは、何て言うのかな。本当に自分のことを知らない人のところに飛び込んでいったんですけど、そこにいる方たちが家族みたいに接してくれる人が凄く凄く多くて。本来は人苦手なんですけど、いつも誰かに誰かに助けられてて、人間って悪くないなって思って。

あと何かその屋久島の独特の香りみたいなのが、結構あるような気がして。それもその木の香りとか森の香りだったりとか、全部の記憶が結構香りに結びついてるなっていう感じはします。すごい抽象的ですけど。

qbc:記憶に結びつく香りって、他に何かあります?

志庵:東京で一人暮らししてたときとかのコンクリートの香りとか。そういうのを思い出すと結構切なくなったります。

qbc:どこでコンクリートの香りってします?

志庵:東京の街中とかってコンクリートで、すごいビルも多いじゃないですか。
都会の雨の匂いって田舎の雨のにおいと全然違って、結構東京の一人暮らしのときは割とホームシックになったりとかもしたので、何か切ない記憶を思い出しますね。

未来:自分の好きなものを集めたお店を、細くでも継続して続けていきたいな、守っていきたい

qbc:5年後10年後、死ぬところまで見通したときに、未来ってどういうイメージでいらっしゃいますか?

志庵:お店は、10年ぐらいは続けたくて。多分、やりながらいろんな形態を変えていくようにはなるとは思うんですけど。すごい話すこと苦手なので、書くことが今結構楽しかったりしてて。書くっていうことで生計を立てるじゃないけど、もう少し違う分野に挑戦していきたいかなっていうのはあります。

qbc:書くのが好きなのはいつ気づかれたんですか?

志庵:ずっと読むのが専門だったので。お店始めて、インスタグラムとかも始めたら、自分の気持ちを、話すよりも全然伝えられるって思って。話すよりも書く方が何倍も楽で。で、割とこう書くって好きなのかなって思ったりして。上達じゃないけど、もっと伝えれるようになりたいなっていうのはありますね。

qbc:書いて良かったなっていうエピソードってあります?

志庵:書いてて良かったのは、「あ、こういう人だったんだね」って言われることがすごい増えましたました。

qbc:どれぐらいの距離感の人から言われたんですか?

志庵:お客様とかにもですけど、自分のことを少し少し知っている人は、割とこうちょっと、思い描いてるイメージと違うことが多いみたいなんですよ。
穏やかでおとなしいっていうイメージがある人たちが読むと、意外と気持ちが強いんですねとか。それこそ音楽だったら、ロックが好きなんですか、みたいなとか。

イメージされている私と違うことが多かったり、逆に思ってたとおりの人だったって言われることもありますけど、その辺のすり合わせが、書くことで出来てるっていう感じですかね。

qbc:今まで生きてきた中で、「○○で良かった」みたいなことありますか?

志庵:ええ~。人見知りでよかったっていうのはあるんですかね。ずっと人見知りが嫌だなって思ってたんですけど、人見知りだから、逆に人と話すのも、勇気はいるんだけど、でもそれを1回ずつ大事にできるっていうのもあるし。

すごい人見知りで人が苦手だからこそ、人の良さに気付けたりとかも多分してるし、結局すごい人に恵まれてるというか、いつも人の運だけは良いなって思うので、人見知りなんだけど人見知りでよかったなって思うことは結構多いかもしれません。見極められるというか。

qbc:内向的っていうのも、どう思われてます?

志庵:内向的も、子供の頃とか若い頃はすごく嫌だったんです。今はそういう内向的な自分もいないとバランスが取れないなって思いますし。
外に出ていくことってすごい勇気いるけど、でもそれって内向的な自分がいるから、ちゃんとバランスが保てて、っていう感じ。大人になってわかるようになったっていう感じですねそれは。

qbc:バランスを保てると気付いた、具体的なきっかけはありますか?

志庵:きっかけは、店長をやっていた時代とかは、本当にいろんな人と会うことも多かったし、あの時代は夜も仕事したりとかしてたので、飲み屋さんで。人と接することがすごい多くなって、その仕事モードと自分オフモードみたいなのを結構切り替えてやってたっていう感じがして。切り替えが、オンオフがしっかりできるから、内向的な自分もちょっと外に出る自分も、いていいんだなっていうのを実感したっていうところがありますね。

qbc:自分は何が一番好きな人だと思いますか?

志庵:さっきの話とちょっと逆になる可能性もあるけど、ひとりの時間が一番好きです。それがないと多分生きていけない。

qbc:1人の時間、今どれくらいとれてます?

志庵:今ですか。今割とちょっと少なくて、あまり取れないから疲れている感じはありますけど。でも仕事が終わった後の、お店に誰もいない時間とかもすごい好きですし。割と30分とかでも1人で本読めれば、もうそれでOKっていう感じですかね。

qbc:1人のときはどんな気持ちですか?

志庵:そのときの気持ちは、なんだろもう解放されてるっていう感じですね。

qbc:解放されてる。

志庵:ふわっとしてるって言ったらいいのかな。日々いろんなことをずっと考えちゃうので、そういうのを全部一旦忘れるじゃないですけど、特にそれが本を読んでるときは、他のことが考えられないのでっていうのもありますかね。

qbc:もしもの未来っていう質問をしてるんですけども。もしも今、精神的にも物質的にも満たされている状態だとしたら、それはどうしたらそうなると思いますか?

志庵:今は、もし自分が一番満たされるとしたら、精神的なことよりは、お店が繁盛して、思うようにお店が回っていく。そうすれば余裕も出て、お店のことと、自分のプライベートなことが両方ちゃんとできるようになるじゃないですか。今はお店を回していくことで精いっぱいなので、お店がうまく回っていくようになれば、もっともっと自分も好きな時間をたくさん作れるのかなと思います。

qbc:その好きな時間でやりたいことってあります?

志庵:本を持って、旅に出たいです。

qbc:どこに行きたいですか?

志庵:今一番行きたいのは屋久島も行きたいですけど、インドに行きたいですね。

qbc:初インドになりますかね。

志庵:そうですね、インドは。

qbc:どうしてでしょう?

qbc:ブッダの生誕地だったりとか、そういうこともあったりするので、以前から以前から興味のある国だったのですが、こないだインド映画を見まして。それでまたそのインド熱みたいなのが復活して。今すぐ行ってきてもいいよって、もし1カ国というか1ヶ所選べるなら、インドに行きたい。

qbc:インド映画について、何をどう思いました?

志庵:「R R R」っていうインドの映画ですね。インドの音楽もすごい良かったし、言葉もとっても綺麗で、そこに住む人たちにちょっと触れてみたいなというか。空気感とか、それこそ香りを自分で感じてみたいと思いました。ストーリーとかも良かったんですけど、その背景にあるものを自分で体験してみたいなっていうのがあります。

qbc:未来において、こういう気持ちでいたいってあります?

志庵:自分の好きなものを集めたお店を、細くでも継続して続けていきたいな、守っていきたいなっていうのはすごいありますね。

あと自分みたいに、ちょっと生きづらいなって感じてる人たちがいたら、少し気持ちが楽になるようなお店、私にとってのお寺のような、そういう場所に志庵がなれたらいいなっていうのをすごく思っています。物を売るだけじゃない、そういう場所にできたらできたらといいなとは思ってます。

qbc:生きづらさを感じたりするんですか。

志庵:生きづらさはずっとですね、子供の頃からずっとあります。よくここまで生きてこれたっていう(笑)

qbc:どんなところで感じます?

志庵:人とうまくコミュニケーションができない子だったので、いじめにも遭ったりとか転校も多かったですから。自分の居場所みたいなところがずっとなかったっていうのもあって。ようやく今この自分のお店を持って居場所みたいな感じになってるので、そういううまく生きられない人たちの居場所にもなればいいかなっていう気はしてます。

qbc:死ぬまでにこれをしておかないと嫌だな、みたいなことはありますかね?

志庵:死ぬまでに。結構好きなようにはやってるのであれなんですけど、行ってみたい国にはやっぱり全部行きたいなと思います。何をしたいとかはそんなに強くはないかもしれません。好きな場所で好きな本が読めたらいいっていう感じです。

qbc:人生に点数をつけるとしたら、今は何点ですか? 100満点で。

志庵:今、70点。最高得点はまだもらってません。

qbc:今が最高得点ですかね。

志庵:そうですね、今のところ。

qbc:一番低かったのは?

志庵:一番低かったのは多分、小学校6年生ぐらいじゃないですかね。そのときが一番もう一番ひどかったかも。

qbc:どういう落ち込み方をします?

志庵:落ち込むと本当に人に会わなくなる。会えなくなるというか。

qbc:そこからどうやって回復するんですか?

志庵:それこそ音楽を聞いたり本を読んだり、そういうときあんまり外には出て行かずに、もう自分の内側でっていう感じですね。落ち込むだけ落ち込んで、這い上がるのみです。

qbc:好きな香りを教えてください。

志庵:白檀の香りです。お寺のお香の香り。

qbc:どの白檀がいいとかあるんですか?

志庵:好きなお香はあるんですけど、一般的な白檀の香りであれば結構どれも好きですね。

qbc:どんな気持ちになります?

志庵:気持ち全部を包み込んでくれるような。あの幼稚園のときの、何も怖いものとかあんまりなかったから、つらい出来事とか。その時に戻れる感じがします。初期化されるみたいな感じかな。

qbc:最後に、言い残したことがあればお伺いしております。

志庵:今回、結構このインタビューに申し込むか、どうするかっていうのを何ヶ月か迷って。もう本当に話すのが苦手なんで、果たして成り立つのかみたいなのが結構あって。でも受けてみて、うまくは多分話せてないけど、自分が普段どういうことを考えてるのかとかがもう1回再確認できたので、受けてよかったですというのが最後に言いたいことです。

あとがき

自分のインタビューかいであとがき書くのに、まえがきでハッスルしすぎちゃって、ちょっと疲れちゃってるっていう罠。
あるあるなんですよ。
いやもう、そんなことない、何事にも全力投球です。
私、500名を越えるインタビューを手掛けてきて、思うのは、人間て、苦労して、その苦労と戦って、勝ったり負けたりして、その中で人々と協力しあって、仲間ができて、できなかったりして、もうそれの繰り返しだぞい! と。語尾を変にするのは、ちょっと照れ臭かったからですよ。恥ずかしい! 見ないで! もう! これ以上、見ないで!!!!!

そういう、人の生きザマの繰り返し、あるんです。それで、それを横に並べたとき、私はそれを眺めて、それぞれどこも似ているし、どこかはでもやっぱりぜんぜん似ていないな、と思ったりしています。
そして、案外、その自分の人生を一所懸命に生きている人たちは、いろんな人生のバリエーションて、知らんのよな、て思うんです。まあ、確かにそういうの知ってるのて、誰でしょ、ウワサ好きか。夜のお店の、、バーテンダーさんとかホステスさんとかでしょうか。
人の話をただ聞くお仕事って、実は少ない。
こんなに人は話すし、聞きたがってるのに、それができていない。
まあだから、こうやって、私は人の話を聞き、話す場を作っているのだけれど。
でももう、だめだ、次のステップにいかないと。人類総インタビュアー化計画を始めないといけないな!!!!!

【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【文字起こし:クイナ】

【編集:なずなはな】

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