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無名人インタビュー:採用広報ライターの人

不思議な不思議な不思議なこともあるもので、なんだか無名人インタビュー参加者には、人事、採用関係のビジネス者多いんですよね。人事や採用担当者。
わかります?
つまり、人に興味があるということと無名人インタビューは関連性があるってことじゃあないのでしょうか?
あるよ。
ということでえ、採用広報や採用コラムをメインに手掛けているライター・一緒俐(いおり)さん回、お楽しみください!

今回ご参加いただいた 一緒俐(いおり) さんについてはこちらです!

qbc:では、どんなインタビューにして行きましょうか?

一緒利:今回たくさんお話しできることがあるなぁと直前まで悩みに悩みましたが、「しくじり先生」みたいにお話しようと思いました!
自分が若い時に知っておきたかったなぁ~!と思ったことを伝えられる回になれば幸いです。

あれから? この記事から!

qbc:それでは、今、何をされている方でしょうか?

一緒利:私は求人票作成代行と採用広報、採用お役立ち情報コラムのライターをやっています。
『HRハッカーブログ』2代目の編集長として、最近は採用や組織課題に悩んでいる方に向けたコンテンツライティングをメインでやっています。

※『HRhackerブログ』詳細はこちら!

qbc:お仕事はもう長いんですか?

一緒利:求人原稿の作成歴は約3年になります。今の会社には1年3か月います!仕事がとっても楽しいです☆

qbc:どんなところが楽しいんですかね?

一緒利:それが…たくさんありすぎるんですよ(笑)
一番良かったと思うのは、求人原稿を書く際のヒアリングで経営者の方や人事の方、社員の皆様ともお話しできることですかね。日々新しい発見があって、勉強になります。人の価値観、仕事観、人生観に触れられることも多々あります。「一般人だけど、尊敬できる人たちにたくさん出会える」というのは自分の価値観を広げてくれる大きなきっかけかと。
無名人インタビューのコンセプトにもあるように「誰にでもストーリーがある」と思いますし、それと似た感じの取材や執筆ができて、いろんな人の人生や言葉、生き方に共感したり感動したりすることが多いのが楽しい理由の一つです。
あとは個人的かもしれませんが、ときどきTV番組や専門誌に出てた方にもお話を伺うことがあります。大学進学前の進路決定のきっかけになった社長さんに取材させていただいたこともあるんですが、そのときは誰よりもテンション上がりました(笑)またとない貴重な機会でしたね!! 

qbc:なるほど。思ったよりも人と話す機会の多いお仕事なんですね。

一緒利:意外と求人票作成代行のライターは、静かにもくもくと1人で書いているわけじゃないんです。
確かに広告営業の人が代わりにヒアリングしてくださったものを見ながら書くときもあるんですが、私の場合は採用広報(大体3000字以上の記事執筆)も担当しているんで、小一時間くらいお話してますね。

qbc:求人票のライティングと採用広報というのは違うものなんですか?

一緒利:良いご質問ですね!ありがとうございます!全然、別物です!!
専門的なお話になるんですが、私は主にindeedなど(求人検索エンジン)の求人を書いているんで、仕事を本気で探す気持ちで見ている求職者だけでなく、ウィンドウショッピング感覚でふらっと見ている求職者にも読んでもらえる求人を書かないといけないんです。
そうなると…ありったけの想いを込めまくって1万字の求人を書いても、スマホで最後まで読んで応募する人ってほぼ0です(笑)なので原稿が長文すぎてもいけないんですよね。
それを補填して、会社の魅力を伝えられる最強コンテンツが採用広報なんですよね。
求職者は面接準備などをする際に、企業のことや仕事のこと、一緒に働く人のことなど、求人で語られていない重要情報を検索しますよね。そのときに採用広報はマッチングと志望度を上げられる参考情報としての読み物として機能するんです。
幸いなことに、採用管理システムのHRハッカーで作った求人に、ダシマス(採用広報)の記事を連携できるという独自システムがあります。求職者の企業理解を求人票だけでなく広報記事からも促せるのは良いと思いますね。 

HRhackerとは?

ダシマスとは?

qbc:なるほど! 採用広報はコンテンツってことですね。
それでは、そろそろ過去についてお伺いします。いおりさんはどんなお子さんだったんでしょうか?  

一緒利:そうですね! 求職者の方も現場で働いている方にとっても、仕事って良いなぁと思ってもらえるコンテンツですね!
子どもの頃は勉強よりも図画工作、美術、手芸が得意で、作文が一番好きでした(笑)

qbc:小さい頃から文章を書くっていうこと自体がお好きだったんですね。

一緒利:文章を書くよりかは「自分の感想や想いを伝えるためにはどうしたらいいか?」を考える方が必然的に得意になる状況でした。私は言葉が遅れがちだったんで…。

qbc:なるほど。じゃ言葉以前に、どうやって自分の気持ちを伝えるかっていうのを頑張ってた子供時代ってことですかね?

一緒利:そうですね(笑)対人コミュニケーションに一番苦労した子ども時代でした!よぉ喧嘩もしたし(笑)
ただ、社交性がなかったわけではないので、今でも接客や会話する仕事が好きです。アパレルショップ店員やコールセンターのスタッフもできるようになりました。

qbc:なるほど、ありがとうございます。
なんかそのあたりにしくじりエピソードみたいなのがあったりするんですかね?

一緒利:そこはむしろ苦手を克服したサクセスストーリーですね(笑)
私が大きくしくじったのは「仕事選びと会社選びと自己理解」でした。

qbc:そのしくじりエピソード教えてください!

一緒利:大学は社会学部に進学したので経営学や心理学、広告学、教育学など幅広く勉強してきたわけですが、2013年あたりは就職氷河期…関関同立卒でも内定1コあったらめっけもん時代でした。私は訳も分からず就活して半年で4社内定を取るも、最終的に「学生生活で全く女子力を磨けなかったから、ヘアメイクも勉強できる写真館に就職しよう」というどエライ?選択をしたんですよ(笑)

qbc:女子力ですね。

一緒利:もちろん望み通り、化粧もうまくなり(笑)ヘアメイクや着付けを習い、さらに手先が器用になった(手に職がついた)のは良かったんですが、年間休日が少ないとさすがに22歳、23歳でも体力的にきついと入社して思い知りました。
体験入社(アルバイト研修期)のときから撮影で声を出したりして声が4回枯れたんで、健康第一で働けばよかったなぁと思いました。

qbc:でも、いろんなお仕事する経験するっていうのはいいことですよね。

一緒利:ですね!確かにやってみないと分からないですよね。
ほかにも、口が上手くないのに営業やったり、求人詐欺やらかすような会社を見抜けず入社しちゃったりして「大学で学んだことを何で活かせないんだ?」と猛省しましたね…。
自己理解面では、20代前半のときに「自分はメンタルが強そうで鬼弱い」ということに気づけませんでした。
私はスポーツもやってましたし、ハキハキものを言うので体育会に見えちゃうんですよね…本当は繊細な心の持ち主だったと理解するのに凄く時間がかかって、精神的に負荷がかかる仕事を選んでしまったと感じました。

qbc:「自分がメンタルが強そうで弱い」に気付いたきっかけは?

一緒利:明るく元気なはずの自分がまさか、仕事でうつ状態になるとは思ってませんでしたね。
お客様を大切にできない営業ばかりさせられたり、自分が得意なことを活かせなかった(本当は集客用の原稿やホームページの文章を書く方が得意だった)のが原因で、ノルマ未達のストレスと過労でどんどん疲弊しました。息抜きをしようと海外旅行に行ったものの、晴天の海や花火を観ているのに仕事のことしか話せない、考えられなくなっているのを友人を指摘してくれたときには…もう手遅れでした。自分でもなんかヤバいと思ってはいたんですが、そのときはどうしようもできませんでしたね…。

qbc:その不調の前まで、大学までは順調だった感じなんですかね?

一緒利:そうですね…病むだなんて全くなかったと思います。学校のテストで80点以下取ると親が激怒するんで、それが怖かったくらいですね(笑)大学にもう1回行きたいくらい学生生活も楽しかったです!

qbc:なるほどなるほど。ちなみにスポーツは何をされてました?

一緒利:中学生の時までは水泳、高校2年半で少林寺拳法、大学2年間で漕艇(ボート)でした!漕艇で腰をやってしまったので、常にギックリ腰には気を付けてます(笑)

qbc:めっちゃアクティブじゃないですか。大学の勉強の幅もすごかったですよね
いおりさんの原動力って、たとえば、好奇心? なんでしょうか。

一緒利:好奇心もあるとは思うんですけど、恐らく…ちゃっかり自分ができそう(勝てそう)なことを選ぶ傾向があったんだと思います(笑)水泳も自由形が速かったり、少林寺も市大会で2位獲ったり、漕艇も先輩の動きを見て漕げちゃったんで!

qbc:性格は負けず嫌いですか?

一緒利:父譲りの負けず嫌いでしょうね。ストレングスファインダーをやったら、長所の2番が競争性でしたし(笑)勝ちたい、よりも…負けたくないっていう気持ちの方が強いかも。

qbc:なんか分かりますね(笑)あと、お話が戻ってしまうんですが「対人コミュニケーションに一番苦労した子ども時代」とありましたよね。これを脱したキッカケみたいなものはありますか?

一緒利:自分はこう見えてネガティブな思い込みが強い上に、会話で伝えるのが下手くそだったんで、手紙や作文で想いを伝えるようにしてみたことがあります。ありがたいことに周りも「何で一緒俐ちゃんはこういう言動をしているのか?」と子どもながら考えてくれたのもあって、自分の気持ちを素直に伝えて誤解をといていました(笑)
すると、だんだん「自分のことをちゃんと理解してくれている友達や先生がいる」っていう心理的安全性が生まれて、生きやすくなりました!

qbc:小学生の頃のお話ですか?

一緒利:そうですね。普通に友達と仲良くなりたいと思ってそうに見えるし、勉強もそこそこできるから、言葉のやり取りが全然理解できないってわけでもなさそうよね?って周りの同級生が気にしてくれたんですよ。

qbc:子供なのに工夫するって発想がすごいなって思いました。

一緒利:ですよね~なんか恵まれた環境にいたと思います(笑)
私自身も「みんなとの競争やら学校の成績で負けたくなくってライバル視してただけで、本当はみんなと仲良くおしゃべりもしたいし、遊びたいし、一生懸命やってるつもりなんだ!でもごめんなさい!!」と言えるようになるまで必死でした。友達もそのガチさを感じてたから手助けしてくれたのもあったと思います。

qbc:なるほど。そういったことがあって、大人になって今に至ると。
それでは、今度は未来についてお伺いします!
5年後、10年後、あるいは死ぬときにこうみんなから思われたい、とかそういうイメージはありますか?
いろいろしくじりもして、今、自分のしたいこと、できることが分かって充実してるときなんだろうなとお話を聞いて感じました。

一緒利:そうですね…今までの就職、転職での悲劇や失敗の数々を敢えて武器にして天職を手に入れた私ですが「こんなに世の人のために熱中できる仕事って、他に無い」と誇りに思っています。だからこそ「無名人でも良いから、何か求人や採用の業界で遺作をつくる」のが人生の目標です。
☆求人詐欺の悲劇を繰り返さないためにも自分が求人Gメンを続けること
☆どんなハンデや困難があっても、みんなが働ける世の中づくりに貢献すること
この2つも頑張りたいです!
あとは、自分のやりたいことが分からないとか、自分に向いてる仕事や会社がよく分からないという人にこそ「いろんな会社や仕事のことを知れる求人広告の制作者になりませんか?」とメッセージを送りたいですね!正直、求人広告の制作ライターってキャリアチェンジの幅が広いんで、進路や就職で悩んでいる人にこそ本当におすすめします(笑)  

qbc:「いろんな会社や仕事のことを知れる求人広告の制作者になりませんか?」おもしろい。シンプルに、職業経験がすくなすぎるのかもしれないですね。HR領域は、いま活発ですからね。

一緒利:ありがとうございます!やった(笑)おもしろいって言っていただけて嬉しいです☆
私のようにしくじる人が生まれるのは、学校も大学も、仕事の選び方や会社の選び方、探し方を教えないからですよ。誰も教えられないっていうのが難しいのかと。
「職探しは人生をかけた買い物。住宅ローンよりはるかに高くつく。」と私は人生の先輩(お世話になっている社長さん)に教わったんですが「ほんまそれやで!」と言えますね。過去の自分に会えるなら「人生かかっている仕事を自分なりにしっかり決められることと、自分に合う職場を見つけることこそ、命綱なんだよ」って言いたいです。  

qbc:おお…いいことを言いますね!ちなみに…もしもの未来をお伺いします。もしも、今の職業、採用ライターになってなかったら?今どうなってましたかね?

一緒利:えええええ!!そうなったら夫とも会えていないなぁ…
多分、呉服屋で振袖のコーディネートしまくってると思います。元々、色彩感覚が派手で、よく原色の服も着ますし、多色の和服も好きなんです。中でも振袖はダントツで可愛いし、小物や着付け、ヘアメイクでいくらでも変化が出せるから、そういうのから「お嬢様らしさ」を惹き出してフルに表現していく仕事をしてたかも(笑)「振袖は浪漫の象徴、そして勝負服」もう見るだけで気分アゲアゲですね!

qbc:この好きなことに対するテンションがすごい(笑)
ではもうお時間も終盤ですので最後に、言い残したことはありますか?

一緒利:そうですね…「採用した人が定着して活躍してくれる、現場の方も勇気づけられる求人を書けるようになったら無双」ということを最後にお伝えしましょう。
noteでもライターさんはたくさんいらっしゃいます。中でも採用を極めたら、どこの企業に行っても必要とされます、間違いなく!
どこにでも書いてありそうなキャッチコピーやフレーズがかかれた求人原稿を金太郎飴のごとく量産しているだけの人もいるっちゃいますが、そういう人はだんだん少なくなってきたと思います(笑)ネット検索のAIも進化している影響でありきたりテンプレ原稿では結果が出せなくなっているからです。
「ライターになって何か人の心に響くものが書きたい、遺したい。でも何を書けるようになったら良いんだろう?」と方向性が全く描けずに悩んでいる人はぜひ『いおり2世』になってください(笑)そしていつか…私と一緒に競いましょう(笑)私はライバルがいてこそ成長すると思うんで!
「二十歳は一生もの。求人が書けるのも一生もの!」
どんな仕事がしたいか悩んでも、求人が書けたら何とかなる!私はそう思います。
営業コンサル、総務や労務、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタント、採用管理系のシステム開発エンジニア、社労士などの国家資格取得など、多職種にスキルを活かせるのも魅力です。このインタビューを通じて「あ、こういう仕事をしている人もいるんだ!」と興味関心をちょっとでも抱いてくれたら嬉しいです。これが、私が今いえる「最大級の生きる知恵」かと。

qbc:ありがとうございます!!!

一緒利:いえいえ。こちらこそ、ありがとうございました!!!

このインタビューはチャットで行われまして、ちょっと気になったところを追加質問しました。

1,ストレングスファインダーの1つ目ってなんだったんですか? 戦略系?
一緒俐:1つ目(1位)は社交性でした!

2,採用ライターに転職するきっかけってなんだったんでしょう?
一緒俐:自分が求人詐欺(正社員になれない、アルバイトのときに社会保険に加入させてくれなかった、健康診断を受けられない、期日内に源泉徴収票を送ってくれないなど)に遭って、ものすごく困り、怒り狂ったからです。
もう二度とこんなストレスがたまることを他の人に経験させたくない、ブラックな求人を木端微塵にして消し去ってやる!!という復讐心が強い使命感になり、求人管理システムを扱う企業に転職し、求人原稿専門ライターになりました。
次第に、自分の仕事は過去の恨み辛みや無念を晴らしたり、敵討ちをすることではなくて「採用を通じて人と企業の縁結びをする温かい仕事」だと思うようになり、採用成功が続いたこともあって心から楽しく原稿を書けるようになり、そこから一気に求人や採用のライティングセンスが実践的に身に付いたのでは?と思います。
ある意味、もし求人詐欺に遭わなかったら…私は企業にとって最も大切な採用・求人に携わる仕事を選んでいなかったかも。そういう点では運命のきっかけだったのかもしれません。
「何かあっても自分の糧にできる」という己の強みにいつも救われていたように思います。もちろん周りの人たちにもとても支えられて今に至ることにとても感謝しています。

あとがき

あなたはこのインタビューを読んで、求人広告、採用広報コンテンツに対する感覚が変わったんじゃない? どうですか? なんか思ったり感じたりしたこと、書いて書いて書き残していってほしいなあああ!

ということでいおりさん回、楽しかったわー。知らない職業についてインタビューして、知らない会社のことを調べて、知らない人について知る。こういうおもしろ要素が入ったお仕事だなんて、わからんかったなあ。
あと、いおりさんのこと、私は器用な人だなって思ってたんですが、案外子供のころから不器用な感じで、それを克服するためにいろいろと勉強を頑張ったんだなあって思いました。

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