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日本にいたら一生無駄にするなと思ってカナダに移住していろんな国の人にあって日本って本当に特殊な社会ですよと思う統合失調感情障害の小説YouTubeしてる人

火曜日の次は水曜日。日本は嫌な国だなと思ったことありますか? 私は日本以外の国で暮らしたことがないのでなんも言えんのよね。
生来めんどくさがりっていうか、特にしたいこと以外はできないというか。まあ、だいたい、そうだなあ、私のしていることは書くこと以外はけっこう、他人に誘われてやってるってこと多いからなあ。だからね、人は好きですよ。そうですね、自分からはやらないことでもね、ぜんぜんね、私は人から誘われたらやるんですよ。
私の目の向いてないほうを、例えばさ、顔をぐいって両頬掴まれてさ、こっち向きなよって言われる感じ。
そうですね、時々私qbc自身に興味関心を持ってインタビューに参加いただける方がいらっしゃいまして、今回は私の小説を読んでご参加いただいた方でした。
ありがたや。今日の無名人インタビューも楽しんでいってね!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは 千本松由季 さんです!

現在:やっぱり日本にいたら、一生無駄にするなと思ったんですよ。

qbc:今、何をされている方でしょうか?

千本松:YouTubeを中心に活動してるんですけど、一番は基本的に小説を書いています、ちゃんと。
YouTubeも小説がテーマになってるんで。

qbc:メインは小説ってことですかね?

千本松:まあ、そうですね。はい。

qbc:まぁ、っていうのは何か含みがあります?

千本松:今、ほとんどの時間をYouTubeにかけててね。小説は真面目に書いてますが。

qbc:どのような小説ですか?

千本松:大体私の小説っていうのは、不道徳で不謹慎と言われてます。

qbc:不道徳とかって幅広いじゃないですか、どんな感じの小説ですか?

千本松:大体パターンは決まってるんですけど、基本的にはBLなんですよ。男同士の恋愛小説、大体ハッピーエンドで終わる、そんな感じですね。

qbc:BLは、そんなに不道徳でもないと思うんですけどね、私は。

千:内容が内容なんで。あんまり真面目なことは書いてないです。ふざけたことしか書いてない。

qbc:あんまり聞かれたくないですか?

千本松:いや、別にそのままですけど。あの、ちゃんとした純文学ですよ、書いてる本人としては。

qbc:どういった小説かを聞いているだけですので。

千本松:まああれですよ、結構ね、濡れ場が多い。
エンターテイメントってやつですか。でもちゃんと純文学なんですよ、私的には。
でね、今は100%英語で書いてるんですよ。
でもやっぱり、男の子同士の恋愛ですね、やっぱりね、結局。
なんかねぇ、自分では言わないんですけど、自分じゃ純文学って言ってるんですけど、でもやっぱりね、85%ぐらいはBLですね。

qbc:千本松さんにとって純文学とは?

千本松:私にとって純文学というのは、テーマがあって、そのテーマのことを書きたいと思って書くっていうのが、やっぱり純文学で。
ちゃんとした原稿用紙とか使って、あとテーマっぽいものがあれば、私はそれはもう純文学だと。

qbc:既に世に出ている本の中で、これが純文学小説だ、というのを教えてください。

千本松:古典的なところで言えば、やっぱり芥川龍之介とか。非常に古典的ですけど夏目漱石とか。

qbc:アーなるほど、分かりました。それでは、好きな作家っていうのは?

千本松:今好きな作家、村上龍とか。

qbc:じゃあ、村上龍は純文学?

千本松:あれはね、純文学でしょ。

qbc:そうですね。そうすると、どんなBLなんですか?

千本松:今書いてるのは純文学なんですけど、ケビンっていう子がいて、そのケビンはものすごい真面目な子なんですよ。で、日本の大学に留学して、今日本に住んでるんだけど。
彼はゲイなんで、ゲイバーで日本人の若い子と出会って、恋愛をしますよみたいな。それを英語で書いてるんです。

qbc:なるほど。典型的なBLなんですかね。

千本松:典型的なBLってどういうもの?

qbc:典型的なBLか。どうなんでしょう。

千本松:典型的っていうのはね、世の中にあるんですけど、私にはそれは一切合わないんですよ。世の中にあるBLとは全く多分違う。変な喘ぎ声が入るじゃないですか。

qbc:まぁ最近の流行りのBLっていう理解でいきますけども。

千本松:私、喘ぎ声とか入んないですもん。

qbc:では、BLと言うのは、わかりやすいからBLとおっしゃっている?

千本松:そうですね。

qbc:男性同士の恋愛小説って言い方がいいですかね?

千本松:はい。私の小説は純文学で、BLっていうのは私の個性だと思ってればいいんじゃないですかって言われたことがあるんですけど。
なんかみんなそんな感じでちゃんと読んでくれてるんですよ。

qbc:小説は、どれぐらい前から書かれているのですか

千本松:あのね、結構ね、ちゃんと書いたのはこの4年ぐらい。本当に本気で書いてるのは結構最近なんですよ。本当に。

qbc:何かきっかけがあったんですか。

千本松:きっかけ。何だろう。何がきっかけだったかな。
私ね、何だっけ、統合失調感情障害って病気があるんですよ。

qbc:はい。

千本松:それで、やっぱりハイになると、ウワーッと想像力が出てきて。病気と結構関係してると思うんです。

qbc:あ、病んでるんですね。

千本松:もう病んでますよ、全然。
病名なんだっけ。忘れちゃうんですけど、統合失調感情障害っていう。
統合失調症と双極性障害が合わさってるみたいな感じ。最近はね、ずっとハイなんで、調子は良いですけど。

qbc:幻覚は?

千本松:幻覚ですか。まぁいろいろありますけど。まぁいろいろです。それは。
長くなるんですよこの話は。なんかね、私の現状とかはね、犬と喋ったりとか木と喋れるんですよ。そんな感じ、一言で言って。

qbc:それはじゃあ、喋らないはずのものが喋ってるって認識で、現実に聞こえているわけではない、という認識がちゃんとあるんですか?

千本松:現実ではないって理解してるのかな。そう思えばっていう感じですかね。そういえば木になんか言われたな、みたいな。
バーって、ワーッと自殺願望が出て、本当に自殺未遂をしてしまった原因を後で考えてみたら、そういえばあのとき木に何か言われたな。という感じですね。

qbc:それって幻聴ですよね。後から気づいたのなら。
自分は病気だなって認識は、いつからですか。

千本松:けっこうそれも遅いですよ。最近ですよ。いつだろう。
ずっと鬱はあって。だけど、20代30代は結構ハイで過ごして。
そして、それでやっぱり。そうですね、ここ20年ぐらいかな。こっちの国に来てから病気だって診断されたんですけどね。

qbc:今現在はどういう生活をされているんですか?

千本松:今ね、バイトは週に12時間だけなんですけど、やっぱりですね、バイトしてるとき以外は大体小説を書いてるかYouTube作ったりで。友達はみんな日本に帰っちゃうし。
今、別の友達がいるんで、その友達の家には週1回ぐらい行ってて、食べ物を差し入れに。
あと何してるんだろう、あとはね別に何もしてないですね、大体YouTubeですね。

qbc:今、どこに住んでらっしゃるんでしたっけ?

千本松:今ね、カナダのカルガリーのロッキー山脈のふもとにあるシティなんですけど。
オリンピックやったことあるから、知っている方も多いと思うんですけど。

qbc:さっき、友達が帰っちゃってと言っておりましたが、友達とカナダに移住したんですか?

千本松:こっちで日本人と友達になったんですけど、みんなすぐに日本に帰っちゃうんです。
数えるほどしか日本人はもういなくて。だからね、なんかバイトではいろんな人と喋るからいいんだけど、やっぱりね、ひとりぼっちですよ。

qbc:バイトは何をされてるんですか?

千本松:バイトねぇ、あのねぇ画材屋さん。
画材屋さんと言っても、アメリカ資本でものすごい大きなチェーンなんですよ。私がバイトしてる店がね、小学校の体育館より大きいんですよ。

qbc:世界堂みたいなやつですか、日本で言うと。

千本松:え、知らない世界堂。

qbc:なるほど。なぜカナダに行かれたんですか?

千本松:その質問は絶対出ると思ったんですけど。日本にはいられなかったんですよ私は。

qbc:いつカナダに?

千本松:あのね、年は絶対ばれたくないんで言いたくないんですけど。今ね、ちょうど日本とこっちと、人生半分半分。ちょうどあと2年ぐらいで半々になります。
いや何十年って言っちゃうと歳がバレちゃう。でもね、何十年はいますよ、本当に。

qbc:すいません話を途中でさえぎってしまって。カナダに行かれたきっかけは?

千本松:きっかけはね、やっぱりね、本当のきっかけはね、男女差別。
男女差別がすごくあって、私の周りの会社の人とか。東京にいたときに。
やっぱり日本にいたら、一生無駄にするなと思ったんですよ。それがきっかけなのかな、やっぱり日本に住めなかったです私は。
やっぱり人と違うから。ほかの人と一緒になれなかったんですよ。

qbc:ところで、今、一番楽しいことって何ですか?

千本松:やっぱり今YouTubeにハマってるんで。YouTubeショートっていうのも作ってるんですけど。曲を付けるんですよ。でね、曲をつけたりするのがすごく楽しい。
ターゲットは中学生の女の子にしてるんですよね。だからすごい楽しい。
中学生の女の子はどんな音楽を聴いているのかなあ、とかいろいろ調べたりとかして。
今ほとんど韓国のアイドルのグループ、いっぱいあるんですけど。ラップミュージックも多い。韓国語のラップすごいですよ。何言ってるのかさっぱりわからないけど。

qbc:あ、今の日本の音楽は、すごい韓国のポップスの影響受けてますよ。受けてるっていうか融合してってるというか。

千本松:へえ。そうなんですか。

qbc:めっちゃ人気です。

千本松:なんかね、本当一番元気あるなと思う、最近なんか。アメリカの聞いてもイギリスの聞いてもやっぱ面白くないから。K-POPやっぱり元気ありますよ。

qbc:BTSもめっちゃ人気ですからね。活動休止ですけど。

千本松:中学生の女の子が聞きそうな曲を探して、YouTubeショート15秒。でもそれもね、ちゃんと小説に関係あるんですよ。
今ね、4つあるんですけど。
メインが小説の書き方、こういうふうに書くんだよみたいのがあって。
もうひとつの柱がそのYouTubeショート。小説を15秒にまとめて、発信しますよっていうのがあって。
それから英語でやってるショートがあって。
それからもうひとつ英語のYouTubeショートを30秒で説明しましょうみたいな。
4つの柱で。今度ね、またもう1つね、新しいのをやるつもりなんですけど。
小説の書き方っていうのをテーマにすると、やっぱり入ってくる人はものすごく少ないんですよ。小説を読みたいっていう人を今度はターゲットにしておこうかなと思って。
私のYouTubeショートっていうのは小説を読みたい人をターゲットにしてるんですけど、やっぱり全然量は違います。2桁違う。
だからね、私が本を読んで、私がこう思いましたっていうのを、どんどんやっていこうかなと思って。

過去:あたしね、志が高すぎて。目標が高すぎるんですよきっと。だからやっぱり何か焦りのほうが多い。

qbc:千本松さんは、子供の頃はどんなお子様でしたか?

千本松:もうね、結構悲惨な生い立ちですよ。うち、もともと東京なんですけど、親も両方とも東京生まれ東京育ちで。
父親は品川区、母親は高田馬場とか、新宿の近くで。
うち、親戚中で一緒に会社やってて、工場が富山県にできるというので、私が4歳のときに富山県に引っ越したんですよね。それでもう私、東京の言葉しか喋らないんで、もうすごいいじめられて。

qbc:なるほど。初めての記憶って「4歳、富山県」ですか?

千本松:東京の記憶もちゃんとありますよ。私この間小説に書いたんですけど、やっぱりね、丘の上から見た夜景とか、あと家の庭に実がなったりとか。あとね、車に轢かれそうになったこととかちゃんと書いてありますよ。
富山っていうところはね、ものすごく保守的で真面目なんですよ。私ぜんぜん真面目じゃないんで。もう幼稚園の時からいじめられてました。本当、小学校のときもひどかったけど。

qbc:なんでいじめられるんです?

千本松:やっぱりね、ほかの人と違うんです私。富山県の北陸の言葉って、ものすごい東京と違うんですけども。私、東京に帰るつもりだったし、富山で友達つくれなかったし。  頑固なんですよ。

qbc:性格的に明るい暗いでいうと?

千本松:暗かったと思いますよ。幼稚園の時から登校拒否。私は幼稚園に行かないとか言ってた。

qbc:何をするのが好きでした?

千本松:子供のとき? やっぱり文章書くのが好きでしたよ。

千本松:いつぐらいから書くことが好きって意識してましたか?

千本松:兄弟でお手紙ごっこってのがあって。封筒と便箋があって、それに書いて、弟とかに手紙を出すんですね。で、またそれを回収して、また手紙を書くんですよ。
それがもう本当に嬉しかったんですよ。お手紙ごっこ。だから、全然何も考えなくても書けるって感じ。幼稚園の時から。
でも、あなたも文章を書いてらっしゃるんですよね。

qbc:そうですね。小説を書いていますね。
子供のころは、富山に住んでいて、コミュニケーションがうまくいかずに、まわりとの折り合いも悪かった、てところですかね。

千本松:親友とかいたんですけど、今思えばそうですね、コミュニケーションを全然取れなかったんですね。
高校出るまで富山で。高校を出て次の日ぐらいに、東京きましたね。

qbc:家族たちは、富山でも良かったんですか?

千本松:今でも富山にいますもん、みんな。

qbc:そうなんだ。

千本松:そうなんですよ、私だけですよ、なんか。
富山はね、本当に暗いですね私。東京に来てからやっぱり、自分自身になれるかな。

qbc:まわりと折り合いがつかなかったから、書いていた、てことはありますか?

千本松:書く事と? それはね、関係ないと思う。書くのは褒められたもん私、ものすごく。どんな先生にも褒められた。

qbc:そのころどんなものを書いてたとか、好きだった文章とかってありますか?

千本松:ちゃんと書くようになったのが4年ぐらい前だから、その頃はそんなにはちゃんと書いてはいなかったですね。
書いていたのは作文ですよ。
そういえばあなたですよね、12歳の頃から書いてらっしゃるんですよね?

qbc:そうですね。小学校6年生ぐらいですね。

千本松:私、そんな小さなころから小説なんて書いてないですもん。

qbc:私だって、小説か小説じゃないかで言ったら、小説じゃないレベルのものですよ。

千本松:でもお話なんですよね、フィクションなんでしょ?

qbc:フィクション。はい、そうですね。

千本松:私はそんな小さい時にフィクション書いてなかった。

qbc:日記みたいな?

千本松:日記みたいなのをね、学校で書かされてたんですよ。中学の時に。
それがね、ものすごくて。先生が国語の先生だったんですけど、国語の先生がもうあなたの日記は本当に面白いから、私は今度、他の学校に行くんだけど、あなたの日記を他の生徒に見せたいから私にくださいとか言われたの。

qbc:どんなことを書いていたか、覚えてらっしゃいます?

千本松:なんかね、絵を見たときの話とか。まず今、私はやっぱりね、根っこがふざけてるんで、ふざけたことを書いたんだと思いますよ。面白いこと。そんな真面目なことなんて書けません、私。

qbc:高校を出てからは? どういう進路だったんですか?

千本松:東京へ出てからね、私ね、これはみんなには言ってないことなんですけど、文化服装学院に行ってたんですね。

qbc:あ、新宿の文化ですか?

千本松:文化服装学院ってね、本当に世界で10本の指に入るんですね、あの学校。

qbc:そんな世界屈指の学校だったんですね。私は、あそこの博物館が好きですよ。

千本松:でも、全然その道には行かなかったという。
でも今でもね、ファッション関係の人と会うと、学校のことはすごいすごいって言われます。
歳がバレると思うんですけど、高田賢三と同じ先生に習ったから。あと山本耀司とかも同じ先生に習っているから。

qbc:あーそうか。そういうことですね。それは確かにすごい。
それで、それからどういう進路になったのでしょうか?

千本松:バイト。結構バイトですねもう。ちゃんと会社に入ったのは1回だけで、2年持たなかったです。
やっぱりね、私考えたんですけど。このインタビューを受けるのに考えたんですけど。私やっぱりね、本当のこと言っちゃうんですよ、言ってはいけないことを。

qbc:はいはい。

千本松:会社とかに入るじゃないですか。みんなが会社の悪口とか言うじゃないですか。
その時に私、そんなに嫌だったら辞めたらいいんじゃないですかって。そういうことを言っちゃいけないって、私、わかんないんですよ。何を言っちゃいけないとか。

qbc:なるほど。

千本松:だから、そんなに嫌だったら辞めればいいじゃないですかって言ったら「もし今辞めたら、こんなこともあって、こんなこともあって、年下の人間に遣われるの嫌なんです」って言われて。
それで私が返したのは、それで文句言うんだったら、辞める辞めないで文句を言わない、どっちかにすればいいんじゃないですか、って。
そういうことって言っちゃいけないらしいんですよね。

qbc:日本ではそうですね。

千本松:でも、ほら、そんなに嫌だったら、そんなに文句言ってさ、部長もどうなの課長もどうなのってその人は文句言ってるから、なんか可哀想になるじゃないですか。そんなに辛い思いして働いているんだったら、辞めたらいいじゃないですか、って言っちゃうんです私は。

qbc:日本だからダメなんだって感じたのは、いつ頃ですか?

千本松:いつ感じたんだろう。いられないと思ったのは高校出てから、8年ぐらいで気づいて。
その後の2年間で英語の勉強してお金を貯めて、でそれでカナダに。ワーキングホリデーがあったから。
アメリカに行きたかったんですけどね。アメリカンドリームで。

qbc:カナダは、合いました?

千本松:そんなそんな感じじゃないですよ。なんかね、もう日本なんか、日本にいられなかったの。叩き出されてみたいな感じですよ。最初、ロッキー山脈で働くことになるんですけど、仕事すると、お客さんがアメリカ人が多いんですよ。
そうするとね、あーアメリカ人ってこういう感じなんだなってわかってきて。やっぱりこういう人たちがいるアメリカに行くのはやめようと。
カナダ人と比べてアメリカ人はね、やっぱりね、すごい自己主張があるんですよ。

qbc:はい。

千本松:だからね、もうそんなね、自己主張が強くなければ生きていけないような国に行くのやめようと思って。
やっぱりこの国はね、カナダはのんきですよやっぱり。アメリカは全然違うと思う。

qbc:で、ワーキングホリデーのまま定住しちゃったと。

千本松:そうですね、結婚したってこともあるけど。期間中は、日本には帰ってこなかったなあ。

qbc:日本に帰らないというのは、カナダに行くときから決めてたんですか?

千本松:行くときに決めてた。だから何としても仕事を探して。で2年目で結婚したって感じですかね。

qbc:千本松さんは、今、幸せですか?

千本松:幸せじゃないと思いますやっぱり。
あたしね、志が高すぎて。目標が高すぎるんですよきっと。だからやっぱり何か焦りのほうが多い。

qbc:どういうふうな焦りですか?

千本松:焦りってやっぱり、あの、いろんなことやってみたりとか、

qbc:なるほど。ちょっと遡っちゃいますが、ファッションはどういうところが好きだったんですか?

千本松:憧れがあったんだと思いますよ。山本耀司さんが好きだったりとか。
今は何でもいいんだけど、やっぱりK-POPに影響されてるからね、スポーティなのが多いですね。色が派手で。友達とカナダで古着屋巡りしてます。

qbc:日本だとアメリカ系の古着とか、ヨーロッパ系で分かれたりしますけど、カナダはどんな感じですか?

千本松:こっちは、リサイクルショップみたいな感じ。
でもね、日本人の学生さんが置いてったかなんか知らないけど、時々日本のもあったりするから。でもそれってすごい珍しい。

qbc:音楽は何か好きでしたか?

千本松:音楽は元々私、クラシックが好きで。やっぱり洋楽ですね大体。本当に。大体イギリスのロック。
歳ばれるなぁ。あのね、私の王子様はね、アダム・アント。古すぎるんだ。もうね、私の王子様だから。普通にアダムとイヴのアダムで、アントは蟻のアント。アダム・アントという人がいるんですけど、今でもね歌ってますよ。

未来:天使が昼間海に、海のビーチに出てきたんだけど。今度は天使の翼が真っ黒で、もう黒くて、髪の毛も黒くて目も黒くて。

qbc:未来についてお伺いしたくて。5年後10年後こうなっていたいとか、あるいは、死ぬときには人からこう思われていたいとか、死ぬまでにこれをやっておきたいみたいな。
未来についてイメージはありますか?

千本松:私ね、やっぱりね、中学生のアイドルになりたい。

qbc:どこの国の中学生?

千本松:日本をはじめ世界の。なんか私ね、中2病が結構ひどがったんですよ。
14歳。私はね、中2病の自分に向かって「こうすればいいんだよ、こういうふうに考えればいいんだよ」って言ってることを、今YouTubeでね、YouTubeショートでやってるから。
13歳から25歳ぐらいが一番見てくれてるんです。
だからね、それをね、ずっとやって。できれば書籍デビューして、できれば本がいっぱい売れて、で中学生のアイドルになりたいです。中学生からのファンレターをもらいたい。

qbc:なるほど。

千本松:一応ね、成功したいんですよ小説家として。みんなはあんまりそうは思ってないかもしれないんだけど。本人的にはすごいね真面目に考えてるんですよ。
あとね、英語で書いてるってのもね、もう一つあって。
やっぱり書くんだったら、ちゃんと英語で書いて、世界に発信する。読んでくれる人は最近いるんで、すごいあの、励みになる。
だから今私がYouTubeでやってんのは、みんなも、とにかく英語で書こうと、それをやってるんですよ。「英語で書こう」それが私のキャッチフレーズ。「英語で書こう、世界に発信しよう、きっと誰かが読んでくれる」っていうキャッチフレーズなんです、私のYouTube。
私なんかね、ものすごい単純な英語で書いて。それをね、今アメリカ人の人に直してもらってるんですよ。で、今、パート8までいったのかな。
コメディなんで。半ケツ。男の人の半ケツが素晴らしいっていう話を書いてるんですけど。
一応ね、純文学なんですよ。

qbc:小説を書き始めたきっかけは、病気と関係しているとおっしゃっていましたけど。

千本松:やっぱりね、ハイだったんですよ、結構長い間。
その時はねまだね、診断されてなかったんで自分の状況を知らなかったんですよ。ワーって。ハイだから。何ヶ月も何ヶ月もハイで、それでその時書いてたのはね、女の子同士の恋愛だったんですよ。そのときは英語で書いてたんですけど。
結構ね、みんな読んでくれたんですよ。結構褒められたんです、全然知らない人に。あなたの小説は本当に面白かったってカナダの人たちに言われたんですよ。

qbc:なるほど。

千本松:それでね、なんか知らないけど女の子同士の恋愛小説書いてたんですよ。でね、必ずポリスが出てくるんですよ。

qbc:それはなぜ?

千本松:百合だから。警察が出てきて。かわいい女の子が出てきて。で、あーだーこーだ。ふざけてるんですけど一応純文学ですから、私が書くのは。

qbc:小説を書いている時は、どんな気分なんですか?

千本松:暗いですよ。暗い。暗い暗い暗い。だからね、私ね、本当に暗いことばっかり書くから。私、周りに小説の先生が2人いらっしゃるんですけど。
やっぱりね、一人称で暗いことばっかり書いてるから、それをやっぱり三人称にして、もっとストーリーの展開を早くして、みんなが読みたがるようなものを書けって言うんですけど。
私、人に読ませるために書いてるわけじゃないんですよ。そのへんがね、けっこう矛盾なんですけど。暗いんですよ、書くときは。

qbc:はい。

千本松:さっきも書いてたんですけど、やっぱりだんだん暗いことに。
さっき書いてたのはね、天使が出てくるんですけど。天使が昼間海に、海のビーチに出てきたんだけど。今度は天使の翼が真っ黒で、もう黒くて、髪の毛も黒くて目も黒くて。それが後から飛んでついてくる。
私のことを悪口言ってるんだけど、でも彼らの言葉私わからないから、何言ってるかわからないっていうのを、さっき書いたんですよ。

qbc:ご病気になられたきっかけってなんだったんですかね?

千本松:私ね、今思うとね、本当に私、幼稚園の時から鬱っぽかったんですけど。
日本を去る前、丸3年鬱だったんですよ。東京で。
もう私は日本にいちゃだめだなって思って。それでこっちに来て初めて診断されて。今ね、いい薬もいっぱいあるんで、本当にいいですよ、今の時代。
だからもし昔生まれていたら、やっぱり芥川竜之介みたいに死んでた。だって気持ちわかりますもん、本読んでると。あーこういう感じだったんだなって。

qbc:「河童」とか「歯車」ね。

千本松:そうそうそう、あんな感じ。

qbc:未来において、どういう感情でいたいか、というのはありますか?

千本松:どんな感情? ただのミーハーですよ。ちやほやされたいんだな。

qbc:昔っからそうだったんですか?

千本松:昔からやっぱりあれですね、有名になりたい願望ありましたね。すごいすごい若いときから。まだ諦めてないみたいな。

qbc:子供のころからちやほやされたいという気持ちがあった?

千本松:どうだったんだろう。あのね、でもね、あったかもしれない。
うちの兄弟、上と下がいて、私は真ん中なんですけど。兄弟とはふつうに話せるんだけど、学校行ってもまわりと全然話せなくて。自分だけが大人だから、やっぱり自分はほかの人と違うんだなっていう。わかんないけど、そんな気持ちがあった。
それで、何か偉い人になるんだというような気がしてたんだけど、高校受験で失敗したから。それはけっこう崩れた。

qbc:なるほど、高校受験失敗。

千本松:そうです。本当はうちの姉が行ってる高校に行きたかったんだけど。力が及ばなくて。

qbc:もしもの未来という質問していまして。
もしも、富山に引っ越していなかったら、どうでしたかね、人生は。

千本松:それ、よく考えるんですけど。今でも。

qbc:考えるんですね。

千本松:考えますよ。もしね、子供のときにね、東京にいたら、絶対ろくなことにならなかったと思う。
だって悪い人がいっぱいいるじゃないですか。悪い仲間もいるでしょう。
富山っていうところはね、真面目で不良がいないんですよ。だから悪い仲間がいなかったから、私は別に普通に育ったけど、もし東京にいたら、やっぱり私ろくなことはしてなかったと思う。

qbc:でも、富山じゃなかったら、いじめられなかったんじゃないですか?

千本松:いじめられたと思います、やっぱり。変わってるから。

qbc:変わってるって、どこが変わってるんですか?

千本松:やっぱりね、言っちゃいけないことを言っちゃうんですよ。
そうそう。だからね、自分でわかってないんですよ。今でもそうだと思いますよ。
今でも日本行ったらね、多分いじめられると思いますよ。ていうかね、カナダにいるとすごい普通なんですよ。
2世の日本人の子がいて、その子に言わせると、千本松さんなんてこっちにいたらすごい普通ってその子に言われたんですよ。だから、来てよかったなと思って。

qbc:カナダでよかったんですかね。

千本松:そうでしょうね。他の国に行ってたらどうなってたんだろう。
私本当はね、アメリカに行くか、そうじゃなかったらジャマイカに行きたかったんですよ。
昔ジャマイカの映画があって、それに憧れて。そしたらね、ロッキー山脈で働いていた時にね、ジャマイカ人の人たちと一緒に働いてたんですよ。そいつがすげえ嫌なやつで。こんな嫌なやつがいるところに行くのやめようと思ってやめたの。

qbc:千本松さんは、人からは何て言われます? 性格的な部分で。

千本松:こっちで? こっちは別に何も言われないですよ。普通だから。

qbc:日本だけなのか、この質問が成立するの。

千本松:そうですよ。日本人だけ。

qbc:自分ご自身でどういうふうな人だって思いますか?

千本松:どういう? 何?

qbc:何も思わないんですかね。例えば内気とか、な控えめとか。日本では言ったりするんですけど。

千本松:はあ。言わないっすね。あのね、日本ってね、本当に特殊な社会ですよ。私ね、こっち来てね、いろんな国から来た人に会うんですけど。
やっぱりね、みんな普通の人なの。日本人だけ違うの。それはね、絶対そう。
この前、ワーキングホリデーで外国に行きたいってインタビューで言ってた人いたじゃないですか。絶対行ったほうがいいですよ。なるべく早く。そう言っといてください。
もう、我慢してることないですよ。

qbc:お話していて感じたんですが、選ぶこと、コーディネートするのが好きなのかなと思ったんですけど、どうですか?

千本松:色が好きなんですよ。こういうこと言うと日本だと怒られるんですよね、私すごい色彩感覚があって。
だから、文化に行ったときとかもそうだったんですけど、ファッションイコール色、私にとって。

千本松:で、あのー、逆インタビューとかしてもいいですか?

qbc:すぐ答えられる範囲であれば大丈夫ですよ。

千本松:短編集書かれたんですよね。

qbc:はい。

千本松:もっと長いのも書くんですか。

qbc:書きますけど、飽き性なのと完璧主義なところがあって、長いのは書くのが辛いですね。

千本松:そうなんだ。でも作品数はすごいですよね。私よりもいっぱい書いてる。

qbc:短編の数は、300近くく書いてますね。

千本松:そうですよね。

qbc:でも短いですよね。

千本松:タグにショートショートってつけてますよね。あれは自分ではショートショートのつもりで書いてるんですか。

qbc:いや、ショートショートではないと思ってますよ。検索されやすい用につけてます。

千本松:あのね、ショートショートね、いっつも私のYouTubeで言ってるんですけど。ショートショートをずっと書き続けちゃうと、あのプロットになれちゃうから、最後に落ちがあるやつ。それがクセになっちゃうから、本当の文学作品が書けなくなっちゃうから。ショートショートっていうのは書かない方がいいですよ、って。
もう少し長いの書いてみたらどうですか。

qbc:ありがとうございます。はい、書きたいです。

千本松:あのね、勿体ない。あんだけ書けるんだから、ちゃんと長いの書かないと。
すごいもったいない。あのぐらい書ける人はね、あんまりいない。

qbc:最後の質問行きますね。最後に言い残したことはありませんか?

千本松:100枚だったら書けるでしょう。

qbc:最後に言い残したことは?

千本松:それが言い残したことなんですよ。だって1oo枚ぐらいだったら書けるでしょう。だったら書いて、賞に応募したらいい。

qbc:ありがとうございます。

あとがき

皆さまがたこのインタビューいかがでしたでしょうか? 面白かったですか? 楽しかったですか? 有益でしたか? 完全無欠でしたか? 感想、ほしいですわ~。
コメント欄にあなたの感想、思う存分、書いていってくださいね! それが私の心の糧になりますゆえ。
ということでカナダ編でしたね。人間、どこの国で暮らしたらいいんでしょうかね? 母国がいいのですかね、それとも母国以外の国? 転々としたほうがいい?
なんでしょね。わからぬ。
というわけで、気を取り直して、自分にとっては小説にあらためてフォーカスさせていたいだきました回でした、そうなんですよね、小説書く時間がマジで取れてなくて、それでなんか哀しいんですよ、かなしいきもちになってなくもなくて。時々涙を流すんです。どうしてさ、こんなことやってるんだろう、とか。他人の話なんか聞いて、それでマイナス赤字で、自分のお金がどんどん減ってってくのに、なのに書いてやがるんだよね、って。さあ。
でもまあ自分で選んだ道だから、ある程度軌道に乗るまではさ、小説を書く時間を削ってこのインタビューに全額ブッ込んでる感じなんですね。ああ。そうなんですよね。
ということでまったくもって小説書いてない。けどね、まあ、物語という意味では、こういうインタビューも物語ではあるんですけれども、小説ってね、表現の研究発表みたいなところがあるのよね。そうそう、こういう書き方したら、こういう気持ちが表現できるじゃん、みたいなね。
フォントってあるじゃない?
こういうフォント使ったら、こういう気持ちが表現できるよね、みたいなね。
道具は使い方によってさ、見え方が変わるのよね、感じ方がさ。
そうそう、インタビューで人間という物語は捉えていると思ってる。だけど、新しい表現方法ではなくなりつつあるのよね。
私の中ではこの無名人インタビューも、実は! 小説作品の一つだと思っているのだけれども、そうだな、この手法をそろそろ完成させまくって、次の段階の小説を書いていって、書きまくって、息まくっていきたいなって思ってんのやんなって、な!
あばよ。

インタビュー担当:qbc

編集協力:かがみゆきこ

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