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大学授業一歩前(第80講)

はじめに

遂に80講になりました!皆様いつ応援して頂きありがとうございます。なかなか、大学には行く機会が無い現状、このnoteが大学に行く「一歩前」としてオンライン授業を補完出来れば幸いです。

さて、今回は帝京大学共通教育センター准教授の森玲奈様に記事を書いて頂きました。お忙し中寄稿をして頂きありがとうございます。是非ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

帝京大学共通教育センター准教授。博士(学際情報学)。専門は教育学、生涯学習。学び続ける人とそれを包み込む社会に関心を持ち、生涯学習に関する研究と実践を続けています。ワークショップ研究や、国内外での調査・アクションリサーチ等により、特に「40歳からの学び」を積極的に支援しています。

HP:https://harinezuminomori.net/

note: https://note.com/harinezuminom


おすすめの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:人生100年時代と言われる昨今、成人の入り口とも言える大学生は大事なインプットの時期です。それとともに、フットワークが軽く、アウトプットもできる時期だと思います。積極的に関心の幅を広げていくと良いと思います。同年代とだけではなく、年上の人とも沢山やり取りをしましょう。そのためには臆せず、自分の意見を伝え、他者に声をかけることが必要です。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのような物だとお考えになりますか。

A:3Rと呼ばれる読み書きそろばん、現代的に言うなら、読むスキル、書くスキル、データを扱うスキルだと思います。私は大学1年生向けのエントリー科目も受け持っていますが、コミュニケーションプレゼンテーションを重視して講義をしています。ワークショップデザインもできると良いですね。ワークショップとは「他者との相互作用の中で何かを作りながら学ぶ学校外の参加型学習活動」と定義することができます。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:「人間は考える葦である」とはパスカルの言葉です。人間の存在意義は、考えることにあるのではないでしょうか。そのためには、ゆりかごから墓場まで、人は学び続けることで真の幸福を手に入れることができると考えています。学びあふれる、ラーニングフルな人生・社会をめざして、私は生涯学習の研究に取り組んでいます。一人でも多くの方が、学ぶ楽しさに触れてほしいと考えています。

オススメの一冊

Q:大学生にオススメの一冊を教えてください。

A:『「未来の学び」をデザインする―空間・活動・共同体』東京大学出版会
新しい学びのスタイルとして、大学、ミュージアム、企業などで教育が変わり始めた2005年刊行の本ですが、今読んでも古臭くはありません。キーワードは、空間、活動、共同体となっています。学校、NPO、企業など人材育成への重要な示唆に富む書です。自分の、あるいは他人の学習環境をデザインすることに関心を持った方に、まず読んでもらいたいと思う本です。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。

A:学生のうちに沢山学び、遊んでおいてください。そしていろいろなことを吸収してください。無駄なことは何もないと思います。視野を広げ、羽ばたいてください。特に個人的には、旅をすることをお勧めします。コロナ禍でなかなか海外渡航が難しい時代ですが、インターネットを使って情報収集することもできますし、実際に渡航できるようになったら広い世界を見てほしいと思います。そのためには異文化への共感力とコミュニケーション力が必要になってくると思います。

おわりに

今回は帝京大学共通教育センター准教授の森玲奈様に記事を書いて頂きました。お忙しい中、作成して頂きありがとうございました。是非先生のnoteも合わせて、ご覧ください。

遂に80講になり、目指す100講が見えてきました。もちろん数字だけでは無く、書き手と読み手の思いを大事にしていきたいです。引き続きよろしくお願いいたします。



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