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Unity Tips

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Unityで使える便利な機能やTips、Hacks、デモコンテンツ、開発日誌などをまとめるマガジン。note上に限らず、外部ブログやSNS・掲示板などで見つけた情報もお届け。良い…
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2020年8月の記事一覧

Unity Perception 入門 (2) - ランダム化ツール

Unityの「Perception」の「ランダム化ツール」の使い方をまとめました。 ・Unity 2019.4.5f1 1. ランダム化ツール「Perception」の「ランダム化ツール」は、合成データのランダム化を容易にします。 2. Perceptionのインストール 「Perception」を利用するには、「Unity 2019.3以降」が必要です。 「ランダム化ツール」はまだ最新リリース(Perception 0.3.0)に含まれてなかったので、「master

クラゲアクセサリーの仕組み

はじめに クラゲのアクセサリーを作ったのでどんな感じで作ったのか手順を書いていこうと思います。 作り方ってあまり情報がない気がするのでアクセサリーを作ったごとにこうして記事を書いて情報を多くしようという考えです。 わからない用語とかは調べれば簡単に出てくるものばかりなので取り掛かりやすいと思います。 ただし、詳しく書いてあるわけではないのでこれを読んだからといってモデリングの基本操作ができるようになる!とかそういった内容ではないです。 そして素人なので書いてあることがす

Unityの機械学習関連のパッケージまとめ

Unityの機械学習関連のパッケージをまとめました。 1. 強化学習・ML-Agents : 強化学習。 2. 機械学習の推論・Barracuda : 機械学習の推論。 ・Tensorflow Lite Unity Plugin(Experimental) : 機械学習の推論。 ・OpenCV for Unity(10,000円): 画像処理(機械学習の推論・顔検出・顔認識・OCR)。 3. ARのための空間認識・AR Foundation : 平面検出・マーカー検出・

Unity Physics 入門

DOTSの物理シミュレーション「Unity Physics」を試してみます。 ・Unity 2019.4.5f1 ・Entities 0.11.1 ・Hybrid Renderer 0.5.2 ・Unity Physics 0.4.0 1. パッケージのインストールパッケージのインストール手順は、次のとおりです。 (1) メニュー「Window → Package Manager」でPackage Managerを開く。 (2) ウィンドウ上部の「Advances →

Unity ShaderGraph 入門

Unityの「ShaderGraph」の使い方をまとめました。 ・Unity 2019.4.5f1 1. ShaderGraph「ShaderGraph」は、Unityエディタ上で動くノードベースのシェーダーエディタです。コードを記述する代わりに、「ノード」と呼ばれるブロックを「線」で繫ぐことで、視覚的に「シェーダー」を作成することができます。 「ShaderGraph」は、Unityバージョン2018.1以降(リリース版は2019.1以降)で利用できます。「SRP」(

Unityのキャッシュサーバー機能を使って開発をもっと快適にしてみよう!

みなさん!こんにちにゃんこ!徐々に体調が回復してきて色々やりたい欲が溢れてきているめかにゃんこですにゃ!ただし、こういうときが急に不調に戻りがちなので焦らずゆっくり活動頻度を上げていこうと思いますにゃ! 1.はじめにさて、今回はUnityの標準機能である「キャッシュサーバー」についてのご説明ですにゃ! 皆さんあんまり知らないみたいなんですがUnityには一度インポートしたパッケージをキャッシュしておいて、次同じものを読み込んだときに変換処理とかをすっ飛ばしてサクッと取り込ん

【Unity】Reflectionを使って、クラス(コンポーネント)の変数を全てコピーする

UnityではインスペクターでPaste Component As Valueを使えばコンポーネントの値をコピーすることが出来ますが、大量にコンポーネントがあると一つ一つコピーするのは大変です。 また、この変数はコピーしたいけど、この変数はコピーしたくない、といった柔軟な対応も出来ません。 スクリプトから、あるコンポーネントの変数を、別のゲームオブジェクトのコンポーネントに丸ごとコピーする方法が分かったのでメモしておきます。 ●コピー対象のクラス(enemy) usin

モバイルゲームのガチャやログインボーナス実装について

前置き 最近ではゲーム開発においてネットワークの要素は欠かせない要素になってきています。 一言にネットワークの要素といっても様々な要素があります。 ・DLCや配信による追加コンテンツ対応 ・ユーザーのセーブデータ管理 ・ガチャやログインボーナス等の処理 ・プラットフォームサービスやSNS等外部サービスとの連携 ・サービス運営でお客様サポート等を行うために必要な諸々の話 ・ネットワークを通じたマルチプレイ 等々… 今回はガチャやログインボーナスの詳細を追っていきたいと思いま

モバイルゲームのサーバー上のユーザーデータ周りについて

前置き最近ではゲーム開発においてネットワークの要素は欠かせない要素になってきています。 一言にネットワークの要素といっても様々な要素があります。 ・DLCや配信による追加コンテンツ対応 ・ユーザーのセーブデータ管理 ・ガチャやログインボーナス等の処理 ・プラットフォームサービスやSNS等外部サービスとの連携 ・サービス運営でお客様サポート等を行うために必要な諸々の話 ・ネットワークを通じたマルチプレイ 等々… 今回はユーザーのセーブデータ管理や、ガチャやログインボーナスを

UnityのTimelineでキャラクターがその場から動かない?その場でアニメーションしてしまう(解決済み)

モーション付きのアニメーションファイル(.anim)を適用したキャラクターを、カメラとともにUnityのTimelineで制御したときのお話です。 管理がめん…大変なので、ひとつの空オブジェクトを作ってタイムラインを適用、そこにカメラやオブジェクトの切り替え等ができるようにしていたのですが、キャラクターがその場から動かない。Animator Controllerの「Apply Root Motion」のチェックを入れ忘れて再生したときような…その場でアニメーション再生されてし

【Unity】AddComponentのジェネリック版をリフレクションで実行する

結論リファレンス的に見に来た人のために先にうまくいったコードだけ書いておきます。 Type t = Type.GetType(data); //dataはstring型で、AddComponentするクラスを示すMethodInfo mi = typeof(GameObject).GetMethod( "AddComponent", BindingFlags.Public | BindingFlags.NonPublic | BindingFlags.Insta

UnityのエディタとしてRiderを試す

Unityのエディタとして「Rider」が有料(年額16,000円)だけど良いらしいとのことなので、試してみました。30日間は無料で試用できます。 1. Rider のインストール(1) 「Rider」のサイトからダウンロード。 (2) 解凍して、Applicationsフォルダ(Macの場合)にドラッグ&ドロップ。 (3) 「Rider」を起動して各種設定。 「Unity Support」は必要そうなので、「Enable」にしました。UIテーマ、スキーマ、ショートカッ

Unity Perception 入門(1) - チュートリアル

Unityの「Perception」の使い方をまとめました。 ・Unity 2019.4.5f1 1. Perception「Perception」は、機械学習の学習に利用する大規模データセットを生成するためのパッケージです。現在は、「カメラベース」の限られたユースケースに焦点を当てていますが、将来的には他の形式のセンサーや、機械学習タスクに拡張される予定です。 「Perception」で生成したデータセットの解析には「Dataset Insights」、スケールには「

Shader Labについての個人的なまとめ

今更感が強いけれども、いくらビジュアル的にコードが組めるようになったとしても基礎は大事ということで勉強しました。自分がまとめたいと思っているところしかまとめてません。 参考:公式ドキュメント レンダリングパイプラインの前提の話について参考サイト→https://yttm-work.jp/shader/shader_0002.html#head_line_08 実際の話に入る前に基礎的な前提の話。シーンに置かれたゲームオブジェクトは以下のような流れでレンダリング処理を行われる