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書いて、捨てる!

書いて、捨てる!
筆子・大和出版
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(はじめてヘッダーにイラスト入れてみた…使わせてもらいますありがとうございます。)

たびたび話題にしてるんですが、わたくし、紙が好きでして。
最近は買うジャンルをある程度絞ってるし、かつての
「気が済むまでかわいい紙グッズを買いたい!」
という気も済んできたので増えるのは落ち着いてきたんですけれど、おうちに、まーーーーノートがいっぱいあるんですよね。
で、コレクターではなくて、買った文具、持ってる道具は軒並みすごく
「使いたい」
の欲があるんですよ。ただ、もうすっかりデジタルと仲の良い日常なので、正直紙やらペンの使い先がないんですよね…

だからっていうんでもないんですけれど書き物の本てとても好きで、こちらの御本はタイトル買いだったんですが、大変好きな内容でした。
タイトル通り「書いて、捨てる!」本で、副題は「モノと心の”ガラクタ”を手放せる4つのノート」です。いわゆるブレインダンプだのモーニングページを紹介してるんですけれど、横文字だけだと難しそうで敬遠しちゃいそうな手法もわかりやすく説明して、「脳の棚卸し」を促す、ノート初心者にも優しい本です。

主軸はざっくりと「書くことで【モノ】と【心】を整理しよう」という2つに注力していますが、身近かつ定番の日記や手帳にも触れていますので、毎年手帳を買っては
「今年こそ…」
て思う人とか、小さいノートをちまちま買っては使い切れず溜まってる人にも一読をおすすめです。
頭の中にあるごちゃごちゃとしていることを紙に書き出して可視化し、整理しやすくし、不要なものを捨てるので「書いて、捨てる」なのですが、これほんと効果大きいですよね。何をしたらどのようにすっきりするかてのはこちらの本に大変丁寧に綴られておりますよ。

こちらの本、ノート術の部類のように
「こういうルールでノートを使います」
というものではなく、うんと手前の目的は「ゆるく続ける」になってまして、そこもとても身近でいいですね。まず出来そうなところから好きにやってみてね、て優しい…姿勢が優しい…
どうしてもね、本ってね、なにかテクニックをまとめるとかそういう目的になってしまいがちだけどね…自分に優しくしようね、て根底があって、その道具がノートてだけの本だからね…
その道具も「そのへんの紙切れやチラシの裏とかでもok」としてるので、気軽に出来そうでいいですよ。

紹介されている手法は
・ブレインダンプ
・管理ノート(主に買い物だけど断捨離・持ち物についても)
・ストレスノート
・感謝ノート(感情整理)
・日記・手帳
なんですが、合間のコラムにモーニングページやQ&Aの紹介もありますので、シンプルな主題なわりに話題や読み応えは十分です。
全体的に「書くって楽しいよ」といった空気が漂っていて寄り添ってくれるようなゆったりした文体ですし
「ノートとか書き物とちょっと仲良くなりたい」
て人は手にとってみるといいんじゃないかしら。オススメな本です。

あとはタイトルにあるように、何かしらを捨てたいとか、何をどうすればいいか全然わからないけれどなんかいつもずっとスッキリしない!て人とかにもとても良いと思います。キレイに書くとかを全く勧めてないので、よく雑誌とかムックとかでみちみちの字だったりキラキラのシールや絵とか入ったノートや手帳見て
「わあ…わたしにはこんなのとても無理…」
てなっちゃう人にはこっちのほうがいいと思うのよね。別に書くのが「好き」までじゃなくていいんですよ。道具・手法としての「書く」を使いたい人向けな本です。

出来そうなことからちょっとずつ、ですよ。

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