食洗機にも洗剤は必要ない

以前、食器を洗うのに食器洗い用の合成洗剤はほとんど使わなくても皿はツルピカになると書いたが、食洗機でもやはり洗剤は不要だと感じています。 

私は、普段は皿を手で洗っていますが、疲れ果てた日などはたまに食洗機を使うことがあります。 

洗剤を使わなくなってから初めて食洗機を使った際に、「おそらくは手洗いよりも高温の湯で洗う食洗機には、ますます洗剤はいらんのではないか」という疑問が湧いてきました。 

答えは予想どおり不要。洗剤を入れなくても、皿、いや油の付いたプラスチック容器さえも、めちゃくちゃキレイになります。それどころか、皿に洗剤が残留しているかもという心配もなくなりますよね。まあ、実際にはあれだけ激しく洗えばそもそも洗剤は残らないだろうけども。 

という訳で、食洗機用の洗剤も生活不必要品認定が確定。 

ちなみに、食洗機内部の湯の温度は優に50度を超えます。つまり、それだけで人間の食べる脂は確実に溶けというこも。この温度に関する説明は、実際にPanasonicさんの食洗機の説明ページにも書いてある。 

このページには、いかに手洗いの水温が低く、手洗いで使う際の界面活性剤でできた合成洗剤よりも酵素や漂白剤の入った食洗機用の洗剤の方がよく落ちるかが説明されていますが、そんな酵素とか漂白剤の力を借りないと落ちないような食べ物を、人間は食ってないだろ。 

Panasonicさんの食洗機は、高圧水流でも汚れを落とすとのこと。他社の製品については調べていませんが、今の時代、電化製品にまあどこもそれほど大きな違いはないはずだと思えば、おそらくどこの食洗機であっても、洗剤不使用の状態で大概の汚れはキレイに落ちるでしょう。 

ま、そうは言っても卵の黄身がちょっと茶碗にへばりついたからって、酵素に加えて高圧洗浄の力まで総動員しなくても、別にいいだろ。 

だから、食洗機そのものもを使う必要も本当は別にない。電気も使うし。とか言っている私も所有してしまっていることで、なかなかやめられていないけれど。 

でも、ここで言いたいのは「必要ないものを、それがないと物事が成立しないかのように売りつける」ことがまかり通っていることへの違和感です。 

「実は別に要らんけど、買うといいかもよ」くらいのテンションの広告宣伝をする企業が出てきたら(パタゴニアみたいに)、これからの時代はブランディングに繋がるんじゃないのかな?その方が好感度高いし、たまに買う必要があれば、そのブランドを選ぶよ。 

まあ、日用品は何を以て不要というのか、不便が便利になることの代償って何なのか、いろいろ考えることはあるけれど、価値観や地球の状況が変わって来ている中で、売る側の誠意というのはあんまり感じられないのが現状かなと思っています。この流れはずっと変わらないのだろうか…。最近、多少の変化はあるような、ないような?

なお、以前のお湯での皿洗いに関する記事はこちら。うちでは普段の皿洗いは自分が育てたヘチマと50度弱のお湯または「とれるNo.1」という米糠の洗剤代用品を使っています。まったく手が荒れず、汚れもバッチリ落ちます↓

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