セクシャルマイノリティ
この写真、大学の建物で見つけました。
そうなんです、このトイレは「どんな性別の人でも気兼ねなく使ってね」という、すべての人に開放されたものなんです。
初めて見たときは、性別のマークが男女両方あるし、合体したものまである!と驚きましたが、このマークがすべての性別を表すのだと、後に授業を受けて知りました。
私は日本ではこのマークを見たことが無く、アメリカはさすがだな~進んでるな~と思いましたが、大学の建物のほとんどにこのマークを持つトイレがあるわけではなく、むしろこのマークがある建物の方が少ないです。この写真を撮った建物が、芸術・建築系の学部のものだったので、表現することの大切さを知っている人たちが使う建物だからこそだったのかもしれません。
さて、今回はセクシャルマイノリティに焦点を当ててお話します。
セクシャルマイノリティと聞いてまずパッと頭に浮かぶのは、ゲイとレズビアンの二つかなあと思いますが、実はセクシャルマイノリティと呼ばれる人たちのジャンルはそれだけではないんです。
セクシャルマイノリティを表現する言葉としてLGBTというものがありますが、私がアメリカに来てから習ったものはもっと長くて、LGBTQQIAAPでした。全部で10文字なので、10種類ですね。想像以上にセクシャルマイノリティにはたくさんのジャンルがあります。
細かい定義や論争まで書くと日が暮れるので、簡単に、主なポイントだけ説明しようと思います。
L:レズビアン。女性に惹かれる女性。
G:ゲイ。男性に惹かれる男性。
B:バイセクシュアル。男性と女性の両方に惹かれる人。
T:トランスジェンダー。生物学的な性別と精神的な性別が一致しない人。また、一般的な性別の定義に当てはまらない人を広く指して表す言葉でもあります。
Q:クイア。トランスジェンダーと同じように広い意味を持ちますが、男性と女性の二極的な考え方に反対するアイデンティティーを持つ人という意味もあります。
Q:クエスチョニング。男女どちらのカテゴリーに自分を当てはめてもしっくり来なくて、自らのアイデンティティーを探し求め続ける人。
I:インターセックス。男性と女性の中間にあたるような生物学的特徴を持つ人。(生物学的なことだけについて言及している点において、このジャンルだけ他とは違うんです。)
A:アセクシュアル。どの性別の人にも性的魅力を全く感じない、もしくはほとんど感じない人。
A:アライ。LGBTQQIAのどれでもないが、LGBTQQIAの権利をサポートする人。(つまり、自分はストレートだけど、LGBTQQIAの人たちを応援します!という人のことです。)
P:パンセクシュアル。生物学的・精神的な性別に関係なく、性的魅力を感じる人。(バイセクシュアルと同じだと思われるかもしれませんが、パンセクシュアルの人は、インターセックスやアセクシュアルの人からも魅力を感じる可能性がある点で、バイセクシュアルと異なります。)
本当に簡単に説明しただけなので、まだまだ足りていませんが、世の中にはこんな人も確実に存在しているんだなあと認識して頂ければ嬉しいです。
セクシャルマイノリティは、ストレートの人(シスジェンダーと言います。)が何とも思っていないところでとても精神的負担を感じたりしています。
なので、男!女!という固定観念に縛られ過ぎず、柔軟にその人自身を受け止められる社会が出来るといいなと思っています。
では、今回はこの辺りで終わりにします。
質問や意見などのコメントお待ちしています!
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