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親の宿命・子の宿命

己だけを知ったところで何も見えない。
どんな人であれ、生を受けてる時点で親が存在する。
それは現実であり、事実だ。そしてそれは、陰法(動体論)に通ずる。
親の宿命や親のルーツ・兄弟姉妹・配偶者・子どもなど家族との関りも見えなければ、何も見えてこないであろう。
六親が、自分にどのように影響しているのか?も見なければ何も見えてこないのは当然だ。
心理学的にも六親の影響が論じられてる。愛着障害なども親子の関わりに由来すると考えられている。依存症やパーソナリティ障害なども人間関係による現象が多い。
子の時代をどのような影響を受けて生き、大人の時代をどのように過ごし、どのような相手と縁を持ち、結婚し、子を持つのか。
これは、己の人生の全てなのだ。
影響や環境も読み解かなければ、己が見えるわけがない。

己だけを知ろうとするということはすなわち、暗闇にいる自分を感じたにすぎない。暗闇を彷徨う自分を、一生懸命に見ようとしているにすぎない。
そんな状態で見えるわけがない。

そもそも己だけを知ろうと必死にもがいてる時点で、自分が見えていない事に気づかないとどうすることもできない。

本当の意味で己を知りたければ、己の理想・現実・肉体・精神を理解し受容し、己の人生のスタートとなる親がどのように己に関わったのか?なども宿命に影響する縁として分析しなければならない。
親が己に何を継承したのか?自分にはどのような因縁があるのか?
配偶者との関りは?年上なのか年下なのか、それらによって気の流れが変化する。
そしてその中で養育される子どもは?どのような気の流れを受けるのか?己の両親がどのような夫婦関係を築き、己がどのような養育環境で育ったのか?など一家・一族としても精査しなければ何も見えないのである。

今は人間関係がとても希薄な時代だ。
家族であっても、仮面をつけて関わりあう。
確かに仮面をつけていれば、傷つかずにすむ。
ある意味賢い生き方かもしれない。
だが、社会でも家庭でも仮面をつけ続けるので、どれが本当の自分かみえなくなる。微笑んだ仮面をつけて、仮面の中で泣いてる人が大勢いる。
そして、自分の事なのに何故泣いているのかもわからない人がいる。

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