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ASD育児#39 一週間で大変身!運動会に参加するまで

小学2年生の息子は、普通級に在籍しながら、週1回通級(通級指導教室・特別支援教室)に通っています。


先日、小学校の運動会がありました。
昨年は発熱のためお休みしており、今年が初めての参加です。


🌈担任の先生からの電話

運動会の一週間前、担任の先生から電話がありました。

「息子さんが運動会の練習に参加しません」

まじですか……

私 「運動会では何をするの?」
息子「ダンス」
などとやり取りしていたので、てっきり参加しているのかと思っていました。
現実は甘くなかったです。

先生にダンスの振り付け動画を教えてもらったので、自宅練習することにしました。

運動音痴の私も踊ってみたものの、下手すぎてバタバタしているだけ😅

連絡をもらったのが金曜日。
最初はあまり踊れていませんでしたが、それでも土曜日、日曜日と続けることでだんだんと上達していきました。

連絡帳には、毎日練習していることを書きました。
「上手にできてるよ!次は練習に参加してみて」と声かけして学校に送り出しましたが…

🌈担任の先生からの電話(2回目)

また、担任の先生からお電話がありました。

「今日も参加することができませんでした」
「まずは、集合場所に来てもらうよう、家でも声かけしてもらえませんか?」

家では毎日練習していたのに、どうして…?

息子に理由を聞いてみると
👦「YouTubeが流れてないから…」

YouTubeの振り付け動画を見ながら踊っていたので、その映像がないと踊れない、という意味だと解釈しました。

そして、どうして集合場所に行かないのか聞いてみましたが
👦「どこに行けばいいか分からないから」

さすがにこれには
「分からないなら先生に聞けばいいじゃん!」と怒ってしまいました。

「分からない」の言葉の裏には、参加したくない本当の理由が隠れているように思います。
しかし、本当の理由は言いたくないようです。

✅「せっかく踊れるのにもったいないよ」
✅「まずは集合場所に行ってみて」
✅「分からないことがあったら、先生に聞いて」

くらいしか言える言葉がありませんでした。

何だか息子より、私のほうが落ち込んでしまいました。

🌈きっかけは突然に

転機は理学療法士の先生とのやり取りでした。

運動会の練習に参加しないことを話すと
「息子くん、先生も運動会のダンス見たいな~!」
と息子に話しかけました。
練習は毎日続けていたので、嫌がることなく披露しました。

息子のダンスを見た先生は

「すごい上手だった!」
✅「でも、ここの部分が難しいよね」
✅「ここを踊るには、この練習がいいよ」

と、難しい箇所を踊るためのコツを伝え、一緒に練習してくれました。

練習終了後、突然息子が紙を持ってきました。
紙に自分の名前を書き、その横にスタンプをペタリ。

👦「これは、運動会に参加する契約書です」

と言って、先生に渡したのです。
書字嫌いな息子にとって、自主的に字を書くのは珍しいこと。

やる気になった、のかな……?

その翌日、息子は初めて運動会の練習に参加しました。
本番2日前のことです。

👦「○○くんは、こうやって踊っちゃうんだよ」

と、クラスメイトの踊りを指摘するほどの余裕まで。
運動会前日のリハーサルも参加し、自宅でも動画を見ながら何回も踊って、先生から教わったコツの練習もしていました。

ただ、それでも私は安心できませんでした。
イベントや行事が苦手な息子。
当日の雰囲気によっては参加を嫌がるかもしれない…
参加してくれたことはうれしい反面、心の片隅に不安もありました。

🌈運動会当日の様子と後日談

運動会当日は晴天でした。
登校時の息子のテンションは高くもなく低くもなく、ゲームの話をしていていつも通りの様子です。

「みんなで見に行くからね」と声をかけ、息子は学校へ行きました。

そして本番。

息子は無事に、参加していました!

息子なりに、踊っていました。

うおおおおおおおおん😭😭😭

娘(姉)が大きい声で応援していましたが、本人は全然気が付かなったそうです。

「どうして急にやる気になったの?」と私が聞いても

👦「おかあさんに怒られたくないから」

としか言いませんでした。

後日、理学療法士の先生に参加できた報告と御礼を伝えました。
参加の理由を「怒られたくないから」としか言わないけれど、他に理由があるんじゃないかと思っていることを話すと、

「もしかしたら、息子くんが“できない”と思っていた動き(ダンス)を、細分化して伝えることで“できない”が“できる”に変わって、やる気につながったのかもしれませんね」

とのことでした。

それを聞いて、理学療法士の先生に感謝しきりでした。

小学生になって初めての運動会。
これが成功体験として、自信につながってくれたらと思います。

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