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【タイ赤十字100周年イベント】伝統芸能の人形劇観劇後にイサーン音楽でおばちゃん達と舞い踊る

滞在中にペッチャブリー県・プラプラーチャイ寺院のタイ伝統影絵・ナンヤイユースグループのインスタグラムで、「タイ赤十字100周年イベントでタイ伝統芸能人形劇があるよ!」との情報を得て見に行ってきました。
(情報共有ありがとうございます!次回こそペッチャブリーにお伺いしますね)

赤十字っていうから地味かと思ったら…

ルンピニー公園で2023/12/9〜12/18まで行われた【タイ赤十字100周年イベント】

「赤十字イベント」って、なんとなく献血カーの横にちょっとした出店とイベントスペースがあるようなイメージがありませんか?
私もてっきりそのノリでMRT・ルンピニー駅を降りると老いも若きも大勢の人で大混雑!

改札出てすぐの所に
会場への案内板もありました

チャリティーは楽しくなくちゃね!

人混みにまみれながら、ルンピニー公園に着くと綺麗なライティングとたくさんの屋台が。

若い人もたくさんでとても賑やか

化粧品や衣類、食料品までさまざまな屋台が出ています。
屋台の出店料だったか、売上の一部だったかが赤十字に寄付されるそうですよ。

王室関連ブースも有名スポーツ選手やら歌手・俳優が来て盛り上げていました。

有名なバレーボール選手らしい
シリントーン王女の前で
たくさんの人が写真撮ってました

若い人もたくさんいて、どうせやるならお堅い地味なものより、これくらいハッピー満開なチャリティーイベントがいいですね。

センターステージもド派手

会場はセンターステージを中心に、ドーナツ状に屋台やイベントブースがあります。

デビューしたてのガールズグループ

センターステージではすでに歌謡曲のショーや、じゃんけん大会が行われていて大盛り上がり。

ボールペンがもらえるじゃんけん大会

人形劇を間近で見たかったので、最前列に座り待機。
陽気な隣のおばちゃんふたりと、小学生高学年くらいのぽっちゃり男子に散々話しかけられて、お裾分けしてもらったポン菓子を食べながらワイワイと人形劇の開始を待ちます。

伝統芸能こそ解説がうまいって大事

人形劇の時間になり、団体の代表らしきおじさまが出てきました。

(2024/1/15追記:この方は二ミットさんというお名前だそうです。
元アクロバティック俳優さんで今はUNIMA Thailandの代表をされています。ペッチャブリーナンヤイユースグループのWさん、情報ありがとうございます!)

歌謡曲の時とは違って、最初は観客の盛り上がりもあまりなくしーんとしていました。

ところが、このおじさまの話力が素晴らしく、あっという間に観客の心を掴んでしまうのです。

歴史クイズをして当たった人にポストカードを配ったり、タイ人ならみんな知ってる民謡を一緒に歌ったり。
大きな身振り手振りで小ネタを挟みながらタイ人形劇の歴史を振り返ります。

タイ語が分からない私でもグイグイ引き込まれていきます。

タイ伝統人形劇にも
・肩にキャリーをかけて動かす大きめの人形
・持ち手の糸で操る小さめの人形

の2種類があります。

他には影絵の紹介も。
・両手で持つ大きな影絵「ナンヤイ」
・小さめサイズで手足を動かせる「ナンタルン」

ナンヤイは人の動きもまとめて演劇の一部なんですって。
これはさらにナンヤイを見に行きたくなりました!

得てしてこういう伝統芸能の解説は小難しく粛々と行われることが多いですが、観客がクイズや問いかけに応じながら楽しみつつ見解を深められるような素晴らしい話術に関心しきりです。

繊細な指の動きで命を吹き込む

ひと通りタイ伝統人形劇の説明が終わった後は、とうとう人形劇の始まりです。

演目は19世紀前半活躍した不世出の詩聖とたたえられたスントーンプーが書いたファンタジー作品【プラアパイマニー】の中の一章【スサコーン】です。

ひとりで2体を操っています!

人形に張られた何本もの糸をあやつり、人形達に命を吹き込みます。

黒子の存在を忘れるくらい
ストーリーに引き込まれます

糸が付いている持ち手だけでなく、指でも細かな動きをつけ、人形とは思えないしなやかな動きを生み出します。
龍に乗って飛ぶ様子や、ゆっくりとお辞儀する様子は本当に人間のようでした。

最前列とは言え、もっと細かい動きが見たいなぁと体を乗り出してビデオを撮っていると、隣のおばちゃんが「もっと前まで行け!」と背中をグイグイ押してくるんです。
えーいや、でも…とモジモジしてたら、手を取ってステージ目の前まで連れて行かれました笑
おかげでしっかり良い写真が撮れました。

こども達の楽しそうな顔!

人形劇が終わったら、こども達の体験コーナー。
やってみたい人〜!との呼びかけにワラワラと集まってきます。
みんな本当に楽しそうでしょう?

ケーンの響きと共に舞い踊る

人形劇の次は、タイ北部イサーン音楽には欠かせないケーンの紹介。

有名なケーン奏者らしいです。
ここは楽器やイサーン音楽の解説もそこそこにコンサートの始まり始まり。

客席の数人が立ち上がり踊りはじめると、司会のおじさまも合いの手を入れて盛り上げます。
どんどん踊りの輪が広がり、まさにライブ会場!

隣のおばちゃんもすっくと立ち上がり、私の手を取り踊り始めました。
もう恥ずかしがってても仕方ないので汗だくになりながら楽しく踊りました。

共に踊った元気なおばちゃん達

ケーンの演奏が終わるともう22:00頃だったのでお礼を言って帰ろうとしたら、ジュースを奢らせろと近くのスイカスムージー屋さんまで連れて行かれました。

終始陽気なおばちゃん達で、本当に楽しかったです。

スイカスムージー(テンモーパン)
がほてった体にしみました

実は長い間、ナンヤイを見に行きたいと思っていたのですがなかなか機会に恵まれず、少しだけですが思わぬ形で出会えて嬉しかったです。

陽気なおばちゃん達や情報をシェアして下さったペッブリーナンヤイグループ管理人さんなど、色んなご縁に感謝です!
ありがとうございました。


今回人形劇を披露して下さったのはUNIMA Thailand(ウニマ・タイ)です。
UNIMAとは【国際人形劇連盟・Union Internationale de la Marionnette】でユネスコの公式NGOです。

UNIMA Thailandの今後のイベント情報はFacebookをご覧下さい。

また、情報をシェアしてくださったペッチャブリー県・ナンヤイユースチームでは、タイ伝統衣装を着用してのナンヤイ体験もできます
日本人女性がアテンドしてくれますので、インスタグラムのDMからご予約下さい。

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