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#01 一番好きで、一番最低だった

-出会い-


彼と出会ったのは大学生の時、所属した部活(バレーボール部)が一緒だったことがきっかけでした。今思えば私は彼に一目ぼれをしたのだと思います。彼と部活見学の時に出会った瞬間「あ、かっこいい…」これは好きになるな、と直感しました。(ちなみに彼の見た目は韓国風な顔立ち(色白で塩寄りの顔)で、イケメンかイケメンでないかは人によりけりという感じでした。)高校では好きな人すらまともに出来ず恋愛などご無沙汰だった私が、大学では素敵な恋愛ができるといいなと淡い期待を抱きながら入学したとたん、こんなにすぐ好きな人に出会えるなんて…これは運命だと思いました。この運命、どうにか実りますようにと期待を胸に大学生活が始まりました。

部活は週3回はあったので、必然的に週に3回は顔を合わせていました。
部活中気付けば目で追っていたり、部活が楽しくて仕方ありませんでした。
(可愛いですね、青春してますね。もうこのような気持ちを味わうことが無いのかと思うと寂しく感じます….)
しかし、部活が一緒でも練習は男女で完全に別だったため
なかなか話す機会もありませんでした。

そんなある日、部活の試合の打ち上げで飲みに行く機会がありました。
これは仲良くなるチャンスが来た!と思いました。

しかし飲み会が始まると、彼は先輩に好かれるタイプの人間だったようで
先輩と話してばかりで、私が話しかける隙もありませんでした。
何とかタイミングを伺っていると、
彼と先輩が話してる内容が聞こえてきました。
その会話を聞いて私は絶望しました。







彼には彼女がいたのです。

聞き間違えであってほしいと願いましたが、そんな訳は無く。
もう私には希望が無いのかと…こんなに早く恋が終わるとは。
よく知りもせず彼女がいる可能性も十分にあるのに、好きだという気持ちが先走りすぎてそんなこと考えもしていなかった私が悪いのです。
恋は盲目とはこういうことでしょうか。

しかし、私の気持ちはすでにここで諦められるものではありませんでした。
彼と先輩の話では、その彼女は同い年で別の大学で男子バレーボール部の
マネージャーをしているとのこと。

少し冷静になったわたしは、ある可能性に気付きました。
彼女がいたとしても、大学生活は4年間もあるではないか。
彼と彼女が4年間付き合い続ける可能性は限りなく低いのではなかろうか。しかも別の大学ならなおさら。
まだチャンスはある!!となんともポジティブな考えに切り替え、
とりあえず仲良くなることを目標に頑張ることにしました。
いつか来るであろう日のために。

#02 一番好きで、一番最低だったへ続く...

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