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読書メモ「旅を栖とす」 少女の感性で見た世界。

旅行記を買った。

普段、あまり旅行記を買うことはないけれど、買った。

この本の著者、高橋久美子さんを初めて知ったのは、本ではなく、「チャットモンチー」というガールズバンドだった。

中学生のときに、友達が文化祭で歌っていた「8cmのピンヒール」。

私はその瞬間、その友達と、チャットモンチーというバンドに心底惚れた。(その友達とは、チャットモンチーの武道館ラストライブを一緒に見届けた。)

青春の中に、チャットモンチーがいた。歌詞に救われて励まされた。いいな!と思う詞のほとんど、作詞の欄には、高橋久美子さんの名前が書いてあった。

高橋久美子さんの紡ぐ言葉は、小さい頃に憧れた絵本の中にいるような、少し非現実的でロマンチックな世界と、等身大の私がいる現実の世界、

どっちもあるんだよ、大切だよと言ってくれてるようで、聴くと、終には優しい気持ちになれる。

そんな、高橋久美子さんの目で見た海外・国内旅行のエッセイ。

ああやっぱり買って良かった。

読んでみて、行ったことのない国まで運んでもらったようなドキドキを感じた。

その地で見たもの感じたこと、著者さんの少女のような天真爛漫さを持った感性を通って、私に伝わる。

フランスに行ったことがないのに、ほんの少し、私の中にフランスの思い出ができたみたい。疑似体験の最高レベル。

はやくいつか、本物にふれてみたいな〜。そのときには、私も著者さんのように、旅行ノートを持って、その土地の音をボイスレコーダーで録り収めたい。また憧れが増える本だった。




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