サンセバスチャン旧市街のピンチョスバル巡り〜後半〜
さて、前半↓に続いて、サンセバスチャン旧市街のピンチョスバル巡りです。
初日の夜に訪れた2軒と2日目の夜に訪れた1軒の計3軒をご紹介します。
Txepetxa Taberna
前回のGandarinas の次に行ったのがこちらのTxepetxa Taberna。
こちらも前回3軒同様、観光客がほとんどで、日本人のグループもいました。
60-70年代を彷彿させる内装で古き良きスペインバルという雰囲気です。
ここはアンチョビのピンチョスで有名なお店で、アンチョビ以外もありますが完全にアンチョビが主役です。
紙のメニューは人気順に並んでいて、一番人気はスパイダークラブのクリームが上にのったアンチョビのピンチョス(€2.80、写真手前)。赤ワインと共に(€2.30)。アンチョビは美味しくソースは素朴。スペインの飲兵衛が通う昔ながらのバルで出てくる料理という感じで、繊細さには欠けるけれど愛される味というところでしょうか。
そして、3番目に人気のウニの卵がのったアンチョビのピンチョス(€2.80、写真奥)。ウニは調理されていて、焼きたらこの粒々みたいでウニ感がほとんどないのが残念。やっぱりウニは生で楽しみたいです。
一つの品だけを出す或いは一つの品にこだわるバルは好きなので、美味しい!とまではいきませんがまあまあ楽しめました。
Paco Bueno
Paco Buenoは地元紙に載っていたおすすめのお店。
カウンターを見渡したらお客はほぼ年配の地元民でした。店員がお客と冗談言って盛り上がっていたり地元感溢れるお店です。
他のお店と距離的にそれほど離れていないので、ランダムにハシゴをしていたらそこそこ観光客もいると思うのですが、外国語のガイドブックに載っていないというだけで結構差が出るのかもしれません。
ケースに並んでいるのは主にサンドイッチのボカディージョ。
ここの名物はエビのフリットのピンチョス。温かいピンチョスはまとめて作って持ってきます。
エビはまだできていなかったので、最初はイカ(€2.10)。衣は厚めですがふっくらしています。イカも柔らかくて美味しかったです。チャコリ(€1.90)と共に。
エビ(€2.10)も美味しかったですがエビが小さく衣が多いので、イカの方がおすすめ。温かいピンチョスをまとめて作っているお店はここを含め、お店の人が時々触って温度を確認して、冷めていたら奥に下げていました。バルセロナだと冷めてもそのまま出しっぱなしなので、さすが本場!
そして地元民の多いところはやっぱり安いです。「スペイン人はやっぱりピンチョス一つに4〜7ユーロは出さないよなぁ」とここで確信。有名店はやはり観光客料金です。
ここまでが初日に行ったお店です。
Borda Berri
そして2日目の夜に行ったお店が、Borda Berri。初日に行った有名店、Bar Sportのすぐ近くです。レビューが平均的に良く、他のお店と違ったものが多いので行ってみました。
日本人は見かけませんでしたが、こちらも観光客が多いです。現地で募っている少人数の英語のグルメツアーも来ていました。こちらは珍しくカウンターにはピンチョスは全く並んでいません。
メニューは最近多いQRコードか紙です。お皿のサイズがピンチョスサイズ、ハーフサイズ、フルサイズとあります。
まずは名物の一つのバスク地方のチーズ、イディアサバルチーズのリゾット(€3.50)。ピンチョスサイズで、赤ワイン(€2.80)と共に。
イタリアのリゾットのようなものを想像していたのですがちょっと違いました。お米は水っぽくてツルツルしていて、ソースもかなりさらっとしています。こういうお米は食べたことないので新しい感覚。
その他は肉料理が有名で、豚の耳や牛の鼻などがあります。牛の頬肉が有名とどこかに書いてありましたがメニューから無くなっていました。リブのケバブ風(€4.70)にしてみました。
肉自体は良く調理されています。ただとにかく味が濃くてギブアップ。ほかのお肉も見た感じ味がずいぶん濃そうでした。
とにかくピンチョスサイズでもポーションが大きいのでコスパはいいです。夜の2軒目に行ったお店ですがここでお腹いっぱいになってしまいました。新市街の方でもう1軒くらい行きたかったのにここで断念。
ピンチョスバルでの飲み物
前回も書いていますが、バスクのバルは結構いいワインでも安いので、ワインはやはり飲みたいです。赤だとバスク地方内でも生産しているリオハ・ワイン、白はルエダやリアス・バイシャスあたりが多いです。全国的にも比較的出回っている産地です。
ただハシゴして毎回ワインだと酔うし、だからといって水やソフトドリンクだと寂しい…
それこそ飲み物は頼まなくてもいいとに書いている日本人シェフの方もいましたが、やっぱり地元の人たちは必ず何か飲んでいるし、バルセロナでもランチやディナーで飲み物はいらないというと「え?」という顔をされることが多いです。
そこでおすすめなのが、バスク地方でスリート(Zurito)と呼ばれる極小ビール(150mlくらい?)。スペインではcañaと呼ばれる小さいビールがありますが、バスク地方でcañaと呼ばれるものはスペインの他の地方より結量が多いそうです。地元の人が多いバルに行くとZuritoを結構頼んでいる人がいました。スペインでは全体的にワインよりビールを飲む人のほうが多いですが、若い人は特にビールが多いです。
あとはバスク地方の微発泡性の白ワイン、チャコリ(Txakoli)も普通のワインよりライトで飲みやすく、アルコール度数も9.5%から11.5%と低めなのでおすすめです。
サンセバスチャン新市街のピンチョスバルについては次回。全部を行った後の感想もそちらで。
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