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ザビエルの縁、パンプローナの「山口公園」で癒やされる

前回はスペインのナバラ州にあるパンプローナの旧市街を歩いてみました。

そして、パンプローナの新市街にParque Yamaguchi(山口公園)という大きな公園があり、ホテルが正面だったので立ち寄ってみることにしました。


なぜパンプローナに山口公園?

日本人なら誰もが知る宣教師、フランシスコ・ザビエル。彼はパンプローナのあるナバラ州の出身で、ナバラ州の守護聖人にもなっているそうです。ザビエルは周防国の山口でも宣教活動を行ったことから、パンプローナ市と山口市は1980年に姉妹都市提携を結んだそう。

そんな経緯で山口公園という名前の公園がパンプローナに誕生したそうです。そして、後に姉妹都市提携15年を記念して日本庭園の設置が決定。日本の造園技師が設計から植栽まで行い、1997年に完成したそう。

山口公園は市民憩いのオアシスだった!

公園の入口に説明書きがありました。市民の健康と幸福のために作られたと書かれています。敷地内にプラネタリウムもあり、銀河にちなんだ庭園もあるとのこと。

公園の真ん中にある池と東屋。日本の造園技師の作というのは後から知ったので、予想よりも大きくて良くできているなという感想でした。

柳の木にジグザグの橋。

橋の上を歩いてみました。日本庭園のこういう橋は久しぶりです。池には残念ながら鯉はいません。

ちょっと陰に水源の滝がありました。

緩いアーチを描いた橋。

東屋は木造ではなくスチール製でした。高く上がる噴水が涼しげです。

灯篭が一つ。草木はきちんと剪定がされていました。

周辺はマンションが並び、正直あまり美しくないので、それらと比べると公園はパラダイスのよう。

こちらは洋風の柵。パンプローナのライオンに王冠の紋章が描かれています。

残念な謎の銀河庭園

説明書きに書いてあった通り、公園の端には銀河庭園と呼ばれる小さな庭園がありました。銀河をイメージしていてQRコードをスマホでスキャンすると何やらゲームになっているらしいですが、あまりうまく作動しませんでした。

中央の噴水らしきものも老朽化していてこちらはちょっと無残な姿。

日本庭園の池以外にも噴水があり、その前にはカフェもありました。池の周り以外は普通の公園の趣です。

久しぶりの日本庭園はメンテナンスもきちんとされていて、気持ち良く、そして癒されました。バルセロナには知る限り日本庭園はないので正直パンプローナに住む人々が羨ましいです。

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