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タランチュラの由来、南イタリアのタラント

南イタリアは交通の便があまり良くなくどこに行くか迷いましたが、イタリア滞在が思ったより長くなってしまったので、大移動をすることにしました。

メッシーナ海峡にあるシッラからヴィッラ・サン・ジョヴァンニに戻り、そこからバルセロナでもお馴染みのFLIXBUSに乗ってタラント(Taranto)まで向かいます。マテーラにどうしても行きたかったのでアクセスの良いタラントにしました。


タラントのクモ伝説


タラントには毒グモ伝説があり、地域に生息する毒グモに噛まれるとタランティズムという病気に罹ったそう。16〜17世紀頃にタランティズムが報告され、死なないようにとタランテラという踊りを踊って厄払いをしたそうです。

このタラントの毒グモ伝説を知る欧州人が新世界で恐そうな大きな蜘蛛を見るとタランチュラと名付けたとのこと。そのためタランチュラという名前が世界中に広がったそうです。

そんな伝説の残るタラントは、ナポリ、バーリに続く南イタリア三番目の都市で大きな軍港と商業港を有します。

タラントのまち歩き

5時間強のバスの旅を経てタラントに到着。旧市街は島になっています。それほど見どころはないですが、新市街と旧市街を歩いてみました。

タラントの新市街

タラントの新市街は、歩行者天国の目抜き通り、Niccolò Tommaso d'Aquino通りを中心に栄えています。

新市街の海岸沿いは日陰が多くあり気持ちがいいです。

海岸沿いは、やたらと威圧的な政府ビルなど大きい建物も多いです。

タラントの旧市街

旧市街はコンパクトでちょっと廃れた通りも多いですが、いくつか観光スポットがあります。

アラゴン城は夜にはイタリアの国旗の色にライトアップ。

旧市街の広場ではコンサートをやっていました。なんでもイタリアで有名なポップアーティスト達が来るということで賑わっていました。

ギリシャ時代の遺跡も残っています。

こじんまりした大聖堂。

その大きさとは反対に内部はとっても豪華です。

旧市街から港を眺めると、丁度クルーズ船が到着したところでした。イギリスやドイツなどでパッケージ・ホリデーなどを扱うTUIのクルーズで、1時間後には旧市街に大勢のイギリス人が流れ込んできました。

旧市街からの新市街の眺め。

商業港だけあって大きなタンカーなども通ります。

タラントのネコ

島よりもイタリア本土に来てからのほうがネコを沢山見かけました。タラントでも色々なところでしたネコに遭遇。

それほど観光地化されていないため、観光地化されているシチリア島から来ると多少物足りないところもある反面、まったりとした雰囲気で真のイタリアを垣間見れた気がしました。たまにはこういうところでオーバーツーリズムのストレスなしにのんびり過ごすのもいいです。

タラントからは世界遺産のマテーラに向かいますが、次回はイタリアのボッタクリについてのお話。




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