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イタリアでボッタクリは避けられない?

イタリアはぼったくられるというイメージがある人は少なくないのではないでしょうか?

私も今までに何度かイタリアで日本人がレストランで膨大な金額を請求されたなどと言う話を聞いたことがあり、また、自分が過去にイタリアを訪れたときもぼったくられたことやぼったくられたと思ったときがあります。

最近話題になっているイタリアのぼったくりや高額請求の事件

何日か前にもCNNにイタリアでボッタクリや高額請求が横行しているという記事がありました。

この記事に書かれているサンドイッチを半分に切るのに2ユーロ取られたという話は、他のメディアでも取り上げられていて、詳しく書いてある記事を読んでみると、状況がある程度分かりました。

なんでも一つのサンドイッチをカップルが半分づつ食べたいということで、サンドイッチを半分に切り、それぞれを別々のお皿に乗せたそうです。レストラン側曰く、お皿を一枚余計に洗うには手間や電気代、水道代がかかるため2ユーロを上乗せしたとのこと。前もって2ユーロチャージすることをカップルに知らせたのかどうかは書いてありませんでした。前もって知らせていれば、違法性はなくボッタクリではないと個人的には思います。

EUの消費者保護の法律では、サービス料などの追加料金は店側が事前に消費者に通知する義務があります。当然イタリアはEU加盟国なので、飲食店等は事前通知の義務があり、多くのレストランはメニューに書くことでこの義務を果たしています。

それにしても、「サンドイッチを半分に切るだけで2ユーロ追加で取られた!」とだけ書いているメディアも問題な気がします。

この記事では、その他にも飲食店で乳児のミルクを温めるのに2ユーロ取られたとか、眺めのいいホテルでコーヒー2杯と水2本で60ユーロ取られたとか、追加料金や高額請求の例が紹介されています。

今回のイタリア旅行での経験

今回のイタリア旅行では警戒はしていましたが、やっぱり何度かぼったくられた!ということがありました。ただこれらが起こったのはナポリとパレルモだけ。やはり観光客の多い大きい街が多そうです。

その他の町は大抵きちんとメニューがあり、サービス料金のコペルト代もメニューに書いてあるところも多く、お会計時に確認しても特に問題はありませんでした。

ナポリでのボッタクリ

ナポリは旧市街ではないごく普通のカフェで2回ほど起こりました。どちらも辺りはメニューのないカフェが多く、諦めてその一つに入ると、メニューのあるカフェに比べて2人分のコーヒーが4〜5ユーロ高かったこと。

観光で歩き回って疲れていて何か飲みたいときなどは、値段が書いていなくてもドリンク一杯ならそんなに高いことはないだろうと入ってしまうこともあると思います。どちらもちょっと気持ち悪いくらい親切だったので、後で揉めないために親切にしているのでしょうか?それとも金額に見合うサービスをしてるんだよ!と言いたいのでしょうか?

パレルモでのボッタクリ

パレルモでは、市場のストリートフードを食べたときのこと。

バッラロ市場にある普通の生肉を売るお肉屋さんの前の屋台↓。値段が書いていないので、焼き鳥とネギの肉巻きを指さしてこれいくら?と聞いたら、それぞれ2ユーロということ。

その焼鳥一本と、ネギの肉巻き一本、そして値段の聞かなかったソーセージ一本、ビール一本を頼みました。すぐ払おうとすると「いや、後で払って!」ということ。屋台の脇で立ち食いで、コペルトもないはず。

これで15ユーロ。日本円で2,300円。

10ユーロ以内と思ったら、15ユーロ!躊躇しているとどこからかアフリカ系の女性がやってきて英語で、「15ユーロよ。さっさと払いなさいよ。あるでしょ。」と人の財布から勝手にキャッシュを巻き上げました。タイミングと言いグルでボッタクリをやっているのかなと思いました。

実際のところ分かりませんが、パレルモの市場は見た目が怖いお店の人も多く、マフィアが絡んでいるかもしれないという不安もあり、それからパレルモの市場でストリートフードを買うのは辞めました。値段の書いていないお店が多いのでやっぱり疑ってしまいます。

ボッタクリにあわないための対策

ボッタクリに合わないための対策としては、

  • メニューのあるところに行く、

  • 座る前にメニューを見せてもらう、

  • メニューの下や上の小さい注意書きを読む、

  • レシートをもらうようにする、

  • 市場などは一品ずつ別々に買い、すぐその場で支払う

  • 値段が書いてないものは前もって確認する

などありますが、100%実行できるかと言うと難しいところ。ボッタクリにあってしまったらレビューを書く、あまりに法外なときは警察に行ったり、大使館や領事館に連絡するなど周知することも重要だと思います。

スペインでもボッタクリに遭うことは殆どないため、やはりイタリアは多いなと痛感しました。

さて次回は、世界遺産の洞窟居住区があるマテーラを訪れます。


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