ノスタルジックなオリエント急行終着駅、イスタンブールのシルケジ駅
イスタンブールのシルケジ駅(Sirkeci Garı)は旧市街に位置し、1872年にオリエント急行の終着駅として開業。現在の建物は1880年に建てられ、1886年から2009年までオリエント急行がパリとイスタンブールを結んでいました。
ちょっと残念な現在のシルケジ駅
残念ながら現在は地下にホームができ、終着駅の地上のホームから電車は出ていないようで、ホームはスチールの柵で囲まれていました。現在、国際路線はイスタンブールの西、ハルカル(Halkalı)駅からの出発となります。この後イスタンブールからブルガリアのソフィアまで夜行列車を利用したので、そちらはまた別途お伝えします。
将来的に地上階の終着駅ホームを再び利用する方向ではあるようですが、具体的な計画は決まっていないようです。
コインロッカーやチケットオフィスなどは地上の駅構内にあり、地下のホームに行くために多くの人々が行き交います。
残念なことにほとんどの人が利用するのが古い駅舎ではなく、脇にある大通りに面した入口や裏通りからの入口。
少し淋しく感じましたが、多くの人が忙しく行き交うエリアなので仕方がないのでしょう。
ノスタルジックな鉄道博物館
駅構内には鉄道博物館もあります。国鉄の鉄道博物館はイズミルでも行きましたが、小規模ながらもオリエントエクスプレスに纏わる展示が多く、優雅な鉄道旅行の歴史が興味深かったです。
イズミルの鉄道博物館と同様、イスタンブールの博物館も小規模ながらもノスタルジックな気分にさせてくれます。
かつての豪華な国際列車の様子が伺えます。
昔使われていた標識など、レトロな雰囲気のものばかり。
駅舎のステンドグラスも素敵です。
見学者はほとんどおらず、ちょっと忘れられた雰囲気さえしました。
昔ながらのレトロなレストラン
駅構内の鉄道博物館の隣りにあるレストランは1950年~60年代にはジャーナリストや作家、そのほかメディアの著名人などの社交の場となったそうです。現在もこのレストランは「Orient Express」として営業を続けています。
丸いステンドグラスにカーブのかかった窓や扉が印象的です。
高い天井にゆとりのあるレストラン内。
レストランのホーム側にバーがあったのでビールを飲んでまったりしてみました。意外と利用者は少ないです。
廃線になってしまったオリエント急行。西欧区間では復活とのことですが、イスタンブールまで再開することはあるでしょうか。いずれにしても歴史ある駅舎なので、ホームが再び使われることを願います。
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