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くりくりなパフェ


おうちで、見て、食べる、パフェ」。

第20回目として、紹介したいのは、

和栗や」さんである。



千駄木、谷中ぎんざにあるお店だ。

日本唯一の和栗専門店である。

平日でも行列ができることがあるほどの人気店で、

土日は整理券が配られることもある。


なぜそんなにも人気なのかといえば、

「和栗」への向き合い方、

「和栗」と共存していこうという姿勢、

「和栗」のおいしさを届けようという想いが

非常に強く、真剣そのものだから、ではないか。




さて、注文したのは、「栗薫パフェ」だ。


和栗や2


最も人気のメニューは、

表紙画像の「栗薫モンブラン」で、

こちらは夫が注文した。


このモンブランと同じ素材が

パフェの上部に使用されている。

(ちなみにカップの取っ手にも栗のマークがあってかわいい笑)


おいしい・・・。

これがモンブラン?


おどろくのは、食感だ。

これまで食べてきたモンブランは、

ねっとり濃厚なものが多かった。

しかし、これはふわっと軽く、

さっぱりしている。

不思議だ。


さらに、風味がすごい。

和栗の薫りが鼻から全身に通っていく。

ブランデーなどの洋酒が加えられていないため、

和栗本来の甘みを直に味わうことができるのだ。


さらに、和栗のソフトや

和栗ペーストなどが入っており、

和栗のうまみが最上級に活かされている。


これが、本物の「和栗」なのか。

「和栗」のおいしさを人生で初めて体験した。


感動もつかの間、

下層から、細かいバナナが出てきた。


う~ん。

和栗の薫りが一気に消え去る。


どういうことだ?


バナナは細かく刻まれている。

丁寧な仕事がなせる技だ。

だから、決してかさ増しなどではない。


ということは、むしろ、「和栗」の薫りを

際立たせるための作戦だろうか?


構成の意図がいまいちつかめない。



たまに、作者と食べる側の想いが

通じないこともある。


素材をどのように活かしていくか、

どのように構成していくか、

奥深いだけに、たのしいだけに、難しい。








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