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My life full of stories⑧-見慣れぬ言葉

前回の話はこちら

「特別会員」って結局、会員限定の店の会員ってこと?
ではありません。店は、会員限定じゃないから、初めての人も予約できます。
そもそも完全予約制の店に変えた理由って何?
私たちが考える予約はテーブルを確保するためではなく、予約でお客様のマーケティングをすることが目的でした。
記念日か、接待か、会食か。
どんな声の人?(大体の年齢や雰囲気がわかるから)
丁寧な方?
予約慣れしている?などを知ることができるから。
フリーで当日入ってくる人はその機会がないため、目指すサービスができない可能性が高い。「わざわざ予約してまで行きたい」と思う方と、「飛び込みでも入れるでしょ」と思う人ならどちらを大事に接客したいかは言わずもがなでしょう。
顧客サービスから個客サービスにするため、完全予約制は必須でした。

その流れから生まれたのが、特別会員。
会員の特典は
・名前入り真っ黒トングをプレゼント → 自分専用のトングで焼肉を焼く!
・ガラス作家による手作り会員用黒グラスでお水提供 → 他のお客様との差別化&特別感!
・来店前からキープワインを一本プレゼント
・おまかせフルコースをわがままコースに変えられる
  などなど

さあ、充実のリターンは用意できた!
いざ支援者を集めるぞ!
と意気込んだのですが、ここでまた小さなトラップ。
とある支援者候補の方曰く「それで、この特別会員になると良いことってなに?」聞かれました。えー、あんなに細かく書いたのにー。伝わってない・・・
なぜか。それは「前例がないことは、理解されにくい」
そう、ここは田舎。県内にある会員限定の店は一つか二つくらい。その店は県外利用客がほとんどだそう・・
東京ならまだしも、田舎となると、裕福な方でもそういう店を利用する人がほとんどいない状況。60歳になって初めて新幹線に乗った、なんて話もありましたから。
田舎あるあるなのか、特別会員の良さが全然伝わらなかったのです。
ここで人肌脱いだ人情派の上司。
クラウドファンディングのプロジェクト内容を印刷し、資料として持参しながら、有力者の方々に営業に行きました
するとあれやこれや、2週間ほどであっという間に目標額達成。
目標の半分以上の金額を支援してくださった方もいました。
ネクストチャレンジとして、さらに目標の200%の金額へ挑戦。
そこから、インスタグラムとFacebookへの計画的な投稿が始まります
次回へ

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