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日常の詩

紛れもない朝の空気は透明な口触りをしている。僕たちをその感触を確かめながら、適度に揺れる日常を踏み歩いている。何の為に?わからない。青い絵の具が自らの夢を見ているように、僕たちには知る方法がないからだ。いくら切なさを感じても、繰り返すことのない痛みを感じても、いつの間にか忘れてしまうのと同じだ。代わり映えのない風景と、二度と手に入らない感情。どちらも綺麗だ。チョコレートが甘いように、誰しも知りたる出来事で、誰かが見つけた名誉の香り。僕たちはその味を知っていながら、まだ知らないことを期待してる。

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