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投資#234 インフレの実感あり


書籍の情報

タイトル:99%の国民が泣きを見る アベノミクスで貧乏くじを引かないたった一つの方法
著者:増田 悦佐
出版社:マガジンハウス
発行日:2014年1月31日

書籍の抜粋


いま。安倍政権でアベノミクスなどと主張して、インフレ(インフレーション)・円安政策をとっている。これまでのところ、政権発足以来株価は上昇し、インフレになることがいいことであるかのように宣伝されている。
インフレとは、「物価の上昇と通貨価値の下落が継続的に続く状態」である。安倍政権は、インフレ目標を2パーセントと標榜して、日銀はマネタリーベースを増やし続けている。2013年9月の時点ですでに、マネタリーベースが約185兆5000億円に膨らんでいる(日銀発表)。つまり、意図的にマネタリーベースという通貨の「原材料」を増やすことで、通貨供給量を拡大し、インフレを起こそうとしているわけだ。
(中略)
安倍政権で目指す2パーセントのインフレが実現したら、毎年2パーセントずつ物価が上昇することになる。
円安・インフレの提唱者たちは「インフレが進めば、円安で輸出が拡大し、内需も拡大して、企業利益が伸びて、経済成長が実現できる」と称している。インフレが雇用を拡大し、働く人たちの賃金を上昇させ、私たちの生活はよくなるというのだ。マスコミなどの多くも、少なくともはじめのうちはそれを歓迎していたようだ。
だが本当にそうだろうか?
円安政策によって、すでに消費税増税前に、石油をはじめとするエネルギー源や小麦、大豆などの農産物の輸入価格がじりじりと上がり、電気料金や食品の小売価格まで値上がりが波及して、庶民の生活は少しずつ苦しくなっている。
これまでの低成長、デフレ状態からの脱却を歓迎していた人たちも、そろそろ、「インフレで私たちの生活が本当によくなるのだろうか?」と疑問を感じはじめているのではないだろうか?
当初、アベノミクスが歓迎され、インフレ待望論が出たのは、「経済成長すれば、多少は物価が上がっていくことになるが、それ以上に自分たちの給料も上がって豊かになる」と期待していたのだろう。そこには、インフレになれば経済成長率は上がるという思い込みがあった。だが、なぜインフレになれば経済成長率が上がるというのだろうか。
経済成長率の高い時代には、インフレ率も高くなりがちだ。だが、インフレにすれば経済成長率が加速するということは、まったくない。夜が明けるときには鳥が鳴くが、鳥を夜中の内に鳴かせても、夜が明けるわけではないのと同じことだ。
インフレというのは、国民全体にとって、稼いだカネの価値が今までより低くなることだ。つまり、今までと同じモノを同じ量買おうとしたら、今まで高い金額を支払わなければならない。それだけのことなのだ。
(以下、省略)

インフレで、庶民の生活が本当によくなるか?

感想

抜粋した理由


アベノミクスで目指していた
インフレが、現在、実現して
いると思います。

インフレよりデフレがいいと
いう主張もあると思います。

そろそろ答え合わせの時期
かなと思って読んでいます。

本文

―――1―――

円安・インフレの提唱者たちは「インフレが進めば、円安で輸出が拡大し、内需も拡大して、企業利益が伸びて、経済成長が実現できる」と称している。

円安が進みました。
1ドル=160円を超えています。

円安を背景に、海外企業が
国内に拠点をつくる動きが
みられました。

トヨタ自動車の利益が
5兆円を超えたという
報道もありました。

2024年度のGDP成長率は
実質で+0.5%が見込まれている
ようです。

円安・インフレの提唱者たち
言うとおりになっているでしょうか?

―――2―――

当初、アベノミクスが歓迎され、インフレ待望論が出たのは、「経済成長すれば、多少は物価が上がっていくことになるが、それ以上に自分たちの給料も上がって豊かになる」と期待していたのだろう。

2024年度のGDP成長率は
実質で+0.5%で、

2023年度は、+1.3%
2025年度は、+1.5%
と予想されています。

経済成長したから、
物価があがったというよりは、
物価があがったのが先のように
感じます。

物価の上がり以上に、
自分のたちの給料は
上がっているでしょうか?

大企業では、賃上げ率が5.58%
となっているようです。

中小企業では、4.66%のようです。
ただ、2400社ぐらいの集計です。
もっと企業数あるけど、これでいいの?
という気がします。

「継続的の賃上げと格差是正を」
なんて見出しがありますから、
まだまだ豊かになったというところ
まできていないでしょう。

これから「豊かに」というハードルを
超えられるか?

見どころかなと思います。

―――3―――

インフレというのは、国民全体にとって、稼いだカネの価値が今までより低くなることだ。つまり、今までと同じモノを同じ量買おうとしたら、今まで高い金額を支払わなければならない。それだけのことなのだ。

こちらは企業努力はあるでしょうが、
お菓子のパックの、お菓子の量が
減っている。

減ったうえで、20~30円の値上げは
よくある。

こんな感覚です。

こちらは実感ありです。

まとめ

インフレの実感あり


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