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「余白」/ 土曜更新

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ポケモン二次創作「まっしろな闇」に関するマガジン。なんでも許せる読者さん向け。イラストや漫画など本編外の既出作品、設定資料、本編の裏話、番外編、とりとめもない語り等、雑多になる予…
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2020年7月の記事一覧

聲の形と首都編のこと

聲の形と首都編のこと



 来週金曜、七月三十一日に「聲の形」が金曜ロードショーで放送される。
 耳が不自由な女の子西宮と、その女の子をかつていじめていて、自身がはぶられるようになった男の子石田、そして彼等をとりまく子たちの、高校時代を中心としたストーリーである。
 もとの原作漫画は全七巻で構成されており、私は原作がものすごく好きだ。一巻のいじめのシーンは読み進めるのが非常につらいものがあるが、たいせつな恋、口から発す

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黒の団より 枷場

黒の団より 枷場



 枷場が登場しているのは、現時点、たった二話しかない。彼は突如登場し、アメモースの翅を奪い、そしてクロと圭は彼の暴力から逃げるためにその場を去り、以降登場していない。

 長くまっしろな闇の中心に居続けたクロが、物語から姿を消す。そして代わりに、本当である白が表舞台に立つ。それは、首都で必ず通ると決めていた展開だった。

 クロは仲間たちと共に黒の団から脱走したのち、笹波零を探し旅を続けてきた

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天の河 ――「Page118:魂の在処」冒頭より

天の河 ――「Page118:魂の在処」冒頭より



 彼女は乾いた匂いの立つ草原に座り、夜空を見ていた。星の敷き詰められた空だった。天の河は本当に河のように星がゆっくりと流れていて、満天の星空には瞼がまたたくたびにいくつもの流星がちらつき、白であったり、青であったり、赤であったり、はたまた虹色であったり、様々な色を発している。輝いては、さっと、消えていく。あっけなく跡形もなく消えていく。零れおちてきそうなほどたくさんの星に満たされていながら、不

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【水彩イラスト】黒の団より フェリエ

【水彩イラスト】黒の団より フェリエ



 われらがフェリエさん。

 やたらと名前を出さずに引きずっていた割にあっさり名前を出したフェリエさんです。じゃっかん言いづらいと私の中で有名ですが、わりと長いこと本当に「名無しの謎の女」でもあったので未だに名前がぽんと出てこないときがあります。悪気はないんですが……。日系(李国系)以外の名前の覚えづらさはなんなんでしょうか。自分でそうしておいて言うのもなんですが。

 クロたちの口からは名前

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