子どもと過ごす花金が最高で私働いててよかった
今週は夫が出張で1週間ワンオペだった。ワンオペ自体は別に大丈夫なのだけど、金曜日にもなると
「夕飯めんどくせー」
の本音が出てくる。正確には作り置きや冷凍食品を温めたりウインナーや卵炒めるだけなので料理という料理はしていないのだが、それでも子どもの機嫌を取りながら、「ぼくやる!」に応え、踏み台に立たせて落ちないように後ろから支え、レンチンしたてのアツアツの料理を冷ましたり、自分のものも用意したり、お茶入れたら『牛乳飲む!」と言われお茶を私のコップに移し子どものコップに牛乳を入れたり、カトラリーを準備し、エプロンを物干しから取ってきたり、子どもをハイチェアに座らせたり、ふりかけ取ってきたり、手拭きハンカチを濡らして持って来たり、夕飯の間にキッチンとダイニングテーブルを余裕で10往復はしてると思う。夕飯は面倒なのである。
「今日はもう、外食やな」
仕事を始めた朝9時頃に決めた。週末に仕事を残したくないので、17時までチャキチャキ仕事を進める。今は細々とした仕事が多くて千本ノックのように来たボールを打ち返していく。
結局少しやり残してしまったが、17:00。カトラリーとエプロンを持ってお迎えに行く。エレベーターの中で連絡帳アプリを見ると、もう今日の様子がアップされている。
『今日は週末の疲れからか、何をしても気乗りしない様子でした」
あらら。よし、余計に今日は外食だ。絶対テンション上がるぞ。
お迎えに行くとててて、とエン様が出てきた。ふつうな感じ。先生にさようならを言って、園の外へ出る。しゃがんで、エン様と目線を合わせて話す。
「1週間お疲れさまでした。今日、ママとご飯食べに行こっか」
「ご飯! ママとご飯! うおぉぉぉーーー!!!」ダッシュで走り去るエン様。
行き先はもう決めていた。ショーウィンドウに新幹線のお子様プレートがディスプレイされていてエン様が行きたいと言っていたお店。
「新幹線のご飯!」
私より先に勝手に入っていく。まだ17:30なので店内は空いていて、広い席を当てがってくれた。すぐに注文する。料理人さんが作ってくれてるよ、とか言いながら待つ。そうこうしているうちにプレートが届いた。
「やったー!」
新幹線のプレートは、おにぎり、鶏のから揚げ、ポテト、星型コロッケ、ゼリー。炭水化物と揚げ物ばっかりやなーと思うけど、今日はok! 花金だから!
私もがっつり、ヘレカツ2枚とエビフライ2尾の定食にした。あわよくばビール飲みたいけど私は一瞬で顔が赤くなるので、子連れワンオペなのもあり自重。
くぅ〜〜。この瞬間のために働いてる、私。なんかすっごく、晴れ晴れした気持ちになった。
エン様は2歳になっても90%イヤイヤ登園である。先生に連行されギャーンと抵抗し扉が閉まればあきらめるパターンと、扉が閉まっても泣き声が外まで聞こえてくるパターンがある。後者の時は後ろ髪を引かれる。しかし幸か不幸か、私も夫も、仕事大好きである。お願いだから真っ直ぐ保育園行って仕事させてくれ、と思っている。
さらに幸か不幸か、エン様は比較的健康であまり体調を崩さないので、お休みの日も少ない。
エン様が、できれば毎日ママとパパと遊びたいと思っていることは知っている。ずっとぼくの方を向いていてほしい。一緒に楽しいことしてほしい。「ママママ!」と強く呼びかけられる度にその気持ちを感じている。
それでも私はエン様を保育園に預ける。だから何度も伝えている。
「ママもパパもお仕事大好き。一生懸命お仕事すると、お金がもらえて、エン様とご飯食べに行ったりパン買ったりできるよ」
「うん」
いつか私の言っている意味がわかってくれるといい。
良い時代だな、と思う。私は花金に家での夕飯をあきらめ外食にすることになんらためらいを感じず、あぁ〜このために働いてるわ。と安堵し、エン様はうおぉーーー!! とテンションが上がり、幸せの好循環が生まれている。
私の母は働いていなかったのでこんなことはできなかった。多くの先輩ママさんたちが家事を外注する大切さを語ってくれて、少なくとも私には浸透し、罪悪感なく受け入れられている。
そんなことを思いながら寝かしつけ後飲み直したビールは最高に美味しかった。
≪終わり≫
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