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ほかほかごはんと幸せの粒々 〜編集後記の編集後記#1〜


最近、夫婦でカンブリア宮殿を観るようになりました。私のライティング勉強がきっかけです。中でも、村上さんの言い回しや編集後記を注目するよう心がけています。


短い文章で、読書が一瞬で読み取ることができる。
言葉の表現から、イメージを膨らませて内容を理解できる。





以前に読んだこの本。

村上龍さんの『収録を終えて、こんなことを考えた カンブリア宮殿 編集後記』


簡潔で、美しく、字数以上の密度をもつ文章に、はっとしたことを覚えています。

「リード分の幅を広げるためにカンブリア宮殿を観てますね」と以前、現役ライターさんお墨付き勉強法。

なんでも試してみる。これが今の私にできることです。


「編集後記の編集後記を書いてみたら面白いんじゃない?」

そんな主人のアドバイス。いいかも。

村上さんの言葉と番組に登場する方々の志に触れ、私がどう捉えたかや、そこから何を考えたか、記録として残していきたいと思います。



編集後記の編集後記

番組と村上さんは、B面活動を中心に、自分の好きなこと活かした会社を貢献まとめていました。

なんともユニークな会社。確かに「変な会社」です。

ただ、私にとっては羨ましい限りですし、特技を頑張ることで、会社の繁栄に繋がるなんて…ため息です。

一つ一つの新しい試みや、熱心に取り組むふりかけ作りの先に、新しいポジションの獲得ができるのではないかなと。



番組の構成とは違いますが、今回の内容で、私が編集後記に挙げたかった点。それは、


わき役を武器に、新たなるポジションの獲得


という発想です。

夫婦そろって思わず納得してしまった考え方でした。


名脇役のおかげで主役が好きになる


「かなみちゃんは、小さい頃からふりかけが好きなんですか?」

ある時、主人が私の両親に尋ねました。

「そうだったなぁ。なんせご飯を食べなくて」

父が笑いながら答えると、母が、

「そうそう。毎朝、一口サイズのおにぎりにふりかけ混ぜて、歩きながらでも食べなさいって持たせたのよ」

そう楽しそうに思い出話をする2人。(迷惑かけてごめんね…)

私は、小さい頃から匂いにとても敏感でした。海苔おにぎりの匂いが少し苦手だった私に、お母さんが作ってくれたふりかけおにぎり。味のついたおにぎりなら食べることができた私です。




「これでもかってくらいに、ふりかけをかけるんですよ」

主人も参加して、楽しそうな3人。
少し照れくさくも、嬉しく思いました。

懐かしい話にほっこりしつつ、考えてみれば、ふりかけという脇役があるから、私は主役のお米が食べられたことを思い出しました。



カンブリア宮殿に出演された会長さんが社長さんから言われた言葉で、私の中で印象に残ったものがあります。


「ふりかけって脇役なんですよね。つまりはお米だけではなく、色々な主役を引き立てられるということなんですよね」


お米離れが進む日本で、ふりかけ業界はどう進化を遂げるか質問された会長さんがそう答えたんです。

海外進出じゃない?なんて何も頭で考えずに言った私の答えと、深みが全然違っていました。

当たり前だけど、やっぱり長年続く会社の方々の言葉には重みがありました。気付く力ってこういうことかと、主人と2人でハッとしたことを覚えています。



ご飯にふりかける幸せの粒


主人と暮らすようになり、我が家ではふりかけが常備されるようになりました。理由は、至ってシンプル。

私が「ごはん」を食べるため。笑

実は私、あまり「ごはん」があまり好きではなく、対策として編み出されたのがこのふりかけ作戦。

平日、りんごとカフェオレだけの朝食の私。時間に余裕のある週末だけ朝ごはんにお米を食べます。

夫婦で向かい合っての朝食。幸せの時間。

そこには必ず、ふりかけがあるのです。



私は、大きな袋をふりふりしつつ、細かい海苔と黄色いプチプチでお米が見えないくらいたっぷりとかけます。

実家では、使い切りの小袋だったため、大人の私は惜しげもなくふりふり。

柔らかく炊かれた白いお米に、少し溶けつつ馴染んだふりかけご飯。なんとも言えない幸福感です。

いくつになっても、私にとってふりかけは大切な存在。


お米とともに季節を感じる

福島の田舎町でのびのびと育った私。お米や野菜は自分の家で作ることが当たり前の環境でした。小学生の頃は、田植えの授業や秋の収穫祭があるなど、田園風景に囲まれた幼少期。


春には種を蒔き田んぼに植え、秋には稲刈りをする。


昔は当たり前だった風景。もう、どのくらい見てないかな。


お米を買う経験が無い私にとって、スーパーで売られている値段にはとても驚いたことを覚えています。白いご飯が大好きな主人。

「お米は毎日食べるから、これまでは大きな出費だったよ」

結婚して、定期的に私の実家から送られるお米がとてもありがたいと話します。



「もうすぐ新米が送れるよ。今年のお米は本当に美味しいから期待していてね」

母からの便りで思うのは、ああ、もう新米の季節か。早いな...。なんてこと。また一年、私は都会の中で時間を過ごしたんだと感じるんです。

作物の収穫で季節の移り変わりや、時間の経過を感じる私。

「やっぱり田舎娘」だなと思う瞬間です。


カンブリア宮殿をきっかけに、色々と回想してしまいましたが、なんだか懐かしく温かな気持ちになることができました。

毎週の週間として、この番組を通し夫婦で思ったことや感じたことを伝え合う時間を作ってみたいな。

そんな、一文で私の編集後記終えたいと思います。

ありがとうございました。






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