Less is More

どんな出来事も、そこに善悪は無いんだと考え始めた。
ただ起きているだけで、誰かを喜ばせようとも悲しませようともしていない。
そこに意味付けをするのは、受け取り手の意図があってのことだと思う。

人間だから、起こったことに対して嬉しかったり悲しかったり、怒りを覚えたりするのは当然だ。
ただ、沸き起こってきた感情を味わった先に、「じゃあ自分はどうしたいか」という問いかけがあっていいんじゃないかと思う。

新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮っているが、私は、ある種の「スキャン」が行われているんだと意味付けしてみようと思う。
本当に自分がやりたいことは何か、自分を見つめるための炙り出し？のようなイベント。

大人数での飲み会やイベントが無くなったり、行きたい場所に気軽に行けなくなった。
だが、そのおかげで本当に会いたい人は誰か、本当に行きたい場所はどこか、私は何にお金を使い、何に重きを置いて生活していきたいかと吟味するようになった。

家で過ごす時間が増えて、こだわるようになったのは住環境とライフスタイル。

私は整理整頓が苦手で部屋にモノが多い。
もっとシンプルに暮らしたいと思うようになり、
まず、思い切って衣類を整理してみたら、持っていた服の半分以上は着ていないorすでに愛着を失ったものであることに気付いた。ぐちゃぐちゃに入っていた服の収納ボックスが、スッキリと片付いたし、
2つの収納ボックスを使っていたが、1つで済むようになった。

これまでは、ショッピングがストレス解消方法の一つだったのかもしれない。でも、そんな感情で買った服はすぐに飽きてしまった。買った時は良いと思ったんだけどな...という服でいっぱいだった。だから、服はいっぱいあるのに着る服が無い状態。じゃあ目の前にある布は何？笑
私の部屋の空間は、そんな惰性で埋められていた。
片付けが済んだ後、心もスッキリした。
埋められていた箇所に空間ができたことで、部屋にも心にも余裕が生まれた。ちょっとだけ自分の部屋を好きになれた。

もちろん、気に入ったものがあればこれからも服は買いたい。
ただ、これまで以上に「本当に心から欲しいの？」「無理して買おうとしていない？」と自分に問うていきたい。心がときめくものを、必要な分だけ買うスタイルにしていこうと思う。

そして大きく変わったライフスタイルと言えば、ほとんどテレビを見なくなったこと。
実家にいる時は、常にテレビが付いていて、ニュースが延々と流れていた。だから、テレビはある生活は当たり前だったし、一人暮らしを始めた大学生の頃からもずっと疑いなく部屋に置いていた。

しかし、最近は違う。

テレビは、視聴者を受動的にさせるコンテンツだと思う。一方的に流れているから、手軽に情報を入手できるし、何かの片手間でも見ることができる。敷居が低いメディアだと思う。
だからこそ、知りたく無い情報もキャッチしてしまうことが多い。
毎日報道されるコロナ患者の数や、凄惨な事件事故。
もちろん知っておくべきことは多々あるし、好きな番組はあるが、主体的に自分から調べたり、キャッチしたい時にだけアクセルするというスタイルに変えていきたい。何を見て何を聞きたいか選ぶのは自分の自由だと思うし、ニュースに振り回されて一喜一憂していては心が疲れてしまう。

「コロナが流行り出したのは◯◯のせいだ」という愚痴も聞きたくない。そこから生まれるものは何もない。
必要な情報はある程度インターネットで収集できる。信頼できる情報は、各自自体のホームページや、新聞社などのホームページで収集することも可能だ。

ドラマや映画も、自分のタイミングで見るのが好き。
専らNetflixやAmazon Primeなどのサブスクで楽しんでいる。

どんなことが起こっても、クールに自分という人間を知る指標にしてしまえばいいと思っている。私はまだまだ未熟だし、起きたことに翻弄されて感情がジェットコースターみたいになる時もあるけど、そんな時はちょっと他人事みたいにしてみたらいいと学んだ。

外から自分を見ているような感覚で、面白くなってきたぞと。自分はどんな風に対処するんだろう、したいんだろうと。