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短歌(春は感情の嵐編)

文学フリマ東京36にて、日常生活やオタク的性癖について詠んだプチ短歌集を発行します!

日時:2023年5月21日(日) 12:00〜17:00
場所:東京流通センター 第一展示場【R-17「梅ヶ香堂」】

【R-17「梅ヶ香堂」】でお待ちしています!!

※イベント詳細はこちら

新刊に収録予定の短歌のうち、今回は「春」をテーマに詠んだ歌を紹介します。
もしお気に召しましたら、Twitternote(随時更新中)に投稿している、他の作品もご覧になってもらえると幸いです。

花びらが落ちていた 下ばかり向いて歩いてたって気づいた

青藍の空舞い上がる薄紅の花弁は落ちる場所も知らずに

人間のいない雨降る日の夜も桜は咲くよここで散るまで


青春

ペダル踏み、蹴り転がして夕暮れにどこに行こうか?どこにも行けない

不器用なままでいてよね身勝手な願いを込めて髪を編み込む

人生を賭ける日なのに雲一つないから逆に不安になった

上京したはずだろお前 俺ん家に何でいるんだ「来ちゃった♡」じゃねえ

「晩ごはん何食べるん?」への回答は電子レンジのチンじゃとけない


ゆめうつつ

顔のない人を殺してばらばらにして埋めに行く夢ばかり見る

明け方の残夢みたいな混沌の中でようやく呼吸ができる

夢現がとろけあってくめちゃくちゃのぐちゃぐちゃになる瞬間が好き

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