見出し画像

【不自由な身体を持つこと】死役所を観て思ったこと

「死役所」ってご存じです?TOKIOの松岡くんが主役の深夜ドラマ。Netflixでやっていたので3話まで昨日視聴しました。

2話目の「母」という回、泣けちゃいました。

死役所とは「此岸と彼岸の境界に存在する役所」で、死後の手続きを行うという設定なのですが、そこに赤ちゃんが1人紛れ込んでくるのです。

その子は、ある夫婦が不妊治療の末やっと授かった子どもで、でも、この世に生まれることなく母親の胎内で亡くなってしまいます。その母親の嘆き悲しみ様は言葉では言い表せないほど。そんな回でした。

なかなかシュールなドラマだと思って視聴していますが、「母」の回では私自身にも降りかかるからと感情移入してしまい、泣く羽目に。

私自身は健康だったころ「子どもは要らないな」と考えていました。その前段階の「結婚」すら不要だと考えており、仮に結婚するなら別居婚が良いと、そんな風に考えていました。

10代後半から二十歳前後でそんなことを考えるなんて、非常に冷めた人間だとは思いますが、それだけ自分の目標と夢を叶えることに本気だった、且つ、当時は今以上に女性が窮屈な時代だったこともあり、夢を叶えることと自分自身の家庭を持つことと天秤にかけて、夢を取るなら自分の家庭を持つことを諦めるという悲しさがあっただけに、「生涯独身で良いや」という考えに行きついたのだろうと思います。今はそういった意味では、良い時代になりました。

それは、親にも見透かされていて、父親は「アイツは生涯独身だろうな。」と言っていたとか。

そんな私がドラマで大泣きした理由は、病気になってから手離せない抗てんかん剤を飲んでいるから。これは私の内臓すら痛めるお薬だし、生涯に渡って飲み続けないといけない薬。

意識を失うほどの大発作に見舞われたのは複数回あり、その度に薬が調整され最終的に今の分量になりましたが、それは「子どもを宿すな」という宣言。

主治医はその辺りは言葉を濁しまくっていたけれど、薄々感じていましたし、婦人科の検査等に出向いた際に、婦人科医からは太鼓判を押されましたからね。

元々子どもを持たないという考えでしたけど、さすがに外的要因で強制的に持つことができなくなったことなので、なかなかショッキングでしたよ。

不妊治療はとても辛いと聞きます。私は同じ女ですけど、その辛さは分かりません。でも、私は妊娠できる身体であっても、妊娠を絶対にしてはならない人。妊娠をしてしまったら堕胎するしかない、そういう人です。

男女ともに障害を持つことは辛い部分はありますが、男性の方が有利かなと感じる面はあります。女性は私のようなパターンがあるので、結婚しても子を持つことが叶わないケースはあると思います。

そうなると恋愛にしろ結婚にしろ、諦めてしまうことはありますもんね。

若い時に身体が不自由になるということは、外見的なことは勿論のこと、内面的な部分でも障害が影響し、何かしら欠損してしまうことだと思います。

もちろんマイナスな事ばかりではありませんが、ネガティブに考えてしまう場合は多々あります。私だってひたすらポジ思考ではないのだから。

この記事が参加している募集

自己紹介

サポートいただくと励みになります。 より良い文章を目指して頑張ります。