26.同期と一緒には卒業できない
病気になった初期のころから、私は「同期たちと一緒に卒業をする」と決めて入院中からゼミに通ったりしていました。
でも、不可能だったんですよね。
1年、2年生の段階で9割がたの講義単位を取り終えていたので、あと1年半で卒業しようとすれば単位的には問題がありませんでした。
教育実習がネックだったのです。
私の所属していた学部は教育学部の教員養成課程だったので、当然卒業には教育実習が不可欠になります。しかも、その数年前から4年生の時に実習に行く制度が3年生、4年生と2期に分けられた制度に変わったため、3年時の前期に入院していた私は実習には当然行けず、翌年に持ち越されました。
当初から「一緒に卒業」は無理だったのですよね。
それが分かったのは復学してからだったのですけど。
悔しいというか「そっか」という感情しかなかったように記憶しています。
この病気になり、良いように諦めることができるようになったのか「仕方が無い」と思えるようになったというか。
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世の中には理不尽なことがたくさんあります。
精一杯努力しても適えられないこともたくさんあります。
時には努力が実を結んで花を咲かせられるようになったと思ったら、偶発的な事故や思わぬ病気で花を枯らしてしまう時だってあります。
それを二十歳そこそこで経験したからか、諦めることが必要なことだとも考えるようになりました。
でも、違うベクトルから物事を捉えたら、発想の転換が出来ることもあるので、沈みかけても浮かび上がることは出来ます。
人生ってその繰り返しなのだと思います。
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