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中華圏の多様性を破壊する日本の自治体職員の無知――その中国語母語職員は繁体字情報を破壊していませんか
多文化共生の時代、日本の公共施設の多くが外国人サービスのために外国語情報を増やしている。地方自治体が外国語母語職員を採用し外国籍住民向けサービスを行うことは少なくない。
自治体が外国語母語職員を採用するのは、外国籍住民の中には日本語がわからない人がいるし、自治体職員の中にも外国語がわからない人が多数いるからだ。東京23区では、外国人が人口全体の1割を超える区も珍しくなくなっている。双方向コミュニ
言葉遊びをオヤジギャクと否定する日本文化
台湾で『ドラゴンボール』の翻訳版を読んでいたころ、悟空が界王のもとで修行するシーンに入って、登場人物が何を言いたいのかわからないところがあった。
その内容はというと、界王が悟空の目の前で「誰も電話に出ない」と独り言を言い、自分のジョークのできを自慢し、悟空には自分を笑わせられる冗談を言わないと修行をさせないというものだった。悟空は「布団が飛んだ」と言い、界王を笑わせたのである。【注1】
台湾人に「早上好」と挨拶してはいけない理由
意図的に抹殺された台湾の基本挨拶表現 台湾人である私が日本で生活してもう十数年がたつ。この十数年間、私には中国語学習経験のある日本人と交流する機会が少なからずあった。その日本人の何人かは、中国語をかじったことがあって簡単な自己紹介ができたし、結構長く中国語を勉強した人、中国語の通訳案内士の資格(日本の国家資格)を持っている人もいた。しかし、私が出会ってきた中国語がわかる日本人の誰一人として、台湾の
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