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ナイジェリアの配車アプリ、GokadaのCEOがニューヨークで殺される

つい先週、スーパーアプリを目指して、ナイジェリアでORideといったバイク配車アプリなどを展開してきたOperaについて記事にしました。

ナイジェリアでは昨年、渋滞が激しく自動車よりバイクの方が断然早い大都市ラゴスで、バイク配車アプリ事業が一気に盛り上がったんですよね。

ナイジェリアはその頃ちょうど、Gokada、Max.ng(ヤマハ発動機が出資)、Safebodaなどが参入したり、資金調達に成功したりして、バイク配車アプリ市場が急拡大していました。アフリカの都市部はアジアと比べるとバイクはほとんど走っていませんが、ナイジェリアの最大都市ラゴスについては、渋滞がとりわけひどいからか、バイクタクシーや三輪(トゥクトゥク)タクシーも使われています。

Gokada、Max.ng、Safeboda、ORideが四天王とされていましたが、こちらで書いたように、今年の2月1日からラゴスへのバイク侵入が禁止され、3月30日にはコロナによるロックダウンが開始され、あれだけ盛り上がったバイク配車アプリ業界は一気に詰み、業態の転換を余儀なくされていました。

ORideを展開するOperaについては、ナイジェリアにおけるサービスの大半を一時中止することを発表しています。

そして四天王のひとつ、Gokadaは、バングラデシュ系アメリカ人のファヒム・サレ氏が共同創業者でありCEOです。そのサレ氏が先週、ニューヨーク・マンハッタンの自宅でバラバラ死体で発見されました。16歳から仕事をしていた秘書が容疑者として逮捕されています。

日本語でも記事になっています。


配車アプリ事業を展開する企業は、コロナの逆風の中、世界中で、ビジネスモデルの転換やリストラを進めるため、組織の求心力が必要とされているタイミングです。

ナイジェリアにおいてはとくに、バイク侵入を禁止する当局との交渉もあり、山積みの課題にこれから対峙しなければならないときでした。

まだ33歳。これからやりたいこと、事業アイディア、たくさんあったでしょう。容疑者が身近な人であることも含めて、ショッキングな事件です。ご冥福をお祈りします。



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