コロナ感染者がピークアウトしたアフリカ、第2波のきざし?
(アフリカにおけるコロナ状況その9)
アフリカのコロナの感染状況について書くのは久しぶりです。というのも、
7月末をピークに、アフリカの新規感染者数はすっかり減っており、ピークアウトしたといえる状況だったためです。各国とも空港を再開し規制を緩めはじめたため、安心してちょっと注意がそれていました。
上のグラフは、1人目の感染者がアフリカで見つかってから、9月5日までのものです。その後も引き続き毎週こちらで感染情報をアップしてきましたが、この1カ月強は、似たような感じで推移してきました。
私がいるケニアの街も、学校が一部再開されたこともあり、もうすっかり「いつもどおり」の雰囲気が漂っています。
混み合う地場のスーパーマーケット。とっても賑わっていました。
ところがここにきて、新規感染者の減少にストップがかかっています。本日公開した、先週土曜日までのグラフです。
アフリカ54カ国のうち、どこが増えているかというと、
まずは、ピンクの線のチュニジア。チュニジアは、アフリカの中では感染が早く収束して、空港再開も早かったのですが、ここにきて新規感染者が増えています。チュニジアの場合、大きな第1波があったわけでもないので、これが第1波といえるのかもしれません。
いま大陸全体で、7日間移動平均で毎日だいたい9,500人ほどの新規感染者が見つかっていますが、そのうち1,500人程度がチュニジアです。
チュニジア政府は感染者の増加を受けて、明日から夜間外出禁止を全国規模で行うことを発表しています。
あとはモロッコ。いまモロッコは、南アフリカを抜いて、あらたに発見される感染者数がアフリカでもっとも多い国(南アの2倍)となっています。
さらにリビア、エチオピア、ケニア、ボツワナで増えています。
ケニアの場合、こんなかんじですから、
第2波がきたといってもいいのかもしれません。
一方で、死亡者については、アフリカでは初期からいまに至るまで、ずっと少ない状況が続いています。
現在の大陸全体の致死率は2.4%。各国別にみると以下の地図のようになっています。日本が1.8%ですので、多くのアフリカの国は日本とそうそう変わらない水準の致死率といえます。死亡については、いまも上昇しているきざしはありません。
また、気づいたことがあったらこのnoteに追記していきます。
アフリカの最新のコロナに関する情報は、以下からご覧ください。毎週更新しています。
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