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神々しいほどに美しい肉体と精神~新章パリ・オペラ座特別なシーズンのはじまり~

「新章パリ・オペラ座 ~特別なシーズンのはじまり~」


新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミック
劇場が閉鎖し自宅謹慎となったパリ・オペラ座バレエダンサーたちの
葛藤の日々と公演再開、新エトワール誕生までの軌跡を追ったドキュメンタリー映画


まだ日本はマスク生活ですが…
今となれば懐かしい…STAYHOME、緊急事態宣言、
世界中の誰もがどうしていいのかわからない状況の中にいたけど
特に…表現することで生きているアーティストの方々は
活動の場を失い、生きた心地がしなかったことでしょう。


日々の厳しいレッスンで体を調整し、舞台を創ってきた
パリオペラ座のダンサーたち、

普段は6~10時間くらいはスタジオでレッスンに励んでいたそう。
ダンサーは三日休んだら踊れなくなるって私も聞いたことがある

3か月の自宅待機後から、体と向き合いながら
作品を創り上げてゆく
ダンサーのみなさまの姿は壮絶です。


涼しい顔で決めているポーズ、でも、本当はものすごくキツイ
(上のポーズ、すごくたいへんなんですって)

舞台だとわからないけど、映画だから、細かいところがよくわかる。

筋肉がプルプル震えてるところ
指先足先の細やかな動き



限界のさらに限界を超えて演技するようにと
振り付けの指導が出たり

舞台裏からの背中とか
息づかいとか



バレエは華々しい世界ですが、
ダンサーとして舞台で踊れる時間は限りがある

(熊哲さんのお言葉…)


美しい華として舞台に立つために
肉体を磨く
それにともない精神も磨かれる

フランス、世界に誇るバレエ団のダンサーですから
美しいを通り越して神々しかった!


ぼろぼろになったトウシューズとか
衣装ではなく、レッスンで着ている素朴な練習着とか
飲んでいるお水のボトルとか…
細かいところもなぜか美しく見えます。

マスクをしながら練習している姿だけは痛々しくて…
それでも、踊り続ける…
静かなパッションが燃えていました。


細やかさ、繊細さ、芯の強さ、美しさ、正確さ、厳しさ

完璧さ、常に極限をゆく、調律、調整、

静けさ、緊張、開放、情熱、よろこび、神々しさ、


見た後、私も体の芯が「整った」感じがしました。

★予告


bunkamuraルシネマなどなど、上映館は少ないですが

ご興味ある方はぜひ~☆

劇場情報はこちら

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php...

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